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JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための組成物であって、 ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacill us velezensis)RTI301の生物学的に純粋な培養物、及び、 ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の生物学的に純粋な培養物、を含み、 前記植物の種子、前記植物の根又は前記植物の周囲の土壌への当該組成物の適用は、植 物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらす、 組成物。 【請求項2】 前記組成物は、液体の形態であり、 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、1.0×108CFU/m lから1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する、 請求項1に記載の組成物。 【請求項3】 前記組成物は、粉剤、乾燥水和性粉末剤、展延性粒剤又は乾燥水和性粒剤の形態であり 、 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ (2) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、1.0×108CFU/g から1.0×1012CFU/gの量で存在する、 請求項1に記載の組成物。 【請求項4】 前記組成物は、油分散体の形態であり、 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、1.0×108CFU/m lから1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する、 請求項1に記載の組成物。 【請求項5】 植物の成長に利益をもたらす及び/又は植物における病原体感染に対する保護を与える のに適切な量で存在する、微生物学的、生物学的又は化学的な、殺虫剤、殺真菌剤、殺線 虫剤、殺細菌剤、除草剤、植物抽出物、植物成長調整剤又は肥料のうちの1つ又は組み合 わせを更に含む、請求項1に記載の組成物。 【請求項6】 植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための組成物で被覆された植物種子 であって、 前記組成物は、ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼ ンシス(Bacillus velezensis)RTI301の生物学的に純粋な培養物の胞子、及び、 ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus s ubtilis)RTI477の生物学的に純粋な培養物の胞子、を含む、 植物種子。 【請求項7】 植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法であって、 当該方法は、 ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Baci llus velezensis)RTI301の生物学的に純粋な培養物、及び、 ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacill us subtilis)RTI477の生物学的に純粋な培養物、 を含む組成物を、植物の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌に送達することを含み、 前記組成物の送達は、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらす、 方法。 【請求項8】 植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法であって、 当該方法は、 ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Baci llus velezensis)RTI301の生物学的に純粋な培養物を含む第1の組成物、及び、 ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacill us subtilis)RTI477の生物学的に純粋な培養物を含む第2の組成物、 を、植物の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌に送達することを含み、 前記組成物の送達は、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらす、 方法。 【請求項9】 植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法であって、 当該方法は、適切な成長培地中に植物種子を植え付けることを含み、 前記植物種子は、 ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Baci llus velezensis)RTI301の生物学的に純粋な培養物の胞子、及び、 ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacill us subtilis)RTI477の生物学的に純粋な培養物の胞子、 (3) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 を含む組成物で被覆されており、 前記バチルス・ベレゼンシスRTI301及び前記バチルス・サブチリスRTI477 は、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすために適切な量で存在する、 方法。 【請求項10】 植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための組成物で被覆された植物種子 であって、 前記組成物は、ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼ ンシス(Bacillus velezensis)RTI301の生物学的に純粋な培養物の胞子、ATC C番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtili s)RTI477の生物学的に純粋な培養物の胞子、及びビフェントリン殺虫剤を含む、 植物種子。 【請求項11】 ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacill us velezensis)RTI301の生物学的に純粋な培養物、及び、ATCC番号PTA- 121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI47 7の生物学的に純粋な培養物を含む第1の組成物、 微生物学的、生物学的又は化学的な、殺虫剤、殺真菌剤、殺線虫剤、殺細菌剤、除草剤 、植物抽出物、植物成長調整剤又は肥料のうちの1つ又は組み合わせを含む第2の組成物 、並びに、 植物の枝葉、植物の樹皮、植物の果実、植物の花、植物の種子、植物の根、植物の切断 片、植物の移植片、植物のカルス組織、植物の周囲の土壌若しくは成長培地、土壌若しく は成長培地中に植物の種子を播種する前の土壌若しくは成長培地、又は、土壌若しくは成 長培地中に植物、植物切断片、植物移植片若しくは植物カルス組織を植え付ける前の土壌 若しくは成長培地に、前記第1の組成物及び前記第2の組成物の組み合わせを、植物の成 長に利益をもたらすのに適切な量で送達するための説明書、を含み、 前記第1の組成物及び前記第2の組成物は、別々に包装されている、 製品。 【請求項12】 前記殺虫剤は、チアメトキサム、ピレスロイド、ビフェントリン、テフルトリン、ゼー タ-シペルメトリン、有機リン酸塩、クロルエトキシホス、クロルピリホス、テブピリン ホス、シフルトリン、フィプロール、フィプロニル、ニコチノイド又はクロチアニジンの うちの1つ又は組み合わせである、請求項11に記載の製品。 【請求項13】 前記第1の組成物は、液体の形態であり、 前記バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及び前記バチルス ・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の各々は、1.0×108CFU/m lから1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する、 請求項11に記載の製品。 【請求項14】 前記第1の組成物は、粉剤、乾燥水和性粉末剤、展延性粒剤又は乾燥水和性粒剤の形態 であり、 前記バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及び前記バチルス ・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の各々は、1.0×108CFU/g から1.0×1012CFU/gの量で存在する、 請求項11に記載の製品。 【請求項15】 前記第1の組成物は、油分散体の形態であり、 前記バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及び前記バチルス ・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の各々は、1.0×108CFU/m (4) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 lから1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する、 請求項11に記載の製品。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 (関連出願の相互参照) 本出願は、2014年12月29日に提出された米国仮特許出願第62/097287 号の優先権の利益を主張しており、その開示はその全体において参照によりここに組み込 まれる。 【0002】 (技術分野) 本開示の主題は、植物の成長に利益をもたらす及び植物病害を治療するために、植物、 植物種子及び植物の周囲の土壌に適用する単離された微生物株を含む組成物に関する。特 定の場合には、微生物株は、抗菌特性を有する化学活性剤と組み合わせて、植物、植物種 子及び植物周囲の土壌に送達される。 【背景技術】 【0003】 植物の成長及び健康に有益な効果を有する多くの微生物が知られており、それらは土壌 中に存在する、特異的には根域中で植物と関連して生息する(植物成長促進根圏細菌“P GPR”)、又は植物内に内生植物として存在する。それらの有益な植物成長促進特性は 、窒素固定、鉄キレート化、リン酸塩可溶化、非有益な微生物の阻害、有害生物への耐性 、誘導全身抵抗性(ISR)、全身獲得抵抗性(SAR)、有用な土壌有機物を増加させ るための土壌中の植物材料の分解、並びに、植物成長、発達及び干ばつ等の環境ストレス に対する応答を刺激するインドール酢酸(IAA)、アセトイン及び2,3-ブタンジオ ール等の植物ホルモンの合成を含む。更に、これらの微生物は、前駆体分子である1-ア ミノシクロプロパン-1-カルボキシレート(ACC)を分解することにより植物のエチ レンストレス応答を妨害することができ、それによって植物成長を刺激し、果実熟成をゆ っくりとさせる。これらの有益な微生物は、土壌の品質、植物成長、収量及び作物の品質 を改善することができる。種々の微生物は、植物病害を防除するのに有用であるような生 物学的活性を示す。そのような生物農薬(生物及びこれらの生物によって天然に産生され る化合物)は、合成肥料及び殺虫剤よりも安全で生分解性が高い。 【0004】 これらに限定されないが、ボトリチス属種(Botrytis spp.)(例えばボトリチス・シ ネレア(Botrytis cinerea))、フザリウム属種(Fusarium spp.)(例えばフザリウム ・オキシスポラム(F. oxysporum)及びフザリウム・グラミネアラム(F. graminearum) )、リゾクトニア属種(Rhizoctonia spp.)(例えばリゾクトニア・ソラニ(R. solani ))、マグナポルテ属種(Magnaporthe spp.)、マイコスフェレラ属種(Mycosphaerella spp.)、プッチニア属種(Puccinia spp.)(例えばプッチニア・レコンディタ(P. rec ondita))、フィトフトラ属種(Phytophthora spp.)及びファコプソラ属種(Phakopsor a spp.)(例えばファコプソラ・パキリジ(P. pachyrhizi)を含む真菌植物病原体は、 農業及び園芸産業における経済的損失を引き起こす可能性のある植物病害虫の1つ目の種 類である。真菌の植物病原体を防除するために化学物質を使用することができるが、化学 物質の使用は、高コスト、効率性の欠如、菌類の耐性株の出現及び望ましくない環境影響 を含む不利益を受ける。更に、そのような化学的処理は無差別である傾向があり、処理の 標的とされる植物病原体に加えて有益な細菌、真菌及び節足動物に悪影響を及ぼし得る。 植物病害虫の2つ目の種類は細菌病原体であり、エルウィニア属種(Erwinia spp.)(エ ルウィニア・クリサンテミ(Erwinia chrysanthemi)等)、パントエア属種(Pantoea sp p.)(パントエア・シトレア(P. citrea)等)、キサントモナス属種(Xanthomonas spp .)(キサントモナス・カンペストリス(Xanthomonas campestris)等)、シュードモナ ス属種(Pseudomonas spp.)(シュードモナス・シリンゲ(P. syringae)等)及びラル (5) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 ストニア属種(Ralstonia spp.)(ラルストニア・ソラナケアルム(R. soleacearum)等 )を含むがこれらに限定されず、農業及び園芸産業における経済的損失を引き起こす。病 原性真菌と同様に、これらの細菌病原体を治療するための化学物質の使用は不利益を受け る。ウイルス及びウイルス様生物は、防除が困難であるが細菌性微生物が誘導全身抵抗性 (ISR)を介して植物に抵抗性を与えることができる3つ目の種類の植物病原性物質を 含む。従って、病原性真菌、ウイルス及び細菌を防除するためのバイオ肥料及び/又はバ イオ殺虫剤として適用され得る微生物が望ましく、農業の持続可能性を改善することが強 く求められている。植物病原体の最後の種類は、植物病原性線虫及び昆虫が含まれ、これ らは植物の重篤な損傷及び損失を引き起こし得る。 【0005】 バチルス種(Bacillus)のうちのいくつかのものは生物防除株として報告されており、 いくつかは市販の製品に適用されている(Joseph W. Kloepperら、2004年、Phytopat hology Vol. 94, No. 11, 1259-1266頁)。例えば、現在市販されている生物防除製品に 使用されている菌株は、BAYER CROP SCIENCEによって製造されSON ATA及びBALLAD-PLUS中の活性成分として使用されるバチルス・プミルス( Bacillus pumilus)QST2808株、BAYER CROP SCIENCEによって 製造されYIELDSHIELD中の活性成分として使用されるバチルス・プミルス(Ba cillus pumilus)GB34株、BAYER CROP SCIENCEによって製造され SERENADE中の活性成分として使用されるバチルス・サブチリス(Bacillus subti lis)QST713株、HELENA CHEMICAL COMPANYによって製造 されKODIAK及びSYSTEM3中の活性成分として使用されるバチルス・サブチリ ス(Bacillus subtilis)GBO3株を含む。バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)及びバチルス・フィルムス(Bacillus firmus)の様々な株が線虫及びベ クター昆虫に対する生物防除剤として適用されており、これらの株はBAYER CRO P SCIENCEで製造されるNORTICA及びPONCHO-VOTIVOを含む 多数の市販の生物防除製品の基礎として機能する。更に、市販の生物刺激製品中に現在使 用されているバチルス(Bacillus)株は、ABiTEP GmbHにより製造されるRH IZOVITAL 42中の活性成分として使用されるバチルス・アミロリケファシエン ス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB42株、更にはJHBiotech Inc. により製造されるFULZYME等の生物刺激製品中の発酵抽出物を含む細胞全体として 含まれている種々の他のバチルス・サブチリス(Bacillus subtilus)種を含む。 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 ここに開示される主題は、植物の成長に利益をもたらし植物の病気を治療する、微生物 組成物及びそれらの使用方法を提供する。 【課題を解決するための手段】 【0007】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための組成 物が提供される。組成物は、ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチル ス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有す るその突然変異体の生物学的に純粋な培養物、及び、ATCC番号PTA-121167 として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全 ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物、を含み、植物の種子、 植物の根又は植物の周囲の土壌への組成物の適用は、植物の成長及び/又は植物の健康に 利益をもたらす。 【0008】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法 が提供される。方法は、植物の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌に組成物を送達する こと(delivering)を含み、組成物は、ATCC番号PTA-121165と (6) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 して寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又はその 全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物、及び、ATCC番号 PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)R TI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物、 を含み、組成物の送達は、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらす。 【0009】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法 が提供される。方法は、植物の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌に、ATCC番号P TA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis) RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物 を含む第1の組成物、及び、ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチル ス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するそ の突然変異体の生物学的に純粋な培養物を含む第2の組成物の組み合わせを送達することを含み、組み合わせの送達は、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらす。 【0010】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための組成 物で被覆された植物種子が提供される。組成物は、ATCC番号PTA-121165と して寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又はその 全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の胞子、及び、ATC C番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtili s)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培 養物の胞子、を含む。 【0011】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための組成 物で被覆された植物種子が提供される。組成物は、ATCC番号PTA-121165と して寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又はその 全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の胞子、ATCC番号 PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)R TI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の 胞子、及び、ビフェントリン殺虫剤、を含む。 【0012】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法 が提供される。方法は、適切な成長培地中に植物の種子を植え付けることを含み、種子は 組成物で被覆されており、組成物は、ATCC番号PTA-121165として寄託され たバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又はその全ての同定特 徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の胞子、及び、ATCC番号PTA -121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI4 77又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の胞子、 を含み、それらは、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすために適切な量で 存在する。 【0013】 1つの実施の形態では、植物の成長に利益をもたらすための組成物が提供される。組成 物は、ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Ba cillus velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生 物学的に純粋な培養物、ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・ サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突 然変異体の生物学的に純粋な培養物、及び、ビフェントリン殺虫剤、を含む。 【0014】 1つの実施の形態では、植物の成長に利益をもたらすための組成物が提供される。組成 物は、ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Ba (7) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 cillus velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生 物学的に純粋な培養物、ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・ サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突 然変異体の生物学的に純粋な培養物、及び、ビフェントリン殺虫剤、を含み、組成物は、 液体肥料と相溶性を有する(compatible)製剤中にある。 【0015】 1つの実施の形態では、植物の成長に利益をもたらすための組成物が提供される。組成 物は、ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Ba cillus velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生 物学的に純粋な培養物、ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・ サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突 然変異体の生物学的に純粋な培養物、及び、ルピナス・アルブス・ドーセ(Lupinus albu s doce)由来の抽出物、BLADポリペプチド又はBLADポリペプチドの断片のうちの 1つ又は組み合わせを含む殺真菌剤、を含む。 【0016】 1つの実施の形態では、製品が提供される。製品は、ATCC番号PTA-12116 5として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又は その全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物、及び、ATCC 番号PTA-121167として寄託されたバチルス・アミロリケファシエンス(Bacill us amyloliquefaciens)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の 生物学的に純粋な培養物を含む第1の組成物、微生物学的、生物学的又は化学的な殺虫剤 、殺真菌剤、殺線虫剤、殺細菌剤、除草剤、植物抽出物、植物成長調整剤又は肥料のうち の1つ又は組み合わせを含む第2の組成物、並びに、任意にて、植物の枝葉、植物の樹皮 、植物の果実、植物の花、植物の種子、植物の根、植物の切断片、植物の移植片、植物の カルス組織、植物の周囲の土壌若しくは成長培地、土壌若しくは成長培地中に植物の種子 を播種する前の土壌若しくは成長培地、又は、土壌若しくは成長培地中に植物、植物切断 片、植物移植片若しくは植物カルス組織を植え付ける前の土壌若しくは成長培地に、第1 の組成物及び第2の組成物の組み合わせを、植物の成長に利益をもたらすために適切な量 において送達するための説明書、を含み、第1の組成物及び第2の組成物は、別々に包装 されている。 【図面の簡単な説明】 【0017】 【図1】本発明の1以上の実施の形態による、2つのバチルス・アミロリケファシエンス (Bacillus amyloliquefaciens)参照株であるバチルス・アミロリケファシエンス(Baci llus amyloliquefaciens)FZB42及びバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TrigoCor1448についての対応領域と比較した、バチル ス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株に見られる独特なランチビオ ティック生合成オペロンを取り囲む及び含むゲノム機構の模式図である。 【図2A】図2Aは、13日間の成長後の抽出された小麦植物の画像であり、コントロー ル植物を示す図である。この画像は、本発明の1以上の実施の形態による、小麦における 早期植物成長についてのバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株の プラスの効果を示す。 【図2B】図2Bは、13日間の成長後の抽出された小麦植物の画像であり、RTI47 7株を接種した植物を示す図である。この画像は、本発明の1以上の実施の形態による、 小麦における早期植物成長についてのバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RT I477株のプラスの効果を示す。 【図3A】図3Aは、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens )RTI472株の成育箇所(lawn)上にスポットされたバチルス・ベレゼンシス( Bacillus velezensis)RTI301株を示す画像である。この画像は、本発明の1以上 の実施の形態による、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株 (8) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 とバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株との間の調和性を示す。 【図3B】図3Bは、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株の成 育箇所上にスポットされたバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI30 1株を示す画像である。この画像は、本発明の1以上の実施の形態による、バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株とバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株との間の調和性を示す。 【図4A】図4Aは、本発明の1以上の実施の形態による、バチルス・ベレゼンシス(Ba cillus velezensis)RTI301株の形態を示す画像である。 【図4B】図4Bは、本発明の1以上の実施の形態による、バチルス・サブチリス(Baci llus subtilis)RTI477株の形態を示す画像である。 【図5A】図5Aは、コントロール植物を示す。図5Aは、本発明の1以上の実施の形態 による、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301+バチルス・サ ブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の組み合わせでの大豆種子の接種及び8日 間の成長後の抽出からもたらされる早期植物成長についてのプラスの効果を示す画像であ る。 【図5B】図5Bは、106cfu/mlでRTI301+RTI477(比率3:1) を接種した植物を示す。図5Bは、本発明の1以上の実施の形態による、バチルス・ベレ ゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301+バチルス・サブチリス(Bacillus subt ilis)RTI477の組み合わせでの大豆種子の接種及び8日間の成長後の抽出からもた らされる早期植物成長についてのプラスの効果を示す画像である。 【図6】本発明の1以上の実施の形態による、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velez ensis)及びバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)を含む微生物種により産生され る従来に報告されたフェンギシン型及びデヒドロキシフェンギシン型環状リポペプチドと 、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301分離株及びバチルス・ サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477分離株の1つ又は両方により産生される 新しく同定された(太字で示す)フェンギシン型及びデヒドロキシフェンギシン型分子と の両方を示す模式図である。 【発明を実施するための形態】 【0018】 特許請求の範囲を含む本出願で使用される場合、用語“a”、“an”及び“the” は、“1以上(one or more)”を指す。従って、例えば、“植物(a pl ant)”の言及は、文脈が明らかに矛盾していない限り、複数の植物を含む。 【0019】 本明細書及び特許請求の範囲を通して、用語“含む(comprise)”、“含む( comprises)”及び“含む(comprising)”は、文脈が他の意味を必 要とする場合を除いて、非排他的意味で使用される。同様に、用語“含む(includ e)”及びその文法上の変形は非限定的であることを意図しており、リスト中の項目の列 挙は、リストされた項目に置換又は追加可能な他の同様の項目を排除するものではない。 【0020】 本明細書及び特許請求の範囲では、1以上の数字又は数値範囲に関連して使用される時 の用語“約”は、範囲内の全ての数字を含む全てのそのような数字又は数値範囲を指すと 理解されるべきであり、記載された数値の上下の境界を拡張することによりその範囲を変 更する。終点による数値範囲の記載は、例えばその範囲内に包含される端数を含む全体整 数である全ての数字を含み(例えば、1から5の記載は1、2、3、4及び5、並びにそ れらの端数、例えば1.5、2.25、3.75、4.1等を含む)、及びその範囲内の 任意の範囲を含む。 【0021】 本明細書及び特許請求の範囲では、用語“代謝物”及び“化合物”は、RTI301株 又は他のバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)株により産生される抗菌活性 を有する化合物に関連して使用される時、互換的に使用される。 (9) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 【0022】 本発明の1以上の実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらす ための組成物及び方法が提供される。1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物 の健康に利益をもたらすための組成物が提供され、組成物は2以上の調和性を有する微生 物を含み、抗菌特性を有する第1の微生物は、土壌中に存在する又は植物と共同して生息 する内因性微生物の増殖及び発達を阻害することによりニッチを作り出すために用いられ る。第2の微生物は植物の成長及び/又は植物の健康に有益な特性を持っており、第1の 微生物の増殖と調和性を有する。第2の微生物は、定着し、植物の成長及び/又は植物の 健康に利益をもたらすのに十分な量で存在する。植物の種子、植物の根又は植物の周囲の 土壌への組成物の適用は、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらす。植物の成 長及び/又は植物の健康に有益な第2の微生物の特性は、植物収量の増加、苗木の活力の 改善、根の発達の改善、植物の成長の改善、植物の健康の改善、外観の改善、植物病原体 に対する抵抗性の改善、病原体感染の減少又はそれらの組み合わせのうちの1つを含む。 植物病原体は、昆虫、線虫、植物病原性真菌又は植物病原性細菌のうちの1つ又は組み合 わせを含み得る。 【0023】 別の実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法が 提供される。方法は、植物の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌に2以上の調和性を有 する微生物を含む組成物を送達することを含む。組成物は、抗菌特性を有し、周囲の土壌 中に存在する又は植物と共同して生息する内因性微生物の増殖を阻害するのに適切な量で 存在する第1の微生物の少なくとも1つの生物学的に純粋な培養物を含む。これは、第2 の微生物が確立するためのニッチを確立するためである。組成物はまた、植物の成長及び /又は植物の健康に有益な特性を有する第2の微生物の少なくとも1つの生物学的に純粋 な培養物を含み、第2の微生物の増殖は第1の微生物の増殖と調和性を有し、第2の微生 物は、定着し、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすのに適切な量で存在す る。植物の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌への組成物の送達は、植物の成長及び/ 又は植物の健康に利益をもたらす。 【0024】 第2の微生物の確立プロセスを促進するために、第2の微生物の増殖は第1の微生物の 増殖よりも速くすることができ、第2の微生物はスウォーミング及び高運動性の表現型に より特徴づけることができる。 【0025】 組成物及び方法は、例えば、単子葉植物、双子葉植物、穀物、コーン、スイートコーン 、ポップコーン、シードコーン、サイレージコーン、フィールドコーン、米、小麦、大麦 、ソルガム、アスパラガス、ベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリー、ロー ガンベリー、ハックルベリー、クランベリー、グーズベリー、エルダーベリー、カラント 、カンベリー(Caneberry)、ブッシュベリー、アブラナ科野菜、ブロッコリー 、キャベツ、カリフラワー、芽キャベツ、コラード、ケール、マスタードグリーン、コー ルラビ、ウリ科野菜、キュウリ、カンタロープ、メロン、マスクメロン、スカッシュ、ス イカ、カボチャ、ナス、球根野菜、玉ネギ、ニンニク、エシャロット、柑橘類、オレンジ 、グレープフルーツ、レモン、タンジェリン、タンジェロ、ブンタン、フルーツ野菜、ペ ッパー、トマト、グラウンドチェリー、トマティロ、オクラ、ブドウ、ハーブ/スパイス 、葉野菜、レタス、セロリ、ホウレン草、パセリ、ラディッキオ、マメ科植物/野菜(多 肉の乾燥した豆(bean)及び鞘に入った豆(pea))、インゲン豆(又はソラ豆) 、サヤインゲン、スナップ豆、シェルビーンズ、大豆、ドライビーンズ、ガルバンゾー豆 、リマ豆、エンドウ豆、ヒヨコ豆、スプリットピー、レンズ豆、油糧種子作物、キャノー ラ、キャスター、ココナッツ、綿、亜麻、オイルパーム、オリーブ、ピーナッツ、菜種、 ベニバナ、ゴマ、ヒマワリ、大豆、ナシ状果類、リンゴ、クラブアップル、ナシ、マルメ ロ、サンザシ(Mayhaw)、根/塊茎及び球茎野菜、ニンジン、ジャガイモ、サツマ イモ、キャッサバ(Cassave)、ビーツ、ショウガ、西洋ワサビ、ダイコン、朝鮮 (10) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 人参、カブ、核果類、アプリコット、チェリー、ネクタリン、桃、プラム、プルーン、イ チゴ、ツリーナッツ、アーモンド、ピスタチオ、ピーカン、クルミ、ハシバミ、クリ(C hestnut)、カシュー、ブナ(Beechnut)、バタグルミ(Buttern ut)、マカダミア、キウイ、バナナ、(ブルー)アガペ、草(Grass)、芝草(T urf grass)、観葉植物、ポインセチア、広葉樹の伐採片(Hardwood cuttings)、クリ、オーク、カエデ、サトウキビ又はテンサイを含む任意の種類 の植物での使用を含む。 【0026】 本発明の組成物及び方法における使用のための抗菌特性を有する第1の微生物及び植物 の成長及び/又は植物の健康に有益な特性を有する第2の微生物は、バチルス属種(Baci llus spp.)の微生物であり得る。用語“拮抗性”及び“抗菌性”は、本明細書及び特許 請求の範囲の目的のためにここでは互換的に使用される。第1の微生物はバチルス属種( Bacillus spp.)株であり得、バチルス属種(Bacillus spp.)株はバチルス・ベレゼンシ ス(Bacillus velezensis)であり得る。植物の成長及び/又は植物の健康に有益な特性 を有する第2の微生物は、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)であり得る。植 物の成長及び/又は植物の健康に有益な特性は、植物の病原体感染に対する保護を与える 及び/又は植物の病原体感染の治療又は防除をするための、成長促進特性及び拮抗特性の うちの1つ又は両方であり得る。 【0027】 本発明の組成物及び方法における使用のための抗菌特性を有する第1の微生物及び植物 の成長及び/又は植物の健康に有益な特性を有する第2の微生物の例を以下に記載する。 例えば、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)種に属すると同定された植物関連 細菌が、ノースカロライナ州で栽培されたモリンガオレイフェラの根から単離されて、続いて植物成長促進及び植物病原体拮抗特性について試験された。より具体的には、単離さ れた細菌株は、高度に保存された16S rRNA及びrpoB遺伝子の配列分析により 、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)の新しい株であると同定された(実施例 1参照)。新しい細菌分離株(“バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI4 77”と称する)の16S RNA配列は、3つの他の既知の菌株である、バチルス・サ ブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amylol iquefaciens)NS6株(KF177175)及びバチルス・サブチリス亜種サブチリス (Bacillus subtilis subsp. subtilis)DSM 10株(NR_027552)の16 S rRNA遺伝子配列と同一であると判定された。更に、RTI477のrpoB配列 は、既知であるバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)PY79株(CP0068 81)若しくはバチルス・サブチリス亜種サブチリス(Bacillus subtilis subsp. subti lis)6051-HGW株(CP003329)(99%配列同一性;9bpの差異)、 又はバチルス・サブチリス亜種サブチリス(Bacillus subtilis subsp. subtilis)BA B-1a株(CP004405)(99%配列同一性;10bpの差異)と最も高いレベ ルの配列類似性を有することが決定された。DNAレベルでのrpoB遺伝子の配列の相 違は、RTI477がバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)の新しい株であるこ とを示している。バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株は、米国 バージニア州マナッサスのアメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)におけ る特許手続きのための微生物寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の条件の下、20 14年4月17日に寄託され、特許受託番号PTA-121167を有する。 【0028】 配列分析によるバチルス・ベレゼンシスとしての最近分離株の同定 抗菌特性を有する第1の微生物の例として、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velez ensis)種に属すると同定された植物関連細菌が、ニューヨークのブドウ園で生育するブ ドウのつるの根圏土壌から単離されて、続いて植物病原体の拮抗特性について試験された 。より具体的には、単離された細菌株は、高度に保存された16S rRNA及びrpo B遺伝子の配列分析により、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)の新しい (11) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 株であると同定された(実施例2参照)。新しい細菌分離株(“バチルス・ベレゼンシス (Bacillus velezensis)RTI301”と称する)の16S RNA配列は、3つの他 の既知の菌株である、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens )のバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)NS6株(KF 177175)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)F ZB42株(NR_075005)、及びバチルス・サブチリス亜種サブチリス(Bacill us subtilis subsp. subtilis)DSM 10株(NR_027552)の16S rR NA遺伝子配列と同一であると判定された。RTI301株のrpoB遺伝子配列(配列 番号4)は、バチルス・アミロリケファシエンス亜種プランタルム(Bacillus amyloliqu efaciens subsp. plantarum)TrigoCor1448(CP007244)(99% 配列同一性;3塩基対の差異)、バチルス・アミロリケファシエンス亜種プランタルム( Bacillus amyloliquefaciens subsp. plantarum)AS43.3(CP003838)( 99%配列同一性;7塩基対の差異)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus a myloliquefaciens)CC178(CP006845)(99%配列同一性;8塩基対の差 異)、及びバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)FZB4 2(CP000560)(99%配列同一性;8塩基対の差異)における同一遺伝子と配 列類似性を有することも決定された。RTI301株は、バチルス・ベレゼンシス(Baci llus velezensis)として同定された。DNAレベルでのrpoB遺伝子の配列の相違は 、RTI301がバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)の新しい株であるこ とを示している。バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株は、 米国バージニア州マナッサスのアメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)に おける特許手続きのための微生物寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の条件の下、 2014年4月17日に寄託され、特許受託番号PTA-121165を有する。[この 株は当初「バチルス・アミロリケファシエンスRTI301」という名称で寄託されたが 、2017年8月10日に「バチルス・ベレゼンシスRTI301」として再分類された 。] 【0029】 バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株のゲノムの更なる配 列分析では、この株が、ランチビオティック生合成に関連する遺伝子を有しており、該生 合成のための相同器官(homologue)が、密接に関連する他のバチルス・ベレゼ ンシス(Bacillus velezensis)RTI301には欠けていることが明らかとなった(実 施例3参照)。これは、図1に示される。図1は、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus v elezensis)RTI301に見られる独特なランチビオティック生合成クラスターのゲノ ム機構と、RTI301株の下に示されている2つの既知のバチルス・アミロリケファシ エンス(Bacillus amyloliquefaciens)参照株であるFZB42株(中央)及びTrig oCor1448株(下部)についての対応領域の概略図を示す。FZB42株及びTr igoCor1448株はこのクラスターに存在する多くの遺伝子を欠いており、存在す る多くの遺伝子内において低い程度の配列同一性を有することが図1から観察することが できる。NCBIにおける非重複(nr)ヌクレオチドデータベースに対するこのクラス ターのBLAST分析は、B.アミロリケファシエンス(B. amyloliquefaciens)株に対 する5’及び3’フランキング領域と高い相同性(図1の高い%類似性と類似)を示した 。しかしながら、ランチペプチド生合成クラスターはRTI301株に独特であり、NC BInrデータベース中の任意の従前に配列決定されたDNAと有意な相同性は観察され なかった。このデータは、新たに同定されたRTI301株が独特のランチビオティック 生合成経路を有することを示している。 【0030】 更に、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株のゲノムの更 なる配列分析では、この株が抗菌特性を有する分子の産生のための多数の生合成経路に関 連する遺伝子を有することが明らかになった。これらには、サブチロシン、サーファクチ ン、イツリン、フェンギシン、アミロサイクリシン、ジフィシジン、バシリシン、バシロ (12) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 マイシン及びバシラエンについての生合成経路が含まれる。広範囲の抗菌生合成経路を有 するRTI301株とは対照的に、RTI477株の更なる配列分析では、この株が抗菌 特性を有する更に限定された分子群についての生合成経路に関連する遺伝子を有すること が明らかになった。RTI477株は、サブチロシン、フェンギシン、サーファクチン、 ジフィシジン、バシラエン、バシリシン及びバシロマイシンについての生合成経路を有す るが、イツリン、ランチビオティック及びアミロサイクリシンについての完全な生合成経 路は観察されなかった。 【0031】 RTI301株及びRTI477株の成長促進及び拮抗活性を決定するために実験を行 った。種々の条件下での様々な植物におけるバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis )RTI477株の成長促進及び拮抗活性を決定するために行った実験は、ここでは実施 例4-6に記載されている。実施例4には、プレートアッセイで測定した主要な植物病原 体に対するバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477分離株の拮抗活性 を記載する。実施例5には、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477 分離株の様々な表現型形質の測定を記載しており、この分離株が急速に増殖し強いスウォ ーミング表現型を有することを示している。実施例6には、小麦におけるRTI477分 離株の成長促進活性を記載する。発芽した小麦の種子をRTI477株の約2×107C FU/mlの懸濁液中で2日間接種し、続いてポットに植え付けた。13日成長させた後 の抽出した植物の写真を図2に示す。図2Aはコントロール植物を示し、図2BはRTI 477を接種した植物を示す。小麦苗木の乾燥重量を測定したところ、総平均乾燥植物で 、非接種のコントロールでは33.38mgに等しい重量になったのに対し、バチルス・ サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株を接種した植物では35.41mgに 等しい重量になり、RTI477株で処理した植物では非接種のコントロールよりも乾燥 重量で6%増加している。 【0032】 RTI477株と同様に、種々の条件下での様々な植物におけるベレゼンシス(veleze nsis)RTI301株の成長促進及び拮抗活性を決定するために実験を行った。これらの 実験は、ここでは実施例4-5に記載されている。実施例4には、プレートアッセイで測 定した主要な植物病原体に対するベレゼンシス(velezensis)RTI301分離株の拮抗 活性を記載する。RTI301株は、RTI477株と比較して、広範囲の植物病原体微 生物に対して優れた拮抗特性を示した。実施例5には、ベレゼンシス(velezensis)RT I301分離株の種々の表現型形質の測定を記載する。注目すべきことに、RTI301 株と比較して、RTI477株はより速く増殖し、強力なスウォーミングの表現型を有す る。 【0033】 バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株と他のバチルス(Bac illus)分離株との調和性は、様々な他の株の成育箇所(lawn)にRTI301株を スポットすることによって試験した。これらのデータは実施例7に記載されている。この 実験の結果は、図3A-3Bに示される。図3A-3Bは、バチルス・ベレゼンシス(Ba cillus velezensis)RTI301株とバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RT I477株との間の増殖調和性、及びRTI301株と別のバチルス・アミロリケファシ エンス(Bacillus amyloliquefaciens)株であるアメリカンタイプカルチャーコレクショ ン(ATCC)でPTA-121166として寄託されているバチルス・アミロリケファ シエンス(Bacillus amyloliquefaciens)RTI472株との間の調和性の欠如を示す画 像である。RTI301株をRTI472株の成育箇所にスポットした場合(図3A)、 RTI472株の増殖について一掃された阻害領域が観察された。対照的に、RTI30 1株をRTI477株の成育箇所にスポットした場合(図3B)、RTI477株につい て、最小限の阻害のみであり細胞成育箇所の一掃は観察されなかった。従って、RTI3 01株及びRTI477株の増殖は調和性があると結論付けられた。 【0034】 (13) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 いかなる特定の作用機序に限定されるものではないが、観察される菌株調和性の差異を 説明するために、次のような1つの作用様式が提案される。試験した3つの菌株(即ち、 RTI301、RTI472及びRTI477)のゲノム配列に基づき、これらの株は全 て、拮抗化合物であるバシリシン、バシラエン、ジフィシジン及びバシロマイシンを産生 することが予測された。しかしながら、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis )RTI301株及びバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株の両 方はサブチロシンの合成のための遺伝子を有するが、この遺伝子はバチルス・アミロリケ ファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)RTI472のゲノムには存在しない。サ ブチロシンは、類似又は密接に関連する細菌株の増殖を阻害するために細菌によって産生 されるタンパク質性毒素の1種であるバクテリオシンである。従って、バチルス・ベレゼ ンシス(Bacillus velezensis)RTI301により合成されたサブチロシンは、バチル ス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)RTI472の増殖の阻害 剤であり得ると仮定された。対照的に、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)R TI477株は、RTI477株が自身でサブチロシンを産生し、従って化合物に対して 耐性であるため、RTI301によって阻害されない。 【0035】 バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株とバチルス・サブチ リス(Bacillus subtilis)RTI477株との間の菌株形態の差異も分析した。これら の菌株の各々の形態を示す画像を、図4において、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus v elezensis)RTI301(図4A)及びバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)R TI477(図4B)として示す。図4A-図4Bにおいて示されるバチルス・ベレゼン シス(Bacillus velezensis)RTI301株及びバチルス・サブチリス(Bacillus subt ilis)RTI477株のコロニー形態は、運動性となる場合の菌株の挙動における潜在的 差異を示す。運動性は、植物関連細菌による根圏コロニー形成にとって重要な特質である 。バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301は、輪郭のはっきりし た円形のコロニーとして増殖する。対照的に、バチルス・サブチリス(Bacillus subtili s)RTI477は、ふんわりとしたコロニーとして増殖し、スウォーミング及び運動性 を示す形態である。スウォーミング及び運動性は、根圏及び植物根の表面の急速なコロニ ー形成に関連する表現型である。また、いかなる特定の作用機序に限定されるものではな いが、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株の形態に関連した強 いスウォーミングの表現型により、この株がバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezen sis)RTI301よりも根圏でのより効率的なコロニー形成体(colonizer) となることが仮定された。 【0036】 増殖調和性及び表現型に観察される差異に照らして、RTI301株及びRTI477 株の組み合わせを、植物の成長及び健康を促進するその能力について試験した。大豆種子 に対する発芽、根の発達及び早期植物成長において、バチルス・サブチリス(Bacillus s ubtilis)RTI477株及びバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI3 01株の単独及び組み合わせにおける適用の効果を決定するために、実験を行った。RT I301及びRTI477の胞子を用いて実施例8に記載のように実験を行った。1:3 、1:1及び3:1の比率におけるRTI301及びRTI477の胞子の組み合わせを 種子に添加した。データを表Vに示す。1×106、1×107及び1×108の濃度に おけるバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301での大豆種子の接 種は、植物成長並びに根の発達及び構造に影響を与えなかった。同じ濃度におけるバチル ス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477での大豆種子の接種は、最も低い濃 度で根の発達及び構造においてほんのわずかな改善をもたらした。しかしながら、RTI 301及びRTI477の両方の組み合わせ(1:3の比率)での大豆種子の接種は、試 験された全ての濃度において、根の発達及び早期植物成長に改善が生じた。根の発達にお ける最良の結果は、RTI301及びRTI477を3:1の比率において1×106C FU/mlの濃度で適用した時に観察された。この3:1の比率におけるRTI301と (14) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 RTI477の胞子での種子の接種のプラスの効果の画像を、図5A及び図5Bに示す( A-コントロール植物;B-106cfu/mlにおいてRTI301+RTI477( 比率3:1)で接種した植物)。図5A-5Bに示すように、効果は根の形成及び構造に 関して特にプラスであった。細根は、水、栄養分の摂取及び根圏の他の微生物との植物相 互作用において重要である。これらの結果は、個々の株の適用はコントロール植物と比較 して全く又はほとんど効果を示さなかった一方で、バチルス・サブチリス(Bacillus sub tilis)RTI477株及びバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI30 1株の組み合わせの適用での種子処理は、大豆の早期成長及び樹立について期待される有 益性よりも大きな有益性をもたらしたということを示す。バチルス・サブチリス(Bacill us subtilis)RTI477株及びバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RT I301株の組み合わせの相乗効果が観察され、植物成長に予期せぬ利益をもたらした。【0037】 収量におけるRTI301株及びRTI477株の組み合わせでの種子処理の効果を試 験するために、大豆において更なる実験を実施した。実験は次のように設定した。1)未 処理の種子。2)典型的な大豆種子処理であるCRUISERMAXX(チアメトキサム 、フルジオキソニル+メタラキシル-M;SYNGENTA CROP PROTECT ION,INC)及びチオファネートメチルの組み合わせで処理した種子(CRUISE RMAXX及びチオファネートメチルの組み合わせは“CHEMコントロール”として示 す)。3)CHEMコントロールで処理し、5.0×10+5cfu/種子でRTI30 1株を接種した種子。4)CHEMコントロールで処理し、5.0×10+5cfu/種 子でRTI477株を接種した種子。5)CHEMコントロールで処理し、5.0×10 +5cfu/種子で両方の株の組み合わせを接種した種子。10回の試験を10の独立し たプロットとして実施し、大豆収量の結果(エーカー当たりのブッシェル)を表VIに示 す。表VIの結果は、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又 はバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477のいずれか単独での接種は 、CHEMコントロール単独で処理した種子と比較した時、大豆の全収量に影響を及ぼさ なかったことを示す。先の実験で観察されたように、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及びバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI47 7の組み合わせでの接種は相乗効果をもたらし、大豆収量の5%増加の結果となった(エ ーカー当たり58.2から61.1ブッシェル)。バチルス・サブチリス(Bacillus sub tilis)RTI477株及びバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI30 1株の組み合わせは、大豆収量に予期せぬ利益をもたらした。 【0038】 実施例9は、コーンにおけるバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI47 7株及びバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株の組み合わせ での種子処理の利益を記載する。コーンの実験については、データを表VIIに要約し、 設定は次の通りであった。1)未処理の種子(“UTC”)。2)“CHEMコントロー ル”又は“CC”として示される一般的に使用される化学活性剤の3つの組み合わせで処 理した種子。3)CHEMコントロール+RTI301株及びRTI477株を各々5. 0×10+5cfu/種子で組み合わせて処理した種子(“CC+RTI301/477 1:1”)。自然の病気圧力又はリゾクトニア(Rhizoctonia)での土壌の接種の条件 下の2つの試験を行った。注目すべきことに、RTI301及びRTI477の1:1の 組み合わせ+化学コントロールは、化学コントロール単独よりも、自然病原体圧力及びリ ゾクトニア(Rhizoctonia)接種野外試験の各々について、エーカー当たり10.7ブッ シェル及びエーカー当たり59.8ブッシェルの収量増加が観察された。これらのデータ は、これらの株の組み合わせでの種子の処理が、コーン収量において非常に大きな増強を もたらし得ることを示す。 【0039】 実施例10は、病原体防除のための化学活性剤に加えて、RTI301株及びRTI4 77株の組み合わせで種子を処理した時の大豆における出芽及び収量についての影響を示 (15) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 す実験を記載する。具体的には、大豆における実験は次のように設定された。1)未処理 の種子(UTC)。2)“CHEMコントロール”として示される一般的に使用される化 学活性剤の3つの組み合わせで処理した種子。3)VIBRANCE(活性成分セダキサ ン;SYNGENTA CROP PROTECTION,INC)で処理した種子。4 )CHEMコントロール+RTI301株及びRTI477株を各々5.0×10+5c fu/種子で処理した種子。植え付け時にリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani) を植物種子に接種したものについて2つの試験を行った。表VIIIの結果は、CHEM コントロールに加えてバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及 びバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の組み合わせで処理すると 、CHEMコントロール単独の収量よりも、平均でエーカー当たり13.3ブッシェルの 収量における増加をもたらすことを示す(エーカー当たり59.4から72.7ブッシェ ル)。従って、RTI301及びRTI477の組み合わせでの種子処理は、重大な病原 体圧力の条件下でさえも、大豆における収量の有意な改善をもたらす。 【0040】 実施例11は、スカッシュ、トマト及びペッパーにおけるバチルス・サブチリス(Baci llus subtilis)RTI477株及びバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)R TI301株の組み合わせでの点滴灌漑の有益性を記載する。土壌菌によって引き起こさ れる病害は、いずれの試験でも記録されなかった。スカッシュの試験では、植え付け時に 根域のドレンチを介して、点滴灌漑による更なる適用をすることなく、バチルス・ベレゼ ンシス(Bacillus velezensis)RTI301については3.75×1012CFU/ヘ クタール、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477については0.6 25×1012CFU/ヘクタールの割合で胞子を適用した。ACCOMPLISH L M(LOVELAND PRODUCTS)を商業用コントロールとして使用して、RT I301+RTI477の組み合わせについて記載したのと同じ方法で2340ml/H aの割合で適用した。この製品は、アシドボラックス・ファシリス(Acidovorax facilis )(1×103cfu/ml)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis )(1×103cfu/ml)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)(1×1 03cfu/ml)、バチルス・オレロニウス(Bacillus oleronius)(1×103cf u/ml)、バチルス・マリヌス(Bacillus marinus)(1×103cfu/ml)、バ チルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)(1×103cfu/ml)及びロドコ ッカス・ロドクロウス(Rhodococcus rhodochrous)(1×103cfu/ml)の混合 を含有する。RTI301+RTI477胞子の添加は、細菌胞子がドレンチに含まれて いない未処理のコントロール植物と比較して、並びに商業用コントロール植物と比較して 、スカッシュについての総収量及び市場性収量 (marketable yield) の両方において増加をもたらした。具体的には、RTI301+RTI477で処理した 植物は合計873.4kg/Haのスカッシュをもたらし、未処理のコントロール植物及 びACCOMPLISHで処理した植物について、各々の838.3kg/Ha及び83 6.1kg/Haで比較すると、総スカッシュの重量において各々4.2%及び4.5% の増加を示す。未処理コントロール植物及び商業的基準で処理された植物と比較した、バ チルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301+バチルス・サブチリス(B acillus subtilis)RTI477胞子で処理した植物の総スカッシュ重量の増加は、この 処理によってもたらされるプラスの成長効果を示している。 【0041】 トマトの試験では、植え付け時における根域のドレンチを介して、バチルス・ベレゼン シス(Bacillus velezensis)RTI301については0.625×1012CFU/ヘ クタール、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477については3.7 5×1012CFU/ヘクタールの割合で胞子を適用し、続いて移植後17日及び35日 において同じ割合で2回滴下適用した。ACCOMPLISH LMを商業用コントロー ルとして使用して、2340ml/Haの割合でRTI301+RTI477の組み合わ せについて記載したのと同じ方法で適用した。RTI301+RTI477胞子の添加は (16) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 、細菌胞子がドレンチ及び灌漑に含まれていない未処理のコントロール植物と比較して、 並びに商業用コントロール植物と比較して、トマトについての総収量及び市場性収量の両 方において増加をもたらした。具体的には、RTI301+RTI477で処理した植物 は合計21824kg/Haの市場性のあるトマトをもたらし、未処理のコントロール植 物及びACCOMPLISHで処理した植物について、各々の16765kg/Ha及び 21420kg/Haで比較すると、市場性のあるトマトの重量において各々30.2% 及び1.9%の増加を示す。バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI3 01+バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477胞子で処理した植物の 市場性のあるトマト重量の実質的な増加は、特に未処理のコントロール植物と比較して、 この処理によりもたらされるプラスの成長効果を示している。 【0042】 ペッパー(ジャラペノペッパー)の試験では、植え付け時における根域のドレンチを介 して、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及びバチルス・サ ブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の両方の株毎に1.25×1012CFU /ヘクタールの割合で胞子を適用し、続いて移植後17日及び35日において同じ割合で 2回滴下適用した。ACCOMPLISH LMを商業用コントロールとして使用して、 2340ml/Haの割合でRTI301+RTI477の組み合わせについて記載した のと同じ方法で適用した。RTI301+RTI477胞子の添加は、細菌胞子が適用さ れていない未処理のコントロール植物と比較して、並びに商業用コントロール植物と比較 して、ペッパーについての収量の増加をもたらした。具体的には、RTI301+RTI 477で処理した植物は合計4154kg/Haの市場性のあるペッパーをもたらし、未 処理のコントロール植物及びACCOMPLISHで処理した植物について、各々の34 55kg/Ha及び3930kg/Haで比較すると、市場性のあるジャラペノペッパー の重量において各々20%及び5.7%の増加を示す。未処理コントロール植物及び商業 的基準で処理された植物と比較した、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis) RTI301+バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477胞子で処理し た植物の市場性のあるペッパーの重量の実質的な増加は、この処理によりもたらされるプ ラスの成長効果を示している。 【0043】 実施例12ではRTI301株及びFTI477株によって産生される抗菌代謝物が同 定され、図6において示されている。実施例12は、RTI301株及びRTI477株 によって産生される環状リポペプチド、フェンギシン及びデヒドロキシフェンギシンの研 究、並びに驚くべきことにこれらの分子のいくつかの従来に報告されていない種類の同定 を記載する。バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301は、従来に 報告されたフェンギシンA、B及びC化合物、並びにデヒドロキシフェンギシンA、B及 びC化合物を産生することが決定された。予想外にも、これらの既知の化合物に加えて、 RTI301株は、環状ペプチド鎖の8位のL-イソロイシン(図6においてX3として 示す)がL-メチオニンで置換された従来に同定されていないこれらの化合物の誘導体も 産生するということが決定された。新しい種類のフェンギシン及びデヒドロキシフェンギ シンはここではMA、MB及びMCとして示され、図6のX3のL-イソロイシンがL- メチオニンで置換されたA、B及びCの種類の誘導体を指す。新たに同定された分子を太 字において図6及び表IXに示す。新しく同定されたフェンギシンMA、MB及びMC化 合物はRTI477株でも観察されたが、対応するデヒドロキシフェンギシンMA、MB 及びMC化合物はRTI477株には観察されなかった(表IX参照)。 【0044】 RTI301株は、従来に同定されていない更なる種類のフェンギシン及びデヒドロキ シフェンギシンを産生することが更に決定された。この種類では、フェンギシンB及びデ ヒドロキシフェンギシンBのL-イソロイシン(図6の位置X3)がL-ホモ-システイ ン(Hcy)で置換されている。これらの従来に同定されていないフェンギシン及びデヒ ドロキシフェンギシンの代謝物は、ここではフェンギシンH及びデヒドロキシフェンギシ (17) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 ンHとして示され、図6及び表IXに示されている。新しく同定されたフェンギシンH化 合物はRTI477株でも観察されたが、対応するデヒドロキシフェンギシンH化合物は RTI477株では観察されなかった(表IX)。 【0045】 RTI301株は、従来に同定されていない更なる種類のフェンギシン及びデヒドロキ シフェンギシン代謝物を産生することが更に決定された。この種類では、環状ペプチド主 鎖構造の4位のアミノ酸(図6の位置X1)がL-イソロイシンで置換されている。これ らの従来に同定されていない代謝物は、ここではフェンギシンI及びデヒドロキシフフェ ンギシンIとして示され、図6及び表IXに示されている。新しく同定されたフェンギシ ンI及びデヒドロキシフフェンギシンI化合物の両方は、RTI477株でも観察された (表IX)。 【0046】 従って、本発明の組成物及び方法では、抗菌特性を有するバチルス・ベレゼンシス(Ba cillus velezensis)は、ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス ・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有する その突然変異体であり得る。同様に、植物の成長及び/又は健康に有益な特性を有するバ チルス・サブチリス(Bacillus subtilis)は、ATCC番号PTA-121167とし て寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての 同定特徴を有するその突然変異体であり得る。本発明の組成物及び方法では、植物は、大 豆又はコーンを含み得、植物の成長の利益は、収量の増加により示され得る。 【0047】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための2以 上の調和性を有する微生物を有する組成物が提供される。組成物は、抗菌特性を有し、周 囲の土壌中に存在する又は植物と共同して生息する内因性微生物の増殖を阻害するのに適 切な量で存在する第1の微生物の少なくとも1つの生物学的に純粋な培養物と、植物の成 長及び/又は植物の健康に有益な特性を有する第2の微生物の少なくとも1つの生物学的 に純粋な培養物とを含み、第2の微生物の増殖は第1の微生物の増殖と調和性を有し、第 2の微生物は定着し、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすのに十分な量で 存在し、植物の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌への組成物の適用は、植物の成長及 び/又は植物の健康に利益をもたらす。植物の成長及び/又は植物の健康に有益な第2の 微生物の特性は、植物収量の増加、苗木の活力の改善、根の発達の改善、植物の成長の改 善、植物の健康の改善、外観の改善、植物病原体に対する抵抗性の改善、病原体感染の減 少又はそれらの組み合わせのうちの1つを含む。植物病原体は、昆虫、線虫、植物病原性 真菌又は植物病原性細菌のうちの1つ又は組み合わせを含み得る。 【0048】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための組成 物が提供される。組成物は、ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチル ス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有す るその突然変異体の生物学的に純粋な培養物、及び、植物の成長及び/又は植物の健康に 利益をもたらすのに適切な量で存在する、ATCC番号PTA-121167として寄託 されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特 徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物を含む。植物の種子、植物の根又は 植物の周囲の土壌への組成物の適用は、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたら す。 【0049】 ここで使用される場合、“細菌株の生物学的に純粋な培養物”との語句は、細菌株の生 物学的に純粋な発酵培養物の胞子、細菌株の生物学的に純粋な発酵培養物の栄養細胞、細 菌株の生物学的に純粋な発酵培養物の1以上の生成物、細菌株の生物学的に純粋な発酵培 養物の培養固体、細菌株の生物学的に純粋な発酵培養物の培養上清、細菌株の生物学的に 純粋な発酵培養物の抽出物及び細菌株の生物学的に純粋な発酵培養物の1以上の代謝物の (18) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 うちの1つ又は組み合わせを指す。 【0050】 1つの実施の形態では、組成物は、植え付け用の基盤(matrix)の形態である。 植え付け用の基盤は、鉢植え用の土の形態であり得る。 【0051】 1つの実施の形態では、組成物は、担体、分散剤又は酵母抽出物のうちの1つ又は組み 合わせを更に含み得る。 【0052】 1つの実施の形態では、組成物は、植物の成長に利益をもたらす及び/又は植物におけ る病原体感染に対する保護を与えるのに適切な量で存在する、微生物学的、生物学的又は 化学的な殺虫剤、殺真菌剤、殺線虫剤、殺細菌剤、除草剤、植物抽出物、植物成長調整剤 又は肥料のうちの1つ又は組み合わせを更に含む。 【0053】 1つの実施の形態では、植物の成長に利益をもたらすための組成物は、ATCC番号P TA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacillusvelezensis) RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物 、ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に 純粋な培養物、及び、ビフェントリン殺虫剤を含む。 【0054】 1つの実施の形態では、植物の成長に利益をもたらすための組成物は、ATCC番号P TA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis) RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物 、ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に 純粋な培養物、及び、ビフェントリン殺虫剤を含み、組成物は液体肥料と相溶性を有する 製剤中にある。液体肥料と相溶性を有する製剤は、水和ケイ酸アルミニウム-マグネシウ ム及び少なくとも1つの分散剤を含み得る。ビフェントリン殺虫剤は、0.1g/mlか ら0.2g/mlの範囲の濃度で存在し得る。ビフェントリン殺虫剤は、約0.1715 g/mlの濃度で存在し得る。本明細書及び特許請求の範囲を通して使用される“液体肥 料と相溶性を有する製剤中”との語句は、液体製剤において植物に送達される肥料との混 合を可能にするために、製剤が水溶液中に溶解、分散又は乳化できることを意味する。 【0055】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法 が提供される。方法は、植物の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌に組成物を送達する ことを含む。組成物は、抗菌特性を有し、周囲の土壌中に存在する又は植物と共同して生 息する内因性微生物の増殖を阻害するのに適切な量で存在する第1の微生物の少なくとも 1つの生物学的に純粋な培養物と、植物の成長及び/又は植物の健康に有益な特性を有す る第2の微生物の少なくとも1つの生物学的に純粋な培養物とを含み、第2の微生物の増 殖は第1の微生物の増殖と調和性を有し、第2の微生物は定着し、植物の成長及び/又は 植物の健康に利益をもたらすのに適切な量で存在する。組成物の送達は、植物の成長及び /又は植物の健康に利益をもたらす。 【0056】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法 が提供される。方法は、植物の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌に組成物を送達する ことを含む。組成物は、ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するそ の突然変異体の生物学的に純粋な培養物、及び、ATCC番号PTA-121167とし て寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての 同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物を含み、組成物の送達は植物 (19) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらす。 【0057】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法 が提供される。方法は、植物の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌に、ATCC番号P TA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis) RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物 を含む第1の組成物、及び、ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチル ス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するそ の突然変異体の生物学的に純粋な培養物を含む第2の組成物の組み合わせを送達すること を含み、組み合わせの送達は、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらす。 【0058】 微生物を含む組成物は、液体、油分散体、粉剤、乾燥水和性粉末剤、展延性(spre adable)粒剤又は乾燥水和性粒剤の形態であり得る。微生物は、胞子又は栄養細胞 の形態で存在し得る。組成物は、液体の形態であり得、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及びバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI3 01の各々は、約1.0×108CFU/mlから約1.0×1012CFU/mlの濃 度で存在し得る。組成物は、粉剤、乾燥水和性粉末剤、展延性粒剤又は乾燥水和性粒剤の 形態であり得、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及びバチルス ・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、約1.0×108CF U/gから約1.0×1012CFU/gの量で存在し得る。組成物は、油分散体の形態 であり得、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及びバチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、約1.0×108CFU/ mlから約1.0×1012CFU/mlの濃度で存在し得る。 【0059】 微生物を含む組成物は、担体、分散剤又は酵母抽出物のうちの1つ又は組み合わせを更 に含んでもよい。 【0060】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための2以 上の調和性を有する微生物を有する組成物で被覆された植物種子を提供する。被覆組成物 は、抗菌特性を有し、周囲の土壌中に存在する又は植物と共同して生息する内因性微生物 の増殖を阻害するのに適切な量で存在する第1の微生物の少なくとも1つの生物学的に純 粋な培養物の胞子を含む。組成物は、植物の成長及び/又は植物の健康に有益な特性を有 する第2の微生物の少なくとも1つの生物学的に純粋な培養物の胞子も含み、第2の微生 物の増殖は第1の微生物の増殖と調和性を有し、第2の微生物は、定着し、植物の成長及 び/又は植物の健康に利益をもたらすために十分な量で存在する。 【0061】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための組成 物で被覆された植物種子を提供する。組成物は、ATCC番号PTA-121165とし て寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又はその全 ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の胞子、及び、植物の成 長及び/又は植物の健康に利益をもたらすのに適切な量で存在する、ATCC番号PTA -121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI4 77又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の胞子を 含む。 【0062】 1つの実施の形態では、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及 びバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301は、各々約1.0×1 02CFU/種子から約1.0×109CFU/種子の範囲の量で存在する。 【0063】 1つの実施の形態では、植物種子は、植物の成長に利益をもたらす及び/又は植物にお (20) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 ける病原体感染に対する保護を与えるために適切な量において存在する、微生物学的、生 物学的又は化学的な殺虫剤、殺真菌剤、殺線虫剤、殺細菌剤、除草剤、植物抽出物、植物 成長調整剤又は肥料のうちの1つ又は組み合わせを更に含む。1つの実施の形態では、殺 虫剤は、ビフェントリンを含む。 【0064】 1つの実施の形態では、植物種子が提供され、植物種子は、植物の成長及び/又は植物 の健康に利益をもたらすための組成物で被覆されている。組成物は、ATCC番号PTA -121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RT I301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の胞 子、ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacill us subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的 に純粋な培養物の胞子、及び、ビフェントリン殺虫剤を含む。 【0065】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法 が提供される。方法は、適切な成長培地中に植物の種子を植え付けることを含み、種子は 組成物で被覆されており、組成物は、抗菌特性を有し、周囲の土壌中に存在する又は植物 と共同して生息する内因性微生物の増殖を阻害するのに適切な量で存在する第1の微生物 の少なくとも1つの生物学的に純粋な培養物の胞子、及び、植物の成長及び/又は植物の 健康の促進特性を有する第2の微生物の少なくとも1つの生物学的に純粋な培養物の胞子 を含み、第2の微生物の増殖は第1の微生物の増殖と調和性を有し、第2の微生物は、定 着し、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすのに適切な量で存在する。 【0066】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法 が提供される。方法は、適切な成長培地中に植物の種子を植え付けることを含み、種子は 組成物で被覆されており、組成物は、ATCC番号PTA-121165として寄託され たバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又はその全ての同定特 徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の胞子、及び、ATCC番号PTA -121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI4 77又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の胞子を 含み、RTI301及びRTI477の胞子を含む被覆は植物の成長及び/又は植物の健 康に利益をもたらす。 【0067】 本発明の被覆された種子は、例えば、単子葉植物、双子葉植物、穀物、コーン、スイー トコーン、ポップコーン、シードコーン、サイレージコーン、フィールドコーン、米、小 麦、大麦、ソルガム、アブラナ科野菜、ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、芽キャ ベツ、コラード、ケール、マスタードグリーン、コールラビ、球根野菜、玉ネギ、ニンニ ク、エシャロット、フルーツ野菜、ペッパー、トマト、グラウンドチェリー、トマティロ 、オクラ、ブドウ、ハーブ/スパイス、ウリ科野菜、キュウリ、カンタロープ、メロン、 マスクメロン、スカッシュ、スイカ、カボチャ、ナス、葉野菜、レタス、セロリ、ホウレ ン草、パセリ、ラディッキオ、マメ科植物/野菜(多肉の乾燥した豆及び鞘に入った豆) 、インゲン豆(又はソラ豆)、サヤインゲン、スナップ豆、シェルビーンズ、大豆、ドラ イビーンズ、ガルバンゾー豆、リマ豆、エンドウ豆、ヒヨコ豆、スプリットピー、レンズ 豆、油糧種子作物、キャノーラ、キャスター、綿、亜麻、ピーナッツ、菜種、ベニバナ、 ゴマ、ヒマワリ、大豆、根/塊茎及び球茎野菜、ニンジン、ジャガイモ、サツマイモ、ビ ーツ、ショウガ、西洋ワサビ、ダイコン、朝鮮人参、カブ、サトウキビ、テンサイ、草及 び芝草の種子を含む、多種多様な植物由来の種子であり得る。 【0068】 被覆された植物種子は、コーン又は大豆であり得、植物の成長の利益は、収量の増加に より示され得る。 【0069】 (21) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 被覆された植物種子について、植物の成長及び/又は植物の健康に有益な第2の微生物 の特性は、収量の増加、苗木の活力の改善、根の発達の改善、植物の成長の改善、植物の 健康の改善、外観の改善、植物病原体に対する抵抗性の改善、病原体感染の減少又はそれ らの組み合わせのうちの1以上を含む。植物病原体は、昆虫、線虫、植物病原性真菌又は 植物病原性細菌のうちの1つ又は組み合わせを含み得る。 【0070】 植物種子を被覆する組成物の第1の微生物及び第2の微生物は、バチルス属種(Bacill us spp.)の微生物であり得る。第2の微生物の増殖は第1の微生物の増殖よりも速くな り得、第2の微生物はスウォーミング及び高運動性の表現型により特徴づけられ得る。第 2の微生物は、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)であり得る。第1の微生物 はバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)であり得、第2の微生物はバチルス ・サブチリス(Bacillus subtilis)であり得る。バチルス・ベレゼンシス(Bacillus ve lezensis)は、ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼン シス(Bacillus velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変 異体であり得る。バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)は、ATCC番号PTA -121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI4 77又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体であり得る。植物種子に被覆された 組成物は、各々約1.0×102CFU/種子から約1.0×109CFU/種子の量で 第1の微生物及び第2の微生物の各々の胞子を含み得る。 【0071】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法 が提供される。方法は、適切な成長培地中に植物の種子を植え付けることを含み、種子は 組成物で被覆されており、組成物は、ATCC番号PTA-121165として寄託され たバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又はその全ての同定特 徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の胞子、及び、植物の成長及び/又 は植物の健康に利益をもたらすのに適切な量で存在する、ATCC番号PTA-1211 67として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はそ の全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の胞子を含む。 【0072】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための組成 物が提供される。組成物は、抗細菌特性又は抗真菌特性の1つ又は両方を有し、周囲の土 壌中に存在する又は植物と共同して生息する内因性微生物の増殖を阻害するのに適切な量 で存在する1以上の化学活性剤、及び、植物の成長及び/又は植物の健康に有益な特性を 有する微生物の少なくとも1つの生物学的に純粋な培養物を含む。微生物の増殖は化学活 性剤と調和性を有し、微生物は、定着し、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもた らすために適切な量で存在する。植物の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌への組成物 の適用は、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらす。 【0073】 1つの実施の形態では、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法 が提供される。方法は、抗細菌特性又は抗真菌特性の1つ又は両方を有し、周囲の土壌中 に存在する又は植物と共同して生息する内因性微生物の増殖を阻害するのに適切な量で存 在する1以上の化学活性剤、及び、植物の成長及び/又は植物の健康に有益な特性を有す る微生物の少なくとも1つの生物学的に純粋な培養物を含む組成物の組み合わせを、植物 の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌に送達することを含む。微生物の増殖は化学活性 剤と調和性を有するか、又は非調和性である場合には微生物は化学活性剤の送達後に送達 される。化学活性剤及び微生物の組み合わせの送達が植物の成長及び/又は植物の健康に 利益をもたらすように、微生物は、定着し、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をも たらすのに適切な量で存在する。1以上の化学活性剤と微生物が調和性を有する場合、1 以上の化学活性剤は、微生物を含む組成物と共に製剤化され得る。植物の種子、植物の根 又は植物の周囲の土壌への化学活性剤及び微生物の組み合わせの送達は、植物の成長及び (22) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 /又は植物の健康に利益をもたらす。 【0074】 1以上の化学活性剤を含む組成物及び方法では、植物の成長及び/又は植物の健康に有 益な微生物の特性は、収量の増加、苗木の活力の改善、根の発達の改善、植物の成長の改 善、植物の健康の改善、外観の改善、植物病原体に対する抵抗性の改善、病原体感染の減 少又はそれらの組み合わせを含み得る。植物病原体は、昆虫、線虫、植物病原性真菌又は 植物病原性細菌のうちの1つ又は組み合わせを含み得る。 【0075】 ニッチを作り出すための1以上の化学活性剤は、例えば、ストロビルリン、トリアゾー ル、フルトリアホール、テブコナゾール、プロチアコナゾール(prothiacona zole)、エポキシコナゾール(expoxyconazole)、フルオピラム、ク ロロタロニル、チオファネート-メチル、銅系殺真菌剤、水酸化銅殺真菌剤、EDBC系 殺真菌剤、マンコゼブ、スクシナーゼデヒドロゲナーゼ(SDHI)殺真菌剤、ビキサフ ェン、イプロジオン、ジメトモルフ又はバリフェナレートを含み得るが、これらに限定さ れない。別の例では、1以上の化学活性剤は、例えば、クロロピクリン、ダゾメット、1 ,3-ジクロロプロペン(Telone)、ジメチルジスルフィド、メタムナトリウム/ カリウム、臭化メチル等の燻蒸剤を含むことができる。 【0076】 組成物は、液体、油分散体、粉剤、乾燥水和性粉末剤、展延性粒剤又は乾燥水和性粒剤 の形態であり得る。有益な微生物は、胞子又は栄養細胞の形態で存在し得る。有益な微生 物は、バチルス属種(Bacillus spp.)であり得る。有益な微生物は、バチルス・サブチ リス(Bacillus subtilis)であり得る。微生物は、スウォーミング及び高運動性の表現 型により特徴づけられるバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)であり得る。微生 物は、ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Baci llus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体であり得 る。組成物は、液体の形態であり得、有益な微生物は、約1.0×108CFU/mlか ら約1.0×1012CFU/mlの濃度で存在するバチルス・サブチリス(Bacilluss ubtilis)RTI477であり得る。組成物は、粉剤、乾燥水和性粉末剤、展延性粒剤又 は乾燥水和性粒剤の形態であり得、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI 477は約1.0×108CFU/gから約1.0×1012CFU/gの量で存在し得 る。組成物は、油分散体の形態であり得、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis) RTI477は、約1.0×108CFU/mlから約1.0×1012CFU/mlの 濃度で存在し得る。 【0077】 植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための本発明の2以上の調和性を有 する微生物を有する組成物及び方法では、組成物は、植物の成長に利益をもたらす及び/ 又は植物における病原体感染に対する保護を与えるために適切な量において存在する、微 生物学的、生物学的又は化学的な殺虫剤、殺真菌剤、殺線虫剤、殺細菌剤、除草剤、植物 抽出物、植物成長調整剤又は肥料のうちの1つ又は組み合わせを更に含むことができる。 【0078】 1つの実施の形態では、殺真菌剤は、ルピナス・アルブス・ドーセ(Lupinus albus do ce)由来の抽出物を含み得る。1つの実施の形態では、殺真菌剤は、BLADポリペプチ ドを含み得る。BLADポリペプチドは、真菌細胞壁を損傷させ、内部細胞膜を破壊する ことにより感受性真菌病原体に作用するスウィートルピナス(Lupinus albus doce)由来 の天然の種子貯蔵タンパク質の断片であり得る。組成物は、約20%のBLADポリペプ チドを含み得る。 【0079】 1つの実施の形態では、殺虫剤は、ビフェントリンを含み得る。殺線虫剤は、カドサホ スを含み得る。組成物は、液体、粉末、浸潤溶解性顆粒又は展延性粒剤として製剤化する ことができる。殺虫剤は、ビフェントリン及びクロチアニジンを含み得る。殺虫剤はビフ (23) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 ェンスリン及びクロチアニジンを含み得、組成物は液体肥料との相溶性のために製剤化す ることができる。殺虫剤は、ビフェントリン又はゼータ-シペルメトリンを含み得る。 【0080】 殺線虫剤は、カドサホスを含み得る。殺虫剤は、ビフェントリン及びクロチアニジンを 含み得る。組成物は液体として製剤化することができ、殺虫剤はビフェントリン又はゼー タ-シペルメトリンを含み得る。 【0081】 1つの実施の形態では、方法は、植物の周囲の土壌若しくは成長培地、土壌若しくは成 長培地中に植物の種子を播種する前の土壌若しくは成長培地、又は、土壌若しくは成長培 地中に植物を植え付ける前の土壌若しくは成長培地に、液体肥料を適用することを更に含 み得る。 【0082】 実施の形態では、ビフェントリン組成物は、ビフェントリン、水和ケイ酸アルミニウム -マグネシウム、並びに、スクロースエステル、リグノスルホネート、アルキルポリグリ コシド、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物及びリン酸エステルから選択され る少なくとも1つの分散剤を含み得る。 【0083】 ビフェントリンは、好ましくは、組成物中の全成分の総重量に基づいて、1.0重量% から35重量%、より詳細には15重量%から25重量%の濃度で存在し得る。ビフェン トリン殺虫剤組成物は、0.1g/mlから0.2g/mlの範囲の濃度で液体製剤中に 存在し得る。ビフェントリン殺虫剤は、約0.1715g/mlの濃度で液体製剤中に存 在してもよい。 【0084】 分散剤又は複数の分散剤は、好ましくは、組成物中の全成分の総重量に基づいて、約0 .02重量%から約20重量%の総濃度で存在し得る。 【0085】 いくつかの実施の形態では、水和ケイ酸アルミニウム-マグネシウムは、モンモリロナ イト及びアタパルジャイトからなる群から選択されてもよい。 【0086】 いくつかの実施の形態では、リン酸エステルは、ノニルフェノールリン酸エステル及び トリデシルアルコールエトキシル化リン酸カリウム塩から選択されてもよい。 【0087】 他の実施の形態は、凍結防止剤、消泡剤及び殺生物剤のうちの少なくとも1つを更に含 んでもよい。 【0088】 1つの実施の形態では、植物の成長に利益をもたらすための組成物が提供される。組成 物は、ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Ba cillus velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生 物学的に純粋な培養物、ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・ サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突 然変異体の生物学的に純粋な培養物、及び、殺虫剤を含み、組成物は液体肥料と相溶性を 有する製剤中にある。殺虫剤は、ピレスロイド、ビフェントリン、テフルトリン、ゼータ -シペルメトリン、有機リン酸塩、クロルエトキシホス、クロルピリホス、テブピリンホ ス、シフルトリン、フィプロール、フィプロニル、ニコチノイド又はクロチアニジンのう ちの1つ又は組み合わせであり得る。殺虫剤は、ビフェントリンを含み得る。組成物は、 ビフェントリン殺虫剤、水和ケイ酸アルミニウム-マグネシウム及び少なくとも1つの分 散剤を含み得る。ビフェントリン殺虫剤は、0.1g/mlから0.2g/mlの範囲の 濃度で存在し得る。ビフェントリン殺虫剤は、約0.1715g/mlの濃度で存在し得 る。 【0089】 (24) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 更に、本発明の組成物及び方法の適切な殺虫剤、除草剤、殺真菌剤及び殺線虫剤は、次 のものを含み得る。 【0090】 殺虫剤:A0)アグリガタ(agrigata)、アル-ホスフィド、アンブリセイウス、アフ ェリヌス(apherinus)、アフィディウス、アフィドレテス、アルテミシニン、オートグ ラファ・カリフォルニカNPV、アゾシクロチン、バチルス・サブチリス(bacillus sub tilis)、バチルス・チューリンゲンシス・アイザワイ(bacillus-thur. aizawai)、バ チルス・チューリンゲンシス・クルスタキー(bacillus thur. kurstaki)、バチルス・ チューリンゲンシス(bacillus thuringiensis)、ボーベリア(beauveria)、ボーベリ ア・バシアーナ(beauveria bassiana)、ベータシフルトリン、生物学的製剤、ビスルタ ップ、ブロフルトリネート、ブロモホス-e、ブロモプロピレート、Bt遺伝子組換トウ モロコシ、Bt遺伝子組換大豆、カプサイシン、カルタップ、セラストラス(celastrus )抽出物、クロルアントラニリプロール、クロルベンズロン、クロルエトキシフォス、ク ロルフルアズロン、クロルピリホス-e、シニジアジン(cnidiadin)、クリオライト、 シアノホス、シアントラニリプロール、シハロトリン、シヘキサチン、シペルメトリン、 ダクヌサ、DCIP、ジクロロプロペン、ジコホル、ジグリファス、ジグリファス+ダク ヌサ、ジメタカルブ、ジチオエーテル、酢酸ドデシル、エマメクチン、エンカルシア(en carsia)、EPN、エレツモセルス(eretmocerus)、エチレン-ジブロミド、ユーカリ プトール、脂肪酸、脂肪酸/塩、フェナザキン、フェノブカルブ(BPMC)、フェンピ ロキシメート、フルブロシトリネート(flubrocythrinate)、フルフェ ンジン、ホルメタネート、ホルモチオン、フラチオカルブ、ガンマ-シハロトリン、ニン ニクジュース、グラニュロシス-ウイルス、ハルモニア(harmonia)、オオタバコガ(he liothis armigera)NPV、不活性細菌、インドール-3-イル酪酸、ヨードメタン、鉄 、イソカルボホス(isocarbofos)、イソフェンホス、イソフェンホス-m、 イソプロカルブ、イソチオエート(isothioate)、カオリン、リンダン、リウ ヤンマイシン(liuyangmycin)、マトリン、メホスホラン、メタアルデヒド 、メタリジウム-アニソプリエ、メタミドホス、メトルカルブ(MTMC)、鉱物油、マ イレックス、m-イソチオシアネート、モノスルタップ、ミロテシウム・ベルカリア(my rothecium verrucaria)、ナレド、ハモグリミドリヒメコバチ(neochrysocharis formos )、ニコチン、ニコチノイド、油脂、オレイン酸、オメトエート、オリウス(orius )、オキシマトリン、ペシロマイセス、パラフィン油、パラチオン-e、パスツリア、石 油、フェロモン、リン酸、フォトラブダス、フォキシム、フィトセイウルス(phytoseiul us)、ピリミホス-e、植物油、プルテラ・キシロステラ(plutella xylostella)GV 、多角体病(polyhedrosis)ウイルス、ポリフェノール抽出物、オレイン酸カリウム、プ ロフェノホス、プロスレル(prosuler)、プロチオホス、ピラクロホス、ピレトリン、ピ リダフェンチオン、ピリミジフェン、ピリプロキシフェン、キラヤ(quillay)抽出物、 キノメチオネート、菜種油、ロテノン、サポニン、サポノジット(saponozit)、ナトリ ウム化合物、フルオロケイ酸ナトリウム、スターチ、ステイネルネマ(steinernema)、 ストレプトマイセス、スルフルラミド、硫黄、テブピリムホス、テフルトリン、テメホス 、テトラジホン、チオファノックス、チオメトン、トランスジェニクス(例えば、Cry 3Bb1)、トリアザメート、トリコデルマ、トリコグランマ、トリフルムロン、ベルチ シリウム、ベルトリン、殺虫剤の異性体(例えば、カッパ-ビフェントリン、カッパ-テ フルトリン)、ジクロロメゾチアズ、ブロフラニリド、ピラジフルミドを含む様々な殺虫 剤;A1)アルジカルブ、アラニカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、 カルボスルファン、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポクスル 及びチオジカルブを含むカルバメート類;A2)アセフェート、アジンホス-エチル、ア ジンホス-メチル、クロルフェンビンホス、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、 デメトン-S-メチル、ジアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエ ート、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マ ラチオン、メタミダホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシメトエー (25) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 ト、オキシデメトン-メチル、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホレ ート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ピリミホス-メチル、キナルホス、テル ブホス、テトラクロルビンホス、トリアゾホス及びトリクロルホンを含むオルガノホスフ ェート類;A3)エンドスルファン等のシクロジエンオルガノクロリド化合物類;A4) エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール及びピリプロールを含むフィプロール類 ;A5)アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピ ラム、チアクロプリド及びチアメトキサムを含むネオニコチノイド類;A6)スピノサド 及びスピネトラム等のスピノシン類;A7)アバメクチン、エマメクチンベンゾエート、 イベルメクチン、レピメクチン及びミルベメクチンを含むメクチン類由来のクロリドチャ ネルアクチベーター;A8)ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、フェノキシカルブ 及びピリプロキシフェン等の若年性ホルモン模倣物;A9)ピメトロジン、フロニカミド 及びピリフルキナゾン等の選択的同翅型摂食ブロッカー;A10)クロフェンテジン、ヘ キシチアゾクス及びエトキサゾール等のダニ成長阻害剤;A11)ジアフェンチウロン、 フェンブタチン酸化物及びプロパルギット等のミトコンドリアATPシンターゼ阻害剤; クロルフェナピル等の酸化的リン酸化の脱共役剤;A12)ベンスルタップ、カルタップ ヒドロクロリド、チオシクラム及びチオスルタップナトリウム等のニコチン性アセチルコ リン受容体チャネルブロッカー;A13)ビストリフルロン、ジフルベンズロン、フルフ ェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン及びテフルベンズロンを含 むベンゾイル尿素類由来のキチン生合成のタイプ0の阻害剤;A14)ブプロフェジン等 のキチン生合成のタイプ1の阻害剤;A15)シロマジン等の脱皮攪乱剤;A16)メト キシフェノジド、テブフェノジド、ハロフェノジド及びクロマフェノジド等のエクジソン 受容体アゴニスト;A17)アミトラズ等のオクトパミン受容体アゴニスト;A18)ミ トコンドリア複合体電子輸送阻害剤であるピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピ ラド、フルフェネリム、シエノピラフェン、シフルメトフェン、ヒドラメチルノン、アセ キノシル又はフルアクリピリム;A19)インドキサカルブ及びメタフルミゾン等の電圧 依存性ナトリウムチャネルブロッカー;A20)スピロジクロフェン、スピロメシフェン 及びスピロテトラマット等の脂質合成阻害剤;A21)フルベンジアミド、フタルアミド 化合物(R)-3-クロル-N1-{2-メチル-4-[1,2,2,2-テトラフルオ ロ-1-(トリフルオロメチル)エチル]フェニル}-N2-(1-メチル-2-メチル スルホニルエチル)フタルアミド及び(S)-3-クロル-N1-{2-メチル-4-[ 1,2,2,2-テトラフルオロ-1-(トリフルオロメチル)エチル]フェニル}-N 2-(1-メチル-2-メチルスルホニルエチル)フタルアミド、クロラントラニリプロ ール及びシアントラニリプロールを含むジアミド類由来のリアノジン受容体モジュレータ ー;A22)アザジラクチン、アミドフルメト、ビフェナゼート、フルエンスルホン、ピ ペロニルブトキシド、ピリダリル、スルホキサフロル等の作用機序の不明又は不確かな化 合物;又は、A23)アクリナトリン、アレスリン、ビフェントリン、シフルトリン、ラ ムダ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメト リン、ゼータ-シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプ ロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、タウ-フルバリ ネート、ペルメトリン、シラフルオフェン及びトラロメトリンを含むピレスロイド類由来 のナトリウムチャネルモジュレーター。 【0091】 殺真菌剤:B0)ベンゾビンジフルピル、アンチペロノスポリック(anitiper onosporic)、アメトクトラジン、アミスルブロム、銅塩(例えば、水酸化銅、 酸塩化銅、硫酸銅、過硫酸銅)、ボスカリド、チフルザミド(thiflumazide )、フルチアニル、フララキシル、チアベンダゾール、ベノダニル、メプロニル、イソフ ェタミド、フェンフラム、ビキサフェン(bixafen)、フルキサピロキサド、ペン フルフェン、セダキサン、クモキシストロビン、エノキサストロビン、フルフェノキシス トロビン、ピラオキシストロビン、ピラメトストロビン、トリクロピリカルブ(tric lopyricarb)、フェナミンストロビン、メトミノストロビン、ピリベンカルブ (26) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 、メプチルジノカップ(meptyldinocap)、酢酸フェンチン、塩化フェンチ ン、水酸化フェンチン、オキシテトラシクリン、クロゾリネート(chlozolina te)、クロロネブ、テクナゼン、エトリジアゾール、ヨードカルブ、プロチオカルブ、 バチルス・サブチリス・シノニム、バチルス・アミロリクエファシエンス(例えば、QS T 713、FZB24、MBI600、D747株)、メラレウカ・アルテルニフォリ ア(Melaleuca alternifolia)抽出液、ピリソキサゾール(pyrisoxazole) 、オキスポコナゾール、エタコナゾール(etaconazole)、フェンピラザミン 、ナフチフィン、テルビナフィン、バリダマイシン、ピリモルフ、バリフェナレート、フ タリド、プロベナゾール、イソチアニル、ラミナリン、レイノウトリア・サチャリネンシ ス(Reynoutria sachalinensis)抽出物、亜リン酸及び塩、テクロフタラム(teclo fthalam)、トリアゾキシド(triazoxide)、ピリオフェノン、有機油 、炭酸水素カリウム、クロロタロニル、フルオロイミド;B1)ビテルタノール、ブロム コナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エニルコナゾー ル、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フェンブコナゾール、フルシラゾール、 フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナ ゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シ メコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、テブコナゾール、テトラコナゾール 、トリチコナゾール、プロクロラズ、ペフラゾエート、イマザリル、トリフルミゾール、 シアゾファミド、ベノミル、カルベンダジム、チアベンダゾール、フベリダゾール、エタ ボキサム、エトリジアゾール、ヒメキサゾール、アザコナゾール、ジニコナゾール-M、 オキスポコナゾール、パクロブトラゾール、ウニコナゾール、1-(4-クロロフェニル )-2-([1,2,4]トリアゾール-1-イル)-シクロヘプタノール及びイマザリ ルスルフェートを含むアゾール;B2)アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネ ストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、メトミノストロビン、オ リサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、 エネストロブリン、メチル(2-クロロ-5-[1-(3-メチルベンジルオキシイミノ )エチル]ベンジル)カルバメート、メチル(2-クロロ-5-[1-(6-メチルピリ ジン-2-イルメトキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメート、メチル2-(オルト -(2,5-ジメチルフェニルオキシメチレン)-フェニル)-3-メトキシアクリレー ト、2-(2-(6-(3-クロロ-2-メチル-フェノキシ)-5-フルオロ-ピリミ ジン-4-イルオキシ)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミド 及び3-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシ-フェニル)-シクロプロパンカル ボキシイミドイルスルファニルメチル)-フェニル)-アクリル酸メチルエステルを含む ストロビルリン;B3)カルボキシン、ベナラキシル、ベナラキシル-M、フェンヘキサミド、フルトラニル、フラメトピル、メプロニル、メタラキシル、メフェノキサム、オフ レース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、イソピラザム、チフル ザミド、チアジニル、3,4-ジクロロ-N-(2-シアノフェニル)イソチアゾール- 5-カルボキサミド、ジメトモルフ、フルモルフ、フルメトベル、フルオピコリド(ピコ ベンズアミド)、ゾキサミド、カルプロパミド、ジクロシメット、マンジプロパミド、N -(2-(4-[3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-インイルオキシ]-3-メト キシフェニル)エチル)-2-メタンスルホニル-アミノ-3-メチルブチルアミド、N -(2-(4-[3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-インイルオキシ]-3-メト キシ-フェニル)エチル)-2-エタンスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミド、メ チル3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニル-アミノ-3- メチル-ブチリルアミノ)プロピオネート、N-(4’-ブロモビフェニル-2-イル) -4-ジフルオロメチル-メチルチアゾール-δ-カルボキサミド、N-(4’-トリフ ルオロメチル-ビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール -5-カルボキサミド、N-(4’-クロロ-3’-フルオロビフェニル-2-イル)- 4-ジフルオロメチル-2-メチル-チアゾール-5-カルボキサミド、N-(3,4’ -ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロ-メチル-1-メチ (27) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 ルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-5-フルオロビフェ ニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド 、N-(2-シアノ-フェニル)-3,4-ジクロロイソチアゾール-5-カルボキサミ ド、2-アミノ-4-メチル-チアゾール-5-カルボキシアニリド、2-クロロ-N- (1,1,3-トリメチル-インダン-4-イル)-ニコチンアミド、N-(2-(1, 3-ジメチルブチル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾー ル-4-カルボキサミド、N-(4’-クロロ-3’,5-ジフルオロ-ビフェニル-2 -イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド 、N-(4’-クロロ-3’,5-ジフルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフル オロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’- ジクロロ-5-フルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチ ル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,5-ジフルオロ-4’-メチ ル-ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール- 4-カルボキサミド、N-(3’,5-ジフルオロ-4’-メチル-ビフェニル-2-イ ル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、 N-(シス-2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1 -メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(トランス-2-ビシクロプロ ピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロ-メチル-1-メチル-1H-ピラゾール -4-カルボキサミド、フルオピラム、N-(3-エチル-3,5-5-トリメチル-シ クロヘキシル)-3-ホルミルアミノ-2-ヒドロキシ-ベンズアミド、オキシテトラサ イクリン、シルチオファム、N-(6-メトキシ-ピリジン-3-イル)シクロプロパン カルボキサミド、2-ヨード-N-フェニル-ベンズアミド、N-(2-ビシクロ-プロ ピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イル カルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1, 3-ジメチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフル オロビフェニル-2-イル)-1,3-ジメチル-5-フルオロピラゾール-4-イルカ ルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-5-ク ロロ-1,3-ジメチル-ピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5 ’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-フルオロメチル-1-メチルピラゾール -4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イ ル)-3-(クロロフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド 、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチ ル-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフ ルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-5-フルオロ-1-メチルピラ ゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル- 2-イル)-5-クロロ-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イルカル ボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-(ク ロロジフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’ ,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメ チルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフ ェニル-2-イル)-5-フルオロ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール- 4-イルカルボキサミド、N-(3’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル )-5-クロロ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-4-イルカルボキサ ミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1,3-ジメチ ルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェ ニル-2-イル)-1,3-ジメチル-5-フルオロピラゾール-4-イルカルボキサミ ド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-5-クロロ-1, 3-ジメチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフル オロビフェニル-2-イル)-3-フルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イルカ ルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-( (28) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 クロロフルオロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’ ,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチ ルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェ ニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-5-フルオロ-1-メチルピラゾール-4- イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)- 5-クロロ-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、 N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-(クロロジフルオ ロメチル)-1-メチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’ -トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾー ル-4-イルカルボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2- イル)-5-フルオロ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-4-イルカル ボキサミド、N-(2’,4’,5’-トリフルオロビフェニル-2-イル)-5-クロ ロ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾール-4-イルカルボキサミド、N-( 3’,4’-ジクロロ-3-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフ ルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ- 3-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラ ゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジフルオロ-3-フルオロビフェニル -2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキ サミド、N-(3’,4’-ジフルオロ-3-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メ チル-S-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’-ク ロロ-4’-フルオロ-3-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフル オロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-4 -フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラ ゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジフルオロ-4-フルオロビフェニル -2-イル)-1-メチル-S-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキ サミド、N-(3’,4’-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチ ル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’ -ジフルオロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチ ル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’-クロロ-4’-フルオロ-4 -フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-S-ジフルオロメチル-1H-ピラゾ ール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2 -イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミ ド、N-(3’,4’-ジフルオロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル -3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’ -ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-S-ジフルオロメチル -1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4-ジフルオロ-5-フルオロ ビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4- カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)- 1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’-クロロ-4’ -フルオロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル -1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-フルオロ-4-フルオロビフェ ニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カル ボキサミド、N-(4’-フルオロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル -3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-クロ ロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H -ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-メチル-5-フルオロビフェニル-2 -イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミ ド、N-(4’-フルオロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1,3-ジメチル- 1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-クロロ-5-フルオロビフェニル -2-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’ (29) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 -メチル-5-フルオロビフェニル-2-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール -4-カルボキサミド、N-(4’-フルオロ-6-フルオロビフェニル-2-イル)- 1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-( 4’-クロロ-6-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメ チル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,3,3,3- ヘキサフルオロプロポキシ)-フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H- ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4’-(トリフルオロメチルチオ)-ビフェニ ル-2-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキ サミド及びN-[4’-(トリフルオロメチルチオ)-ビフェニル-2-イル]-1-メ チル-3-トリフルオロメチル-l-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドを 含むカルボキサミド;B4)フルアジナム、ピリフェノックス、ブピリメート、シプロジ ニル、フェナリモル、フェリムゾン、メパニピリム、ヌアリモル、ピリメタニル、トリフ ォリン、フェンピクロニル、フルジオキソニル、アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロ ピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾ リン、ファモキサドン、フェンアミドン、オクチリノン、プロベン(proben)-ア ゾール、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-ト リフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、アニラジ ン、ジクロメジン、ピロキロン、プロキナジド、トリシクラゾール、2-ブトキシ-6- ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、アシベンゾラル-S-メチル、カプタホール 、キャプタン、ダゾメット、ホルペット、フェノキサニル、キノキシフェン、N,N-ジ メチル-3-(3-ブロモ-6-フルオロ-2-メチルインドール-1-スルホニル)- [1,2,4]トリアゾール-1-スルホンアミド、5-エチル-6-オクチル-[1, 2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-2,7-ジアミン、2,3,5,6-テ トラクロロ-4-メタンスルホニル-ピリジン、3,4,5-トリクロロピリジン-2, 6-ジ-カルボニトリル、N-(1-(5-ブロモ-3-クロロ-ピリジン-2-イル) -エチル)-2,4-ジクロロニコチンアミド、N-((5-ブロモ-3-クロロピリジ ン-2-イル)-メチル)-2,4-ジクロロ-ニコチンアミド、ジフルメトリム、ニト ラピリン、ドデモルフアセテート、フルオロイミド、ブラストサイジン-S、キノメチオ ネート、デバカルブ、ジフェンゾクワット、ジフェンゾクワット-メチルスルフェート、 オキソリン酸及びピペラリンを含む複素環式化合物;B5)マンコゼブ、マネブ、メタム 、メタスルホカルブ、メチラム、フェルバム、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム、ジ エトフェンカルブ、イプロバリカルブ、ベンチアバリカルブ、プロパモカルブ、プロパモ カルブヒドロクロリド、4-フルオロフェニル-N-(1-(1-(4-シアノフェニル )-エタンスルホニル)ブト-2-イル)カルバメート、メチル-3-(4-クロロ-フ ェニル)-3-(2-イソプロキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)プ ロパノエートを含むカルバメート;又は、B6)グアニジン、ドジン、ドジン遊離塩基、 イミノクタジン、グアザチン、抗生物質:カスガマイシン、ストレプトマイシン、ポリオ キシン、バリダマイシンA、ニトロフェニル誘導体:ビナパクリル、ジノカップ、ジノブ トン、硫黄含有複素環式化合物:ジチアノン、イソプロチオラン、有機金属化合物:フェ ンチン塩、有機リン化合物:エジフェンホス、イプロベンホス、ホセチル、ホセチル-ア ルミニウム、亜リン酸及びその塩、ピラゾホス、トルクロホス-メチル、有機塩素化合物 :ジクロフルアニド、フルスルファミド、ヘキサクロロ-ベンゼン、フタリド、ペンシク ロン、キントゼン、チオファネート-メチル、トリルフルアニド、その他:シフルフェナ ミド、シモキサニル、ジメチリモール、エチリモール、フララキシル、メトラフェノン及 びスピロキサミン、グアザチン-アセテート、イミノクタジン-トリアセテート、イミノ クタジン-トリス(アルベシレート)、カスガマイシンヒドロクロリド水和物、ジクロロ フェン、ペンタクロロフェノール及びその塩、N-(4-クロロ-2-ニトロ-フェニル )-N-エチル-4-メチル-ベンゼンスルホンアミド、ジクロラン、ニトロタール-イ ソプロピル、テクナゼン、ビフェニル、ブロノポール、ジフェニルアミン、ミルジオマイ シン、オキシン銅、プロヘキサジオンカルシウム、N-(シクロプロピルメトキシイミノ (30) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 -(6-ジフルオロメトキシ-2,3-ジフルオロ-フェニル)-メチル)-2-フェニ ルアセトアミド、N’-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)- 2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N’-(4- (4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル )-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N’-(2-メチル-5-トリフルオロメ チル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メ チルホルムアミジン、並びに、N’-(5-ジフルオロメチル-2-メチル-4-(3- トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジ ンを含む他の殺真菌剤。 【0092】 除草剤:C1)アセチル-CoAカルボキシラーゼ阻害剤(ACC)、例えば、アロキ シジム、クレトジム、クロプロキシジム、シクロキシジム、セトキシジム、トラルコキシ ジム、ブトロキシジム、クレフォキシジム若しくはテプラロキシジム等のシクロヘキセノ ンオキシムエーテル;クロジナホップ-プロパルギル、シハロホップ-ブチル、ジクロホ ップ-メチル、フェノキサプロップ-エチル、フェノキサプロップ-P-エチル、フェン チアプロップエチル、フルアジホップ-ブチル、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシ ホップ-エトキシエチル、ハロキシホップ-メチル、ハロキシホップ-P-メチル、イソ キサピリホップ、プロパキザホップ、キザロホップ-エチル、キザロホップ-P-エチル 若しくはキザロホップ-テフリル等のフェノキシフェノキシプロピオン酸エステル;又は 、フランプロップ-メチル若しくはフランプロップ-イソプロピル等のアリールアミノプ ロピオン酸;C2)アセトラクターゼ合成酵素阻害剤(ALS)、例えば、イマザピル、 イマザキン、イマザメタベンズ-メチル(イマザメ(imazame))、イマザモック ス、イマザピック若しくはイマゼタピル等のイミダゾリノン;ピリチオバック酸、ピリチ オバック-ナトリウム、ビスピリバック-ナトリウム、KIH-6127若しくはピリベ ンゾキシム等のピリミジルエーテル;フロラスラム、フルメトスラム若しくはメトスラム 等のスルホンアミド;又は、アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン-メ チル、クロリムロン-エチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロン-メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、ハロスルフ ロン-メチル、イマゾスルフロン、メトスルフロン-メチル、ニコスルフロン、プリミス ルフロン-メチル、プロスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、リムスルフロン、スル ホメツロン-メチル、チフェンスルフロン-メチル、トリアスルフロン、トリベヌロン- メチル、トリフルスルフロン-メチル、トリトスルフロン、スルホスルフロン、ホラムス ルフロン若しくはヨードスルフロン等のスルホニル尿素;C3)アミド、例えば、アリド クロル(CDAA)、ベンゾイルプロップ-エチル、ブロモブチド、クロルチアミド、ジ フェナミド、エトベンザニド、フルチアミド、ホサミン又はモナリド;C4)オーキシン 除草剤、例えば、クロピラリド若しくはピクロラム等のピリジンカルボン酸;又は、2, 4-D若しくはベナゾリン;C5)オーキシン輸送阻害剤、例えば、ナプタラメ又はジフ ルフェンゾピル;C6)カロテノイド生合成阻害剤、例えば、ベンゾフェナップ、クロマ ゾン、ジフルフェニカン、フルオロクロリドン、フルリドン、ピラゾリネート、ピラゾキ シフェン、イソキサフルトール、イソキサクロルトール、メソトリオン、スルコトリオン (クロルメスロン)、ケトスピラドックス、フルルタモン、ノルフルラゾン又はアミトロ ール;C7)エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素阻害剤(EPSPS)、例 えば、グリホサート又はスルホサート;C8)グルタミン合成酵素阻害剤、例えば、ビア ラホス又はグルホシネート-アンモニウム;C9)脂質生合成阻害剤、例えば、アニロホ ス若しくはメフェナセット等のアニリド;ジメテナミド、S-ジメテナミド、アセトクロ ール、アラクロール、ブタクロール、ブテナクロール、ジエタチル-エチル、ジメタクロ ール、メタザクロール、メトラクロール、S-メトラクロール、プレチラクロール、プロ パクロール、プリナクロール、テルブクロール、テニルクロール若しくはキシラクロール 等のクロロアセトアニリド;ブチレート、シクロエート、ジ-アレート、ジメピペレート 、EPTC.エスプロカルブ、モリネート、ペブレート、プロスルホカルブ、チオベンカ (31) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 ルブ(ベンチオカルブ)、トリ-アレート若しくはバーナレート等のチオ尿素;又は、ベ ンフレセート若しくはパーフルイドン;C10)有糸分裂阻害剤、例えば、アシュラム、 カルベタミド、クロルプロファム、オルベンカルブ、プロピザミド、プロファム若しくは チオカルバジル等のカルバメート;ベネフィン、ブトラリン、ジニトラミン、エタルフル ラリン、フルクロラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン若しくはトリフル ラリン等のジニトロアニリン;ジチオピル若しくはチアゾピル等のピリジン;又は、ブタ ミホス、クロルタール-ジメチル(DCPA)若しくはマレイン酸ヒドラジド;C11) プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ阻害剤、例えば、アシフルオルフェン、アシ フルオルフェン-ナトリウム、アクロニフェン、ビフェノックス、クロミトロフェン(C NP)、エトキシフェン、フルオロジフェン、フルオログリコフェン-エチル、フォメサ フェン、フリロキシフェン、ラクトフェン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェン若しく はオキシフルオルフェン等のジフェニルエーテル;オキサジアルギル若しくはオキサジア ゾン等のオキサジアゾール;アザフェニジン、ブタフェナシル、カルフェントラゾン、カ ルフェントラゾン-エチル、シニドン-エチル、フルミクロラックペンチル、フルミオキ サジン、フルミプロピン、フルプロパシル、フルチアセット-メチル、スルフェントラゾ ン若しくはチジアジミン等の環状イミド;又は、ET-751、JV 485若しくはニ ピラクロフェン等のピラゾール;C12)光合成阻害剤、例えば、プロパニル、ピリデー ト若しくはピリダフォル;ベンタゾン等のベンゾチアジアジノン;ジニトロフェノール、 例えば、ブロモフェノキシム、ジノセブ、ジノセブ-アセテート、ジノテルブ若しくはD NOC;シペルクアット-クロリド、ジフェンゾクワット-メチルスルフェート、ジクワ ット若しくはパラコート-ジクロリド等のジピリジレン;クロルブロムロン、クロロトル ロン、ジフェノクスロン、ジメフロン、ジウロン、エチジムロン、フェヌロン、フルオメ ツロン、イソプロチュロン、イソウロン、リヌロン、メタベンズチアズロン、メタゾール 、メトベンズロン、メトキスロン、モノリニュロン、ネブロン、シデュロン若しくはテブ チウロン等の尿素;ブロモキシニル若しくはイオキシニル等のフェノール;クロリダゾン ;アメトリン、アトラジン、シアナジン、デスメイン、ジメタメトリン、ヘキサジノン、 プロメトン、プロメトリン、プロパジン、シマジン、シメトリン、テルブメトン、テルブ トリン、テルブチラジン若しくはトリエタジン等のトリアジン;メタミトロン等のトリア ジノン;ブロマシル、レナシル若しくはテルバシル等のウラシル;又は、デスメジファム 若しくはフェンメジファム等のビスカルバメート;C13)相乗剤、例えば、トリジファ ン等のオキシラン;C14)CIS細胞壁合成阻害剤、例えば、イソキサベン又はジクロ ベニル;C16)様々な他の除草剤、例えば、ダラポン等のジクロロプロピオン酸;エト フメセート等のジヒドロベンゾフラン;クロルフェナック(フェナック)等のフェニル酢 酸;又は、アジプロトリン、バルバン、ベンスリド、ベンズチアズロン、ベンゾフルオー ル、ブミナホス、ブチダゾール、ブツロン、カフェンストロール、クロルブファム、クロ ルフェンプロップ-メチル、クロロクスロン、シンメチリン、クミルロン、シクルロン、 シプラジン、シプラゾール、ジベンジルロン、ジプロペトリン、ダイムロン、エグリナジ ン-エチル、エンドタール、エチオジン、フルカバゾン、フルオルベントラニル、フルポ キサム、イソカルバミド、イソプロパリン、カルブチレート、メフルイジド、モヌロン、 ナプロップアミド、ナプロップアニリド、ニトラリン、オキサシクロメフォン、フェニソ ファム、ピペロホス、プロシアジン、プロフルアリン、ピリブチカルブ、セクブメトン、 スルファレート(CDEC)、テルブカルブ、トリアジフラム、トリアゾフェナミド若し くはトリメツロン;又は、それらの環境適合性の塩。 【0093】 殺線虫剤又はバイオ殺線虫剤:ベノミル、クロエトカルブ、アルドキシカルブ、チルパ ート、ジアミダホス、フェナミホス、カズサホス、ジクロフェンチオン、エトプロホス、 フェンスルホチオン、ホスチアゼート、ヘテロホス、イサミドホス(isamidofo f)、イサゾホス、ホスホカルブ、チオナジン、イミシアホス、メカルホン、アセトプロ ール、ベンクロチアズ、クロロピクリン、ダゾメット、フルエンスルホン、1,3-ジク ロロプロペン(telone)、ジメチルジスルフィド、メタムナトリウム、メタムカリ (32) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 ウム、メタム塩(全てMITC生成)、臭化メチル、生物学的土壌改善物(例えば、マス タード種子、マスタード種子抽出物)、土壌の蒸気燻蒸、アリルイソチオシアネート(A ITC)、硫酸ジメチル、フルフアール(アルデヒド)。 【0094】 本発明の適切な植物成長調節剤は、次のものを含む。植物成長調整剤:D1)クロフィ ブリン酸、2,3,5-トリヨード安息香酸等のアンチオーキシン;D2)4-CPA、 2,4-D、2,4-DB、2,4-DEP、ジクロルプロップ、フェノプロップ、IA A、IBA、ナフタレンアセトアミド、α-ナフタレン酢酸、1-ナフトール、ナフトキ シ酢酸、ナフテン酸カリウム、ナフテン酸ナトリウム、2,4,5-T等のオーキシン; D3)2iP、ベンジルアデニン、4-ヒドロキシフェンエチルアルコール、カイネチン 、ゼアチン等のサイトカイニン;D4)カルシウムシアナミド、ジメチピン、エンドター ル、エセフォン、メルホス、メトクスロン、ペンタクロロフェノール、チジアズロン、ト リブホス等の枯れ葉剤;D5)アビグリシン、1-メチルシクロプロペン等のエチレン阻 害剤;D6)ACC、エタセラシル、エテホン、グリオキシム等のエチレン放出剤;D7 )フェンリダゾン、マレイン酸ヒドラジド等のガメトシド;D8)ジベレリン、ジベレリ ン酸等のジベレリン;D9)アブシジン酸、アンシミドール、ブトラリン、カルバリル、 クロルホニウム、クロルプロファム、ジケグラック、フルメトラリン、フルオリドアミド 、ホサミン、グリホジン、イソピリモル、ジャスモン酸、マレイン酸ヒドラジド、メピコ ート、ピプロクタニル、プロヒドロジャスモン、プロファム、チアオジエアン(tiao jiean)、2,3,5-トリヨード安息香酸等の成長阻害剤;D10)クロルフルレ ン、クロルフレノール、ジクロルフルレノール、フルレノール等のモルファクチン;D1 1)クロルメコート、ダミノジド、フルルプリミドール、メフルイジド、パクロブトラゾ ール、テトシクラシス、ウニコナゾール等の成長抑制剤;D12)ブラシノリド、ブラシ ノリド-エチル、DCPTA、ホルクロルフェヌロン、ヒメキサゾール、プロスレル(p rosuler)、トリアコンタノール等の成長刺激剤;D13)バクメデシュ、ベンゾ フルオール、ブミナホス、カルボン、コリンクロリド、シオブチド、クロフェンセット、 シアナミド、シクラニリド、シクロヘキシミド、シプロスルファミド、エポコレオン、エ チクロゼート、エチレン、フフェンチオウレア(fuphenthiourea)、フラ ラン(furalane)、ヘプトパルギル、ホロスルフ、イナベンフィド、カレタザン 、ヒ酸鉛、メタスルホカルブ、プロヘキサジオン、ピダノン、シントフェン、トリアペン テノール、トリネキサパック等の分類されていない植物成長調整剤。 【0095】 肥料は、液体肥料とすることができる。“液体肥料”という用語は、様々な割合の窒素 、リン及びカリウム(例えば、10%の窒素、34%のリン及び0%のカリウム等がある が、これに限定されない)並びに微量栄養素を含む流体又は液体形態における肥料を示し 、リンを多く含み迅速且つ強力な根の成長を促進するスターター肥料として一般的に知ら れている。 【0096】 本発明の化学製剤は、任意の適切な従来型の形態、例えば、乳剤(EC)、懸濁剤(S C)、サスポエマルジョン剤(SE)、カプセル懸濁剤(CS)、水分散性顆粒剤(WG )、乳化性顆粒剤(EG)、油中水型エマルジョン剤(EO)、水中油型エマルジョン剤 (EW)、マイクロエマルジョン剤(ME)、油分散剤(OD)、油混和性フロアブル剤 (OF)、油混和性液剤(OL)、可溶性濃縮剤(SL)、超低容量懸濁剤(SU)、超 低容量液剤(UL)、分散性濃縮剤(DC)、水和剤(WP)又は農業上許容されるアジ ュバントと組み合わせた技術的に可能な任意の製剤であり得る。 【0097】 1つの実施の形態では、製品が提供される。製品は、ATCC番号PTA-12116 5として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又は その全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物、及び、ATCC 番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis (33) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 )RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養 物を含む第1の組成物、微生物学的、生物学的又は化学的な殺虫剤、殺真菌剤、殺線虫剤 、殺細菌剤、除草剤、植物抽出物、植物成長調整剤又は肥料のうちの1つ又は組み合わせ を含む第2の組成物、並びに、必要に応じて、植物の枝葉、植物の樹皮、植物の果実、植 物の花、植物の種子、植物の根、植物の切断片、植物の移植片、植物のカルス組織、植物 の周囲の土壌若しくは成長培地、土壌若しくは成長培地中に植物の種子を播種する前の土 壌若しくは成長培地、又は、土壌若しくは成長培地中に植物、植物切断片、植物移植片若 しくは植物カルス組織を植え付ける前の土壌若しくは成長培地に、第1の組成物及び第2 の組成物の組み合わせを、植物の成長に利益をもたらすために適切な量において送達する ための説明書、を含む。第1の組成物及び第2の組成物は、別々に包装されている。 【0098】 1つの実施の形態では、第1の組成物は、担体、分散剤又は酵母抽出物のうちの1つ又 は組み合わせを更に含む。 【0099】 1つの実施の形態では、第1の組成物は、液体、粉剤、展延性粒剤、乾燥水和性粉末剤 又は乾燥水和性粒剤の形態である。1つの実施の形態では、第1の組成物は、液体の形態 であり、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及びバチルス・ サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の各々は、約1.0×108CFU/m lから約1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する。1つの実施の形態では、第1 の組成物は、粉剤、乾燥水和性粉末剤、展延性粒剤又は乾燥水和性粒剤の形態であり、バ チルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及びバチルス・サブチリス (Bacillus subtilis)RTI477の各々は、約1.0×108CFU/gから約1. 0×1012CFU/gの量で存在する。1つの実施の形態では、第1の組成物は、油分 散体の形態であり、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及び バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の各々は、約1.0×108 CFU/mlから約1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する。 【0100】 製品において、殺虫剤は、ピレスロイド、ビフェントリン、テフルトリン、ゼータ-シ ペルメトリン、有機リン酸塩、クロルエトキシホス、クロルピリホス、テブピリンホス、 シフルトリン、フィプロール、フィプロニル、ニコチノイド又はクロチアニジンのうちの 1つ又は組み合わせであり得る。1つの実施の形態では、製品の第2の組成物中の殺虫剤 は、ビフェントリンを含む。1つの実施の形態では、製品の第2の組成物中の殺虫剤はビ フェントリンを含み、液体肥料と相溶性を有する製剤中にある。 【実施例】 【0101】 以下の実施例は、本開示の主題の代表的な実施の形態を実施するための当業者への指針 を提供するために含まれている。本発明及び当業者の一般的なレベルに照らして、当業者 であれば、以下の実施例は単なる例示であり、多くの変更、変形及び改変が本開示の主題 の範囲から逸脱することなく実施することができることを理解することができる。 【0102】 実施例1 配列分析によるバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)としての細菌分離株の同 定 ここにおいてRTI477と示される植物関連細菌株は、ノースカロライナ州で栽培さ れたモリンタ・オレイフェラの根から単離された。RTI477株の16S rRNA及 びrpoB遺伝子を配列決定し、続いてBLASTを用いてNCBI及びRDPデータベ ース中の他の既知の細菌株と比較した。RTI477の16S RNA部分配列(配列番 号1)は、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)BSn5株(CP002468 )、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)NS6株(KF 177175)及びバチルス・サブチリス亜種サブチリス(Bacillus subtilis subsp. s (34) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 ubtilis)DSM 10株(NR_027552)の16S rRNA遺伝子部分配列と 同一であることが同定された。更に、RTI477のrpoB配列は、既知であるバチル ス・サブチリス(Bacillus subtilis)PY79株(CP006881)、バチルス・サ ブチリス亜種サブチリス(Bacillus subtilis subsp. subtilis)6051-HGW株( CP003329)(99%配列同一性;9bpの差異)、及びバチルス・サブチリス亜 種サブチリス(Bacillus subtilis subsp. subtilis)BAB-1a株(CP00440 5)(99%配列同一性;10bpの差異)に対して99%の配列同一性を有することが 決定された。RTI477株はバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)の株として 同定された。DNAレベルでのrpoB遺伝子の配列の相違は、RTI477がバチルス ・サブチリス(Bacillus subtilis)の新しい株であることを示している。バチルス・サ ブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株は、米国バージニア州マナッサスのアメ リカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)における特許手続きのための微生物寄 託の国際的承認に関するブダペスト条約の条件の下、2014年4月17日に寄託され、 特許受託番号PTA-121167を有する。 【0103】 実施例2 配列分析によるバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)と しての細菌分離株の同定 ここにおいてRTI301と示される植物関連細菌株は、ニューヨークのブドウ園で生 育するブドウのつるの根圏土壌から単離された。RTI301株の16S rRNA及び rpoB遺伝子を配列決定し、続いてBLASTを用いてNCBI及びRDPデータベー ス中の他の既知の細菌株と比較した。RTI301の16S RNA部分配列(配列番号 3)は、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)NS6株( KF177175)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens )FZB42株(NR_075005)、及びバチルス・サブチリス亜種サブチリス(Ba cillus subtilis subsp. subtilis)DSM 10株(NR_027552)の16S rRNA遺伝子配列と同一であることが同定された。RTI301のrpoB遺伝子配列 (配列番号4)は、バチルス・アミロリケファシエンス亜種プランタルム(Bacillus amy loliquefaciens subsp. plantarum)TrigoCor1448(CP007244)( 99%配列同一性;3塩基対の差異)、バチルス・アミロリケファシエンス亜種プランタルム(Bacillus amyloliquefaciens subsp. plantarum)AS43.3(CP00383 8)(99%配列同一性;7塩基対の差異)、バチルス・アミロリケファシエンス(Baci llus amyloliquefaciens)CC178(CP006845)(99%配列同一性;8塩基 対の差異)、及びバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)F ZB42(CP000560)(99%配列同一性;8塩基対の差異)における同一遺伝 子と配列類似性を有することも決定された。RTI301株はバチルス・アミロリケファ シエンス(Bacillus amyloliquefaciens)として同定された。DNAレベルでのrpoB 遺伝子の配列の相違は、RTI301がバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus a myloliquefaciens)の新しい株であることを示している。バチルス・アミロリケファシエ ンス(Bacillus amyloliquefaciens)RTI301株は、米国バージニア州マナッサスの アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)における特許手続きのための微生 物寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の条件の下、2014年4月17日に寄託さ れ、特許受託番号PTA-121165を有する。 【0104】 実施例3 バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及びバチルス・サブチ リス(Bacillus subtilis)RTI477における抗菌化合物の生合成関連遺伝子 バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株のゲノムの更なる配 列分析では、この株が抗菌特性を有する分子の産生のための多数の生合成経路に関連する 遺伝子を有することが明らかになった。これらには、サブチロシン、サーファクチン、イ (35) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 ツリン、フェンギシン、アミロサイクリシン、ジフィシジン、バシリシン、バシロマイシ ン及びバシラエンについての生合成経路が含まれる。更に、RTI301株においてラン チビオティック生合成に関連する遺伝子が発見されたが、これは他の密接に関連したバチ ルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株に同族体は存在しない 。これについては、図1に示され、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)R TI301株に見られるランチビオティック生合成オペロンを取り囲む及び含むゲノム機 構の模式図を示す。図1では、一番上の組の矢印は、示された転写の相対的な方向を有す るRTI301株のタンパク質コード領域を表す。比較のために、2つのバチルス・アミ ロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)参照株であるFZB42及びTri goCor1448についての対応領域を、RTI301株の下に示す。RTI301株 におけるランチビオティック合成オペロンの遺伝子は、RASTを用いて最初に同定され 、次いでそれらの同定はBLASTpを用いて精査された。2つの参照株と比較したRT I301株の遺伝子によってコードされるタンパク質のアミノ酸同一性の程度は、代表的 な矢印の陰影の程度及び矢印内に示される同一性パーセントの両方によって示される。ラ ンチビオティック合成オペロンを囲む領域の3つの異なる株由来の遺伝子には高い程度の 配列同一性があるが、ランチビオティック合成オペロン内では低い程度の配列同一性しか ない(即ち、ランチビオティック合成オペロン内では40%未満であるが、周辺領域では 99%より大きい)ということが図1から観察され得る。NCBIにおいて非重複(nr )ヌクレオチドデータベースに対するこのクラスターのBLASTn分析を行うと、B. アミロリケファシエンス(B. amyloliquefaciens)株について5’及び3’フランキング 領域中で高い程度の相同性(図1の高%相同性と類似)を示した。しかし、ランチペプチ ド生合成クラスターはRTI301に独特であり、NCBInrデータベースにおいて従 来に配列決定された任意のDNAに対して有意な相同性は観察されなかった。従って、こ のランチビオティック合成オペロンは、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis )RTI301株の独特な特徴である。 【0105】 広範囲の抗菌生合成経路を有するRTI301株とは対照的に、RTI477株の更な る配列分析では、この株が抗菌特性を有する更に限定された分子群についての生合成経路 に関連する遺伝子を有することが明らかになった。RTI477株は、サブチロシン、フ ェンギシン、サーファクチン、ジフィシジン、バシラエン、バシリシン及びバシロマイシ ンについての生合成経路を有するが、イツリン、ランチビオティック及びアミロサイクリ シンについての完全な生合成経路は観察されなかった。 【0106】 実施例4 バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477分離株及びバチルス・ベレ ゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301分離株の抗菌特性 主要な植物病原体に対するバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477 分離株及びバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301分離株の拮抗 能力をプレートアッセイで測定した。植物真菌病原体に対する拮抗作用の評価のためのプ レートアッセイは、4cmの距離で869寒天プレート上に細菌分離株及び病原性真菌を 並べて培養することによって実施した。プレートを室温でインキュベートし、増殖阻害、 ニッチ占有又は効果無し等の増殖挙動について、2週間まで定期的にチェックした。細菌 性病原体に対する拮抗特性をスクリーニングする時、病原体は最初に869寒天プレート 上に成育箇所として広げられた。続いて、分離株の各々の培養物の20μlアリコートを プレート上にスポットした。プレートを室温でインキュベートし、RTI477及びRT I301が適用された位置の周りの成育箇所の阻害領域について、2週間まで定期的にチ ェックした。拮抗活性の概要を、それぞれRTI477株及びRTI301株の各々につ いて、以下の表I及びIIに示す。RTI301株は、RTI477株と比較して、広い 範囲の植物病原性微生物に対する優れた拮抗特性を示した。 【0107】 (36) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 表I.主要な植物病原体に対するバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI 477分離株の拮抗特性 【表1】 +++非常に強い活性有り、++強い活性有り、+活性有り、+-弱い活性有り、-活性 (37) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 観察されず 【0108】 表II.主要な植物病原体に対するバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis) RTI301分離株の拮抗特性 【表2】 (38) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 +++非常に強い活性有り、++強い活性有り、+活性有り、+-弱い活性有り、-活性 観察されず 【0109】 実施例5 バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477分離株及びバチルス・ベレ ゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301分離株の表現型形質 拮抗特性に加えて、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株及び バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株についての様々な表現 型形質も測定し、そのデータを以下の表III及びIVにそれぞれの菌株の各々について 示す。分析は、表の下の文章に記載された手順に従って実施された。注目すべきことに、 RTI477はRTI301と比較してより速く増殖し、強力なスウォーミング表現型を 有する。 【0110】 表III.表現型分析:バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477分 離株のアセトイン及びインドール酢酸(IAA)の植物ホルモン生成、並びに栄養サイク ル 【表3】 +++非常に強い、++強い、+多少、+-弱い、-観察されず 【0111】 表IV.表現型分析:バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301 分離株のアセトイン及びインドール酢酸(IAA)の植物ホルモン生成、並びに栄養サイ クル (39) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 【表4】 +++非常に強い、++強い、+多少、+-弱い、-観察されず 【0112】 アセトイン試験。869富培地中のスターター培養物20μlを、1mlのMethy Red-Voges Proskauer培地(Sigma Aldrich 394 84)に移した。培養物を30℃、200rpmで2日間インキュベートした。0.5m lの培養物を移し、0.2g/lのメチルレッド50μlを添加した。赤色は酸生成を示 す。残りの0.5mlの培養物を5%α-ナフトール(Sigma Aldrich N 1000)0.3ml、次いで40%KOH0.1mlと混合した。30分のインキュベ ーション後にサンプルを解析した。赤色の進展はアセトイン生成を示す。酸性及びアセト イン試験の両方について、非接種培地をネガティブコントロールとして使用した(Sokol ら、1979年、Journal of Clinical Microbiology. 9: 538-540頁)。 【0113】 インドール-3-酢酸。869富培地中のスターター培養物20μlを、0.5g/l トリプトファン(Sigma Aldrich T0254)が添加された1/10の8 69培地1mlに移した。培養物を30℃、200RPMで4-5日間暗所でインキュベ ートした。サンプルを遠心分離し、0.1mlの上清を0.2mlのSalkowski 試薬(35%過塩素酸、10mM FeCl3)と混合した。暗所で30分間インキュベ ートした後、ピンク色を呈するサンプルはIAA合成について陽性と記録された。IAA (Sigma Aldrich I5148)の希釈液を陽性比較として使用し、非接種 培地をネガティブコントロールとして使用した(Taghaviら、2009年、Applied and E nvironmental Microbiology 75: 748-757頁)。 【0114】 リン酸塩可溶化試験。細菌を、グルコース10g、三リン酸カルシウム5g、塩化カリ ウム0.2g、硫酸アンモニウム0.5g、塩化ナトリウム0.2g、硫酸マグネシウム 七水和物0.1g、酵母抽出物0.5g、硫酸マンガン2mg、硫酸鉄2mg及びリット ル当たり15gの寒天からなり、pH7であり、オートクレーブ処理されたPikovs kaya(PVK)寒天培地上に播種した。透明となる領域を、リン酸塩可溶化細菌の指 標とした(Sharmaら、2011年、Journal of Microbiology and Biotechnology Resear ch 1: 90-95頁)。 【0115】 キチナーゼ活性。10%湿重量のコロイド状キチンを、変性PVK寒天培地(グルコー ス10g、塩化カリウム0.2g、硫酸アンモニウム0.5g、塩化ナトリウム0.2g 、硫酸マグネシウム七水和物0.1g、酵母抽出物0.5g、硫酸マンガン2mg、硫酸 鉄2mg及びリットル当たり15gの寒天、pH7、オートクレーブ処理)に添加した。 (40) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 細菌をこれらのキチンプレート上に播種し、透明となる領域はキチナーゼ活性を示す(N. K. S. Murthy & Bleakley.、2012年、“Simplified Method of Preparing Colloida l Chitin Used for Screening of Chitinase Producing Microorganisms”、The Interne t Journal of Microbiology. 10(2))。 【0116】 プロテアーゼ活性。細菌を10%ミルクを補充した869寒天培地に播種した。透明な 領域がプロテアーゼ活性を示唆するタンパク質を分解する能力を示す(Sokolら、197 9年、Journal of Clinical Microbiology. 9: 538-540頁)。 【0117】 実施例6 小麦におけるバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477分離株の成長 効果 小麦における早期植物成長及び活力についての細菌分離株RTI477の適用の効果を 測定した。実験は、表面滅菌した発芽小麦の種子を、室温で暗所において曝気下で、約2 ×107CFU/mlの細菌懸濁液中において2日間接種することによって行った(コン トロールも細菌無しで行った)。続いて、接種された種子及びコントロール種子を、砂で 満たされた6インチのポットに植え付けた。1ポット毎に10の種子及び1つの処理当た り1つのポットで植え、必要に応じて水及び改変した(Modified)Hoagla nd溶液を交互に摂取させた。ポットを実験室用窓枠内で約21℃で自然の明/暗サイク ルを提供して13日間インキュベートして、その時点で植物を回収し、パラメーターを測 定した。9つの植物当たりの総重量として乾燥重量は測定され、総平均乾燥植物重量で、 非接種のコントロールでは33.38mgに等しい重量になったのに対し、バチルス・サ ブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株を接種した植物では35.41mgに等 しい重量になり、非接種のコントロールよりも乾燥重量で6%増加している。13日成長 させた後の抽出した植物の写真を図2に示す。図2Aはコントロール植物を示し、図2B はRTI477を接種した植物を示す。 【0118】 実施例7 バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及びバチルス・サブチ リス(Bacillus subtilis)RTI477の増殖調和性 バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株と他のバチルス(Bac illus)分離株との調和性は、様々な他の株の成育箇所にRTI301株をスポットする ことによって試験した。この実験の結果は、図3A-3Bに示される。図3A-3Bは、 バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株とバチルス・サブチリ ス(Bacillus subtilis)RTI477株との間の増殖調和性、及びRTI301株と別 のバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株であるアメリカ ンタイプカルチャーコレクション(ATCC)でPTA-121166として寄託されて いるバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)RTI472株 との間の調和性の欠如を示す画像である。RTI301株をRTI472株の成育箇所に スポットした場合(図3A)、RTI472株の増殖について一掃された阻害領域が観察 された。対照的に、RTI301株をRTI477株の成育箇所にスポットした場合(図 3B)、RTI477株について、最小限の阻害のみであり細胞成育箇所の一掃は観察さ れなかった。従って、RTI301及びRTI477の増殖は調和性があると結論付けら れた。 【0119】 いかなる特定の作用機序に限定されるものではないが、観察される菌株調和性の差異を 説明するために、次のような1つの作用様式が提案される。試験した3つの菌株(即ち、 RTI301、RTI472及びRTI477)のゲノム配列に基づき、これらの株は全 て、拮抗化合物であるバシリシン、バシラエン、ジフィシジン及びバシロマイシンを産生 することが予測された。しかしながら、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis (41) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 )RTI301及びバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の両方は サブチロシンの合成のための遺伝子を有するが、この遺伝子はバチルス・アミロリケファ シエンス(Bacillus amyloliquefaciens)RTI472のゲノムには存在しない。サブチ ロシンは、類似又は密接に関連する細菌株の増殖を阻害するために細菌によって産生され るタンパク質性毒素の1種であるバクテリオシンである。従って、バチルス・ベレゼンシ ス(Bacillus velezensis)RTI301により合成されたサブチロシンは、バチルス・ アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)RTI472の増殖の阻害剤で あり得ると仮定された。対照的に、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI 477株は、RTI477株が自身でサブチロシンを産生し、従って化合物に対して耐性 であるため、RTI301によって阻害されない。 【0120】 バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株とバチルス・サブチ リス(Bacillus subtilis)RTI477株との間の菌株形態の差異も分析した。これら の菌株の各々の形態を示す画像を、図4において、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus v elezensis)RTI301(図4A)及びバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)R TI477(図4B)として示す。図4A-図4Bにおいて示されるバチルス・ベレゼン シス(Bacillus velezensis)RTI301株及びバチルス・サブチリス(Bacillus subt ilis)RTI477株のコロニー形態は、運動性となる場合の菌株の挙動における潜在的 差異を示す。運動性は、植物関連細菌による根圏コロニー形成にとって重要な形質である 。バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301は、輪郭のはっきりし た円形のコロニーとして増殖する。対照的に、バチルス・サブチリス(Bacillussubtili s)RTI477は、ふんわりとしたコロニーとして増殖し、スウォーミング及び運動性 を示す形態である。スウォーミング及び運動性は、根圏及び植物根の表面の急速なコロニ ー形成について潜在的に重要な表現型である。また、いかなる特定の作用機序に限定され るものではないが、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株の形態 に示唆される強いスウォーミングの表現型は、この株がバチルス・ベレゼンシス(Bacill us velezensis)RTI301よりも根圏のより効率的なコロニーとなり得ることが仮定 された。 【0121】 増殖調和性及び表現型に観察される差異に照らして、RTI301株及びRTI477 株の組み合わせを、植物の成長及び健康を促進する活性について更に試験した。 【0122】 実施例8 相乗的植物成長促進特性をもたらすバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RT I477及びバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の組み合わ せ バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株の栄養細胞を接種又は胞 子を被覆した様々な植物種子について、種子の発芽並びに根の発達及び構造におけるプラ スの効果を観察した。これは、例えばここでは上記の実施例6での小麦において記載され ている。更に、大豆種子に対する発芽、根の発達及び構造、並びに早期植物成長及び/又 は植物健康において、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株及び バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株の適用の効果を決定す るために、実験を行った。RTI301及びRTI477の胞子を用いて次に記載するよ うに実験を行った。実験では、菌株を14L発酵槽中の2XSG中に胞子形成させた。胞 子は洗浄されずに回収され、その後、1.0×108CFU/mLの濃度とされた。実験 において胞子濃度を10倍又はそれより大きく希釈した。滅菌濾紙を個々の滅菌プラスチ ック成長チャンバーの底に置き、6つの種子を各容器内に置いた。RTI301又はRT I477の胞子の各希釈液3mLを成長チャンバーに加え、これを密封し、19℃で8日 間インキュベートし、その後の苗木を画像化した。更に、1:3、1:1及び3:1の比 率において添加されたRTI301及びRTI477の胞子の組み合わせも試験した。デ (42) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 ータを以下の表Vに示す。単独で適用した時、2つの菌株のいずれについても非接種のコ ントロールと比較して種子の発芽を阻害しなかった。 【0123】 1×106、1×107及び1×108の濃度におけるバチルス・ベレゼンシス(Baci llus velezensis)RTI301での大豆種子の接種は、根の発達及び構造に影響を与え なかった。同様の濃度におけるバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI47 7での大豆種子の接種は、最も低い濃度で根の発達及び構造においてほんのわずかな改善 をもたらした。予想外に、RTI301及びRTI477の両方の組み合わせ(比率1: 3)での大豆種子の接種は、試験された全ての濃度において、根の発達に改善が生じた。 RTI301及びRTI477の組み合わせ(比率1:1)での大豆種子の接種は、1× 106CFU/ml及び1×107CFU/mlの濃度で根の発達に改善をもたらし、1 ×106CFU/mlの濃度で最も一貫した結果が観察された。根の発達における最良の 結果は、RTI301及びRTI477を3:1の比率において1×106CFU/ml の濃度で適用した時に観察された。 【0124】 更に、RTI301+RTI477の胞子(比率3:1)での種子の接種のプラスの効 果の画像を、図5A及び図5Bに示す(A-コントロール植物;B-106cfu/ml においてRTI301+RTI477(比率3:1)で接種した植物)。図5A-5Bに 示すように、効果は根の形成及び構造に関して特にプラスとなっていた。細根は、水、栄 養分の摂取及び根圏の他の微生物との植物相互作用において重要である。これらの結果は 、個々の株の適用はコントロール植物と比較して全く又はほとんど効果を示さなかった一 方で、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株及びバチルス・ベレ ゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株の組み合わせの適用での種子処理は、 大豆の早期成長及び樹立について有意な利益を有し得ることを示す。 【0125】 表V.RTI301及びRTI477の胞子での処理についての大豆種子発芽分析 (43) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 【表5】 +++非常に顕著な成長有益性有り、++強い成長有益性有り、+成長有益性有り、+- 弱い成長有益性有り、=影響は観察されず、-弱い阻害有り、--強い阻害有り、n.d .測定せず 【0126】 RTI301株及びRTI477株の組み合わせでの植物種子の接種後の植物成長及び 発達における効果を調べるために、更なる実験を行った。具体的には、大豆における実験 は次のように設定した。1)未処理の種子。2)典型的な大豆種子処理であるCRUIS ERMAXX(チアメトキサム、フルジオキソニル+メタラキシル-Mを含む殺虫剤+殺 真菌剤;SYNGENTA CROP PROTECTION,INC)及びチオファネ ートメチル殺真菌剤の組み合わせで処理した種子(CRUISERMAXX及びチオファ ネートメチルの組み合わせは“CHEMコントロール”として示す)。3)CHEMコン トロールで処理し、5.0×10+5cfu/種子でRTI301株を接種した種子。4 )CHEMコントロールで処理し、5.0×10+5cfu/種子でRTI477株を接 種した種子。5)CHEMコントロールで処理し、5.0×10+5cfu/種子で両方 の株の組み合わせを接種した種子。1回の試験毎の1回の処理当たり4又は5回反復して 10回の試験を実施した。ウィスコンシン州(2)、インディアナ州(2)、イリノイ州 (3)及びアイオワ州(3)に位置する試験野外箇所での、10回の野外試験についての 平均大豆収量結果(エーカー当たりのブッシェル)を下記表VIに示す。4つの試験でリ ゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)を接種し、3つの試験でフザリウム・グラミ ネアラム(Fusarium graminearum)又はF.ビルグリフォルメ(F. virguliforme)のい ずれかを接種し、1つの試験でフィトフトラ・ソジェ(Phytophthora sojae)を接種し、 (44) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 2つの試験を非接種とした。各病原体は、オートクレーブ処理され湿らせた穀物種子に別 々に増殖させ、次いで空気乾燥させた。選択した試験で使用される乾燥させた接種材料を 、種子が成長し始めた時に感染がなされるように所定の割合で種子と混合して植え付けた 。 【0127】 表VIの結果は、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301又は バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477のいずれか単独の接種は、C HEMコントロール単独で処理した種子と比較した時、大豆の全体の平均収量に影響を及 ぼさなかったことを示す。先の実験で観察されたように、バチルス・ベレゼンシス(Baci llus velezensis)RTI301及びバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI 477の組み合わせでの接種は相乗効果をもたらし、10回の野外試験での平均において 、大豆収量の5%増加の結果となった(エーカー当たり58.2から61.1ブッシェル 、表VI参照)。特に、非接種野外試験(N=2試験)の野外についてRTI301及び RTI477の組み合わせ+化学コントロールでは化学コントロールよりもエーカー当た り3.7ブッシェルの収量利益が観察され、リゾクトニア(Rhizoctonia)を接種した試 験(N=4試験)について2つの菌株+化学コントロールでは化学コントロールよりもエ ーカー当たり4.3ブッシェル増加しており、フザリウム(Fusarium)を接種した試験( N=3試験)について2つの菌株+化学コントロールでは化学コントロールよりもエーカ ー当たり1.5ブッシェル増加しており、フィトフトラ(Phytophthora)を接種した試験 (N=1試験)について2つの菌株+化学コントロールでは化学コントロールよりもエー カー当たり1.0ブッシェル増加しており、このように、病害接種及び化学的殺真菌剤で の種子処理とは無関係に収量応答が起こった。 【0128】 表VI.バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301、バチルス・ サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び両方の株の組み合わせでの大豆種子 の接種の平均結果 【表6】 【0129】 いかなる特定の作用機序に限定されるものではないが、大豆収量における2つの菌株の 組み合わせで観察される相乗的結果の1つの説明は次の通りである。バチルス・ベレゼン シス(Bacillus velezensis)RTI301は、密接に関連するバチルス(Bacillus)種 を含む真菌及び細菌の両方の競合する菌株の増殖及び発育を阻害することができるサブチ ロシン等の広範な拮抗代謝物を産生する。そうすることによって、植物に単独で適用され た時のRTI301株は、根圏においてその確立のためのニッチ/スペースを開くことが できる。しかし、データは、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI3 01について強い植物成長促進特性を支持していない。従って、RTI301株が導入さ れ根圏においてニッチを開いた後、定着され得るが、植物の成長及び/又は植物の健康を (45) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 有意に促進することはできない。これは、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensi s)RTI301単独での種子処理後の大豆について収量増加が観察されないことによっ て確認される。 【0130】 対照的に、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477は、バチルス・ ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301よりも狭い範囲の拮抗作用を有する ように見え、従って、植物種子に単独で適用された時に定着するようにニッチを開くこと において低効率と予想され得る。結果として、その株はより簡単には大豆の根圏において 確立され得ず、植物の成長に有益な効果をもたらし得ないことになる。これは、バチルス ・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477単独での種子処理後の大豆について収 量増加が観察されないことによって確認される。 【0131】 バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477株の増殖は、バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301と調和性を有することが実験により示 されている。更に、RTI477の表現型はこの株が強力なスウォーミング表現型であり 得ることを示し、そのため、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI3 01よりも根圏でのより効率的なコロニー形成種となることが仮説される。従って、両株 の組み合わせは大豆における有益な効果を有することが期待できる。具体的には、バチル ス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301が大豆の根圏内に確立のための ニッチを開いた後、そのスウォーミング表現型のためにバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477によって、菌株が外へと競合され(outcompeted) 得る。RTI477株は、その後、その植物宿主に有益な効果を提供することができる大 豆の根圏内に自身を確立し得る。これは、両方の菌株の組み合わせでの植物種子の接種後 に観察された大豆の収量増加によって確認された。 【0132】 実施例9 バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及びバチルス・ベレゼンシ ス(Bacillus velezensis)RTI301の胞子の組み合わせでの種子処理のコーンの収 量増加 RTI301株及びRTI477株の組み合わせでの植物種子接種後の植物の成長、発 達及び収量における効果を調べるために、更なる実験を行った。 【0133】 具体的には、コーンにおける実験は次のように設定し、データを以下の表IXに要約す る。1)未処理の種子(“UTC”)。2)典型的なコーン種子処理であるMAXIM( その有効成分として広域スペクトル種子処理殺真菌剤フルジオキソニル0.0625mg /種子;SYNGENTA CROP PROTECTION,INC)、APRON XL(活性成分メタラキシル-M0.0625mg/種子;SYNGENTA CROP PROTECTION,INC)及びPONCHO(クロチアニジン殺虫剤0.25m g/種子;BAYER CROPSCIENCE,INC)の組み合わせで処理した種子 (MAXIM、APRON XL及びPONCHOの組み合わせを“CHEMコントロー ル”又は“CC”として示す)。3)CHEMコントロール+RTI301株及びRTI 477株を各々5.0×10+5cfu/種子で組み合わせて処理した種子(“CC+R TI301/477 1:1”)。自然の病気圧力又はリゾクトニア(Rhizoctonia)で の土壌の接種の各々の条件下において、1回の試験毎の1回の処理当たり5回反復して2 回の試験を実施した。接種試験では、リゾクトニア(Rhizoctonia)はオートクレーブ処 理され湿らせた穀物種子に別々に増殖させ、次いで空気乾燥させた。乾燥させた接種材料 を、種子が成長し始めた時に感染がなされるように所定の割合で種子と混合して植え付け た。野外試験での平均コーン収量結果(エーカー当たりのブッシェル)は下記の表IXに 示され、試験野外箇所はイリノイ州ショーネタウンに位置する。 【0134】 (46) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 表VIIの結果は、CHEMコントロール単独で処理した種子と比較した場合、CHE Mコントロール+バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及びバ チルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の1対1の組み合わせを接種す ると、平均コーン収量を有意に増加させたことを示している。特に、RTI301及びR TI477の1:1の組み合わせ+化学コントロールは、化学コントロール単独よりも、 自然病原体圧力及びリゾクトニア(Rhizoctonia)接種野外試験の各々について、エーカ ー当たり10.7ブッシェル及びエーカー当たり59.8ブッシェルの収量増加が観察さ れた。これらのデータは、これらの株の組み合わせでの種子の処理が、コーン収量を有意 に増強することを示す。 【0135】 表VII.自然の病気圧力及びリゾクトニア(Rhizoctonia)の人工接種の両方におけ る条件下での、未処理のコーン種子(UTC)、化学コントロールでの処理のコーン種子 (CC)及びCC+バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及び バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の組み合わせでの処理のコー ン種子についての収量増加。統計的関連性(文字としての)は、P=0.1に基づく。 【表7】 【0136】 実施例10 リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)を人工的に接種した大豆におけるバチル ス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及びバチルス・ベレゼンシス(Bacil lus velezensis)RTI301の組み合わせでの種子処理による収量増加 病原体防除のために化学活性剤に加えてRTI301株及びRTI477株の組み合わ せで種子を処理した場合の大豆における出芽及び収量の効果を調べるために、実験を行っ た。具体的には、大豆における実験は次のように設定した。1)未処理の種子(UTC) 。2)典型的な大豆種子処理であるCRUISERMAXX(チアメトキサム、フルジオ キソニル+メタラキシル-Mを含む殺虫剤+殺真菌剤;SYNGENTA CROP P ROTECTION,INC)及びチオファネートメチル殺真菌剤の組み合わせで処理し た種子(CRUISERMAXX及びチオファネートメチルの組み合わせは“CHEMコ ントロール”として示す)。3)VIBRANCE(活性成分セダキサン;SYNGEN TA CROP PROTECTION,INC)で処理した種子。4)CHEMコント ロール+RTI301株及びRTI477株を各々5.0×10+5cfu/種子で処理 した種子。1回の試験毎の1回の処理当たり4回反復して、ホワイトウォーター、WIに おいて、2回の試験を実施した。試験は、オートクレーブ処理され湿らせた穀物種子に別 々に病原体を最初に増殖させることによりリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani) を接種し、続いて乾燥させた接種材料を、種子が成長し始めた時に感染がなされるように 所定の割合で植え付け時において種子と混合した。試験での平均大豆出芽及び収量の結果 (47) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 を、以下の表VIIIに示す。表VIIIの結果は、CHEMコントロールに加えてバチ ルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及びバチルス・サブチリス(B acillus subtilis)RTI477の組み合わせで処理すると、化学活性剤単独の収量より も、エーカー当たり13.3ブッシェルの収量における平均増加をもたらすことを示す( エーカー当たり59.4から72.7ブッシェル)。従って、RTI301及びRTI4 77の組み合わせでの種子処理は、重大な病原体圧力の条件下でさえも、大豆の収量にお いて有意な改善をもたらすことができる。 【0137】 表VIII.大豆種子用化学活性剤に加えてB.ベレゼンシス(B.velezensis)RT I301及びB.サブチリス(B. subtilis)RTI477の組み合わせでの大豆種子処 理による、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)を人工的に接種した植物での野 外試験の大豆出芽及び収量における平均結果 【表8】 【0138】 実施例11 果実及び野菜におけるバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301 分離株+バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477分離株での点滴灌漑 の効果 スカッシュ、トマト及びペッパーにおけるバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezen sis)RTI301+バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の胞子で の点滴灌漑の効果を調べるために、野外試験実験を行った。土壌菌によって引き起こされ る病害圧は、いずれの試験でも記録されなかった。植物収量における効果は、下記の実験 に従って決定した。 【0139】 ペッパー植物(ジャラペノペッパー)では、植え付け時における根域のドレンチを介し て、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及びバチルス・サブ チリス(Bacillus subtilis)RTI477の両方の株毎に1.25×1012CFU/ ヘクタールの割合で胞子を適用し、続いて移植後17日及び35日において同じ割合で2 回滴下適用して、野外試験を実施した。ACCOMPLISH LM(LOVELAND PRODUCTS)を商業用コントロールとして使用して、RTI301+RTI47 7の組み合わせについて記載したのと同じ方法で2340ml/Haの割合で適用した。 この製品は、アシドボラックス・ファシリス(Acidovorax facilis)(1×103cfu /ml)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)(1×103cfu /ml)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)(1×103cfu/ml)、 バチルス・オレロニウス(Bacillus oleronius)(1×103cfu/ml)、バチルス ・マリヌス(Bacillus marinus)(1×103cfu/ml)、バチルス・メガテリウム (Bacillus megaterium)(1×103cfu/ml)及びロドコッカス・ロドクロウス (Rhodococcus rhodochrous)(1×103cfu/ml)の混合を含有する。 【0140】 (48) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 RTI301+RTI477胞子の添加は、細菌胞子が適用されていない未処理のコン トロール植物と比較して、並びに商業用コントロール植物と比較して、ジャラペノペッパ ーについての収量の増加をもたらした。具体的には、RTI301+RTI477で処理 した植物は合計4154kg/Haの市場性のあるジャラペノペッパーをもたらし、未処 理のコントロール植物及びACCOMPLISHで処理した植物について、各々の345 5kg/Ha及び3930kg/Haで比較すると、市場性のあるペッパーの重量におい て各々20%及び5.7%の増加を示す。未処理コントロール植物及び商業的基準で処理 された植物に対する、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301+ バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477胞子で処理した植物の市場性 のあるペッパーの重量の実質的な増加は、この処理によりもたらされるプラスの成長効果 を示している。 【0141】 トマト植物では、植え付け時における根域のドレンチを介して、バチルス・ベレゼンシ ス(Bacillus velezensis)RTI301については0.625×1012CFU/ヘク タール、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477については3.75 ×1012CFU/ヘクタールの割合で胞子を適用して、続いて移植後17日及び35日 において同じ割合で2回滴下適用して、同様の野外試験を実施した。ACCOMPLIS H LMを商業用コントロールとして使用して、2340ml/Haの割合でRTI30 1+RTI477の組み合わせについて記載したのと同じ方法で適用した。 【0142】 RTI301+RTI477胞子の添加は、細菌胞子がドレンチ及び灌漑に含まれてい ない未処理のコントロール植物と比較して、並びに商業用コントロール植物と比較して、 トマトについての総収量及び市場性収量の両方において増加をもたらした。具体的には、 RTI301+RTI477で処理した植物は合計21824kg/Haの市場性のある トマトをもたらし、未処理のコントロール植物及びACCOMPLISHで処理した植物 について、各々の16765kg/Ha及び21420kg/Haで比較すると、市場性 のあるトマトの重量において各々30.2%及び1.9%の増加を示す。バチルス・ベレ ゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301+バチルス・サブチリス(Bacillus subt ilis)RTI477胞子で処理した植物の市場性のあるトマト重量の実質的な増加は、特 に未処理のコントロール植物と比較して、この処理によりもたらされるプラスの成長効果 を示している。 【0143】 スカッシュ植物では、植え付け時に根域のドレンチを介して、バチルス・ベレゼンシス (Bacillus velezensis)RTI301については3.75×1012CFU/ヘクター ル、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477については0.625× 1012CFU/ヘクタールの割合で胞子を適用して、点滴灌漑による更なる適用をする ことなく、同様の野外試験を実施した。ACCOMPLISH LMを商業用コントロー ルとして使用して、RTI301+RTI477の組み合わせについて記載したのと同じ 方法で2340ml/Haの割合で適用した。 【0144】 RTI301+RTI477胞子の添加は、細菌胞子がドレンチに含まれていない未処 理のコントロール植物と比較して、並びに商業用コントロール植物と比較して、スカッシ ュについての総収量及び市場性収量の両方において増加をもたらした。具体的には、RT I301+RTI477で処理した植物は合計873.4kg/Haのスカッシュをもた らし、未処理のコントロール植物及びACCOMPLISHで処理した植物について、各 々の838.3kg/Ha及び836.1kg/Haで比較すると、総スカッシュの重量 において各々4.2%及び4.5%の増加を示す。未処理コントロール植物及び商業的基 準で処理された植物に対する、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI 301+バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477胞子で処理した植物 の総スカッシュ重量の増加は、この処理によってもたらされるプラスの成長効果を示して (49) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 いる。 【0145】 実施例12 バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477分離株及びバチルス・ベレ ゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301分離株により産生される新しい代謝物の 同定 バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)及びバチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)を含む微生物種によって5種類のフェンギシン型代謝物及びデヒドロキシフ ェンギシン型代謝物が産生されることがこれまでに報告されている(例えば、Li, Xing-Y uら、2013年、J. Microbiol. Biotechnol. 23(3), 313-321頁;Pecci Yら、201 0年、Mass Spectrom., 45(7):772-77頁参照)。これらの代謝物は、脂肪酸基も含む 環状ペプチド分子である。5種類のフェンギシン型及びデヒドロキシフェンギシン型代謝 物は、A、B、C、D及びSと示される。これらの代謝物の骨格構造並びに5種類のそれ ぞれについての特定のアミノ酸配列を図6に示す。バチルス・サブチリス(Bacillus sub tilis)において、フェンギシン型化合物はプリパスタチンと示される。プリパスタチン A及びBは分子量がフェンギシンA及びBと同様であり、ペプチド環の3位のチロシン残 基がフェンギシンではD体及びプリパスタチンではL体であり、ペプチド環の9位のチロ シン残基がフェンギシンではL体及びプリパスタチンではD体であるという側面が異なる のみである(Marc Ongena and Philippe Jacques、2007年、Trends in Microbiology Vol.16, No.3: 115-125頁)。本明細書及び特許請求の範囲では、用語“フェンギシン” は、プリパスタチン代謝物及びフェンギシン代謝物の両方を指すように使用される。同様 に、本明細書及び特許請求の範囲の目的のために、用語“デヒドロキシフェンギシン”は 、デヒドロキシプリパスタチン代謝物及びデヒドロキシフェンギシン代謝物の両方を指す ように使用される。 【0146】 バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及びバチルス・ベレゼンシ ス(Bacillus velezensis)RTI301により産生されるフェンギシン型及びデヒドロ キシフェンギシン型代謝物を、UHPLC-TOF MSを用いて分析した。30℃で8 69培地又は2×SG培地で6日間増殖させた後のこれらの株により産生されるこれらの 代謝物の分子量を、フェンギシン型及びデヒドロキシフェンギシン型代謝物について予想 される理論的分子量と比較した。更に、これらの株により産生される種々のフェンギシン 型代謝物のアミノ酸組成を決定するために、UHPLC-TOF MSを介して従来に同 定されたフェンギシン型代謝物の各々について、LC-MS-MSを用いたペプチド配列 決定を行った。このようにして、これらの株がフェンギシンA、B、C、D及びS、並び にデヒドロキシフェンギシンA、B、C、D及びSを産生することが決定された。驚くべ きことに、これらの既知の化合物に加えて、これらの株は従来に同定されていないこれら の化合物の誘導体を産生することも決定された。 【0147】 例えば、バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301株は、環状ペ プチド鎖の8位のL-イソロイシン(図6においてX3として示す)がL-メチオニンで 置換されたフェンギシン様及びデヒドロキシフェンギシン様化合物を産生することが判明 した。新しい種類のフェンギシン及びデヒドロキシフェンギシンは、ここではMA、MB 及びMCとして示され、図6のX3のL-イソロイシンがL-メチオニンで置換されたA 、B及びCの種類の誘導体で示される。新たに同定された分子を、図6及び以下の表IX に示す。新しく同定されたフェンギシンMA、MB及びMC化合物はRTI477株でも 観察されたが、対応するデヒドロキシフェンギシンMA、MB及びMC化合物はRTI4 77株では観察されなかった(表IX)。 【0148】 RTI301株は、従来に同定されていない更なる種類のフェンギシン及びデヒドロキ シフェンギシンを産生することが更に決定された。この種類では、フェンギシンB及びデ (50) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 ヒドロキシフェンギシンBのL-イソロイシン(図6の位置X3)がL-ホモ-システイ ン(Hcy)で置換されている。これらの従来に同定されていないフェンギシン及びデヒ ドロキシフェンギシンの代謝物は、ここではフェンギシンH及びデヒドロキシフェンギシ ンHとして示され、図6及び表IXに示されている。新しく同定されたフェンギシンH化 合物はRTI477株でも観察されたが、対応するデヒドロキシフェンギシンH化合物は RTI477株では観察されなかった(表IX)。 【0149】 RTI301株は、従来に同定されていない更なる種類のフェンギシン及びデヒドロキ シフェンギシン代謝物を産生することが更に決定された。この種類では、環状ペプチド主 鎖構造の4位のアミノ酸(図6の位置X1)がL-イソロイシンで置換されている。これ らの従来に同定されていない代謝物は、ここではフェンギシンI及びデヒドロキシフフェ ンギシンIとして示され、図6及び表IXに示されている。新しく同定されたフェンギシ ンI及びデヒドロキシフフェンギシンI化合物の両方は、RTI477株でも観察された (表IX)。 【0150】 従来に報告されたフェンギシン型及びデヒドロキシフェンギシン型代謝物と新たに同定 された代謝物についてのアミノ酸配列の要約を以下の表IXに示す。 表IX.バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477分離株及びバチル ス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301分離株のフェンギシン型代謝物 のMS/MS同定の概要 (51) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 【表9】 【0151】 参考文献 ここで引用した全ての刊行物、特許出願、特許及び他の参考文献は、その全体が参照に よりここに組み込まれる。 【0152】 前述の主題は、理解を明確にする目的で例示及び実施例によってある程度詳細に記載さ れているが、当業者であれば特許請求の範囲内で特定の変更及び変形を実施できることは 理解されるだろう。 【0153】 (付記) (付記1) 植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための組成物であって、 ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacill us velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学 的に純粋な培養物、及び、 ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に 純粋な培養物、を含み、 前記植物の種子、前記植物の根又は前記植物の周囲の土壌への当該組成物の適用は、植 (52) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらす、 組成物。 【0154】 (付記2) 植物の成長及び/又は植物の健康に有益な特性は、収量の増加、苗木の活力の改善、根 の発達の改善、植物の成長の改善、植物の健康の改善、外観の改善、植物病原体に対する 抵抗性の改善、病原体感染の減少又はそれらの組み合わせを含む、付記1に記載の組成物 。 【0155】 (付記3) 前記組成物は、液体、油分散体、粉剤、乾燥水和性粉末剤、展延性粒剤又は乾燥水和性 粒剤の形態である、付記1に記載の組成物。 【0156】 (付記4) 前記組成物は、液体の形態であり、 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、約1.0×108CFU/ mlから約1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する、 付記1に記載の組成物。 【0157】 (付記5) 前記組成物は、粉剤、乾燥水和性粉末剤、展延性粒剤又は乾燥水和性粒剤の形態であり 、 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、約1.0×108CFU/ gから約1.0×1012CFU/gの量で存在する、 付記1に記載の組成物。 【0158】 (付記6) 前記組成物は、油分散体の形態であり、 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、約1.0×108CFU/ mlから約1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する、 付記1に記載の組成物。 【0159】 (付記7) 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、胞子又は栄養細胞の形態で 存在する、付記1に記載の組成物。 【0160】 (付記8) 担体、分散剤又は酵母抽出物のうちの1つ又は組み合わせを更に含む、付記1に記載の 組成物。 【0161】 (付記9) 植物の成長に利益をもたらす及び/又は植物における病原体感染に対する保護を与える のに適切な量で存在する、微生物学的、生物学的又は化学的な、殺虫剤、殺真菌剤、殺線 虫剤、殺細菌剤、除草剤、植物抽出物、植物成長調整剤又は肥料のうちの1つ又は組み合 わせを更に含む、付記1に記載の組成物。 【0162】 (53) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 (付記10) 前記殺虫剤は、ビフェントリンを含む、付記9に記載の組成物。 【0163】 (付記11) 前記組成物は、液体肥料と相溶性を有する製剤中にある、付記10に記載の組成物。 【0164】 (付記12) 前記組成物は、水和ケイ酸アルミニウム-マグネシウム及び少なくとも1つの分散剤を 更に含む、付記10に記載の組成物。 【0165】 (付記13) 前記ビフェントリン殺虫剤は、0.1g/mlから0.2g/mlの範囲の濃度で存在 する、付記10に記載の組成物。 【0166】 (付記14) 前記ビフェントリン殺虫剤は、約0.1715g/mlの濃度で存在する、付記10に 記載の組成物。 【0167】 (付記15) 前記組成物は、植え付け用の基盤(matrix)の形態である、付記1に記載の組成 物。 【0168】 (付記16) 前記植え付け用の基盤は、鉢植え用の土の形態である、付記15に記載の組成物。 【0169】 (付記17) 植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための組成物で被覆された植物種子 であって、 前記組成物は、ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼ ンシス(Bacillus velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の胞子、及び、ATCC番号PTA-121167とし て寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての 同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物の胞子、を含む、 植物種子。 【0170】 (付記18) 植物の成長及び/又は植物の健康への前記利益は、収量の増加、苗木の活力の改善、根 の発達の改善、植物の成長の改善、植物の健康の改善、外観の改善、植物病原体に対する 抵抗性の改善又は病原体感染の減少のうちの1以上を含む、付記17に記載の植物種子。 【0171】 (付記19) 前記植物病原体は、昆虫、線虫、植物病原性真菌又は植物病原性細菌のうちの1つ又は 組み合わせを含む、付記17に記載の植物種子。 【0172】 (付記20) 前記植物病原体は、植物真菌病原体、植物細菌病原体、さび病菌、ボトリチス属種(Bo trytis spp.)、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)、ボトリチス・スクアモサ (Botrytis squamosa)、エルウィニア属種(Erwinia spp.)、エルウィニア・カロトボ ラ(Erwinia carotovora)、エルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)、フザリ ウム属種(Fusarium spp.)、フザリウム・コルモラム(Fusarium colmorum)、フザリウ (54) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 ム・グラミネアラム(Fusarium graminearum)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、フザリウム・オキシスポラムf属種キューベンセ(Fusarium oxysporum f . sp. Cubense)、フザリウム・オキシスポラムf属種リコペルシシ(Fusarium oxysporu m f. sp. Lycopersici)、フザリウム・ビルグリフォルメ(Fusarium virguliforme)、 キサントモナス属種(Xanthomonas spp.)、キサントモナス・アクソノポディス(Xantho monas axonopodis)、キサントモナス・カンペストリス・パソバー・カロテ(Xanthomona s campestris pv. carotae)、キサントモナス・プルニ(Xanthomonas pruni)、キサン トモナス・アルボリコラ(Xanthomonas arboricola)、キサントモナス・オリゼ・パソバ ー・オリゼ(Xanthomonas oryzae pv. oryzae)、シュードモナス属種(Pseudomonas spp .)、シュードモナス・シリンゲ・パソバー・トマト(Pseudomonas syringae pv. Tomato )、フィトフトラ属種(Phytophthora spp.)、フィトフトラ・インフェスタンス(Phyto phthora infestans)、フィトフトラ・パラシチカ(Phytophthora parasitica)、フィト フトラ・ソジェ(Phytophthora sojae)、フィトフトラ・カプシシ(Phytophthora capsi ci)、フィトフトラ・シナモン(Phytophthora cinnamon)、フィトフトラ・フラガリエ (Phytophthora fragariae)、フィトフトラ属種(Phytophthora spp.)、フィトフトラ ・ラモラム(Phytophthora ramorum)、フィトフトラ・パルミバラ(Phytophthora palmi vara)、フィトフトラ・ニコチアネ(Phytophthora nicotianae)、リゾクトニア属種(R hizoctonia spp.)、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)、リゾクトニア・ゼ エ(Rhizoctonia zeae)、リゾクトニア・オリゼ(Rhizoctonia oryzae)、リゾクトニア ・カリテ(Rhizoctonia caritae)、リゾクトニア・セレアリス(Rhizoctonia cerealis )、リゾクトニア・クロコラム(Rhizoctonia crocorum)、リゾクトニア・フラガリエ( Rhizoctonia fragariae)、リゾクトニア・ラミコラ(Rhizoctonia ramicola)、リゾク トニア・ルビ(Rhizoctonia rubi)、リゾクトニア・レグミニコラ(Rhizoctonia legumi nicola)、マクロフォミナ・ファソリナ(Macrophomina phaseolina)、マグナオルテ・ オリゼ(Magnaorthe oryzae)、ピチウム属種(Pythium spp.)、ピチウム・ウルチマム (Pythium ultimum)、ピチウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)、ピ チウム・イレギュラウム(Pythium irregularum)、ピチウム・ウロサム(Pythium ulosu m)、ピチウム・ルトリアリウム(Pythium lutriarium)、ピチウム・シルバチウム(Pyt hium sylvatium)、ウスチラゴ属種(Ustilago spp.)、ウスチラゴ・ヌーダ(Ustilago nuda)、ウスチラゴ・マイディス(Ustilago maydis)、ウスチラゴ・サイタミネア(Ust ilago scitaminea)、クラビセプス属種(Claviceps spp.)、クラビセプス・ププレア( Claviceps puprrea)、ティレチア属種(Tilletia spp.)、ティレチア・トリチシ(Till etia tritici)、ティレチア・ラエビス(Tilletia laevis)、ティレチア・ホリド(Til letia horrid)、ティレチア・コントロベルサ(Tilletia controversa)、フォーマ属種 (Phoma spp.)、フォーマ・グリシニコラ(Phoma glycinicola)、フォーマ・エキシグ ア(Phoma exigua)、フォーマ・リンガム(Phoma lingam)、コクリオボラス・サチバス (Cocliobolus sativus)、ガエウマノマイセス・ガミニス(Gaeumanomyces gaminis)又 はコレトトリカム属種(Colleototricum spp.)のうちの1以上を含む、付記17に記載 の植物種子。 【0173】 (付記21) 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、約1.0×102CFU/ 種子から約1.0×109CFU/種子の範囲の量で存在する、付記17に記載の植物種 子。 【0174】 (付記22) 前記植物種子は、単子葉植物、双子葉植物、穀物、コーン、スイートコーン、ポップコ ーン、シードコーン、サイレージコーン、フィールドコーン、米、小麦、大麦、ソルガム 、アブラナ科野菜、ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、芽キャベツ、コラード、ケ (55) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 ール、マスタードグリーン、コールラビ、球根野菜、玉ネギ、ニンニク、エシャロット、 フルーツ野菜、ペッパー、トマト、ナス、グラウンドチェリー、トマティロ、オクラ、ブ ドウ、ハーブ/スパイス、ウリ科野菜、キュウリ、カンタロープ、メロン、マスクメロン 、スカッシュ、スイカ、カボチャ、ナス、葉野菜、レタス、セロリ、ホウレン草、パセリ 、ラディッキオ、マメ科植物/野菜(多肉の乾燥した豆(bean)及び鞘に入った豆( pea))、インゲン豆(又はソラ豆)、サヤインゲン、スナップ豆、シェルビーンズ、 大豆、ドライビーンズ、ガルバンゾー豆、リマ豆、エンドウ豆、ヒヨコ豆、スプリットピ ー、レンズ豆、油糧種子作物、キャノーラ、キャスター、綿、亜麻、ピーナッツ、菜種、 ベニバナ、ゴマ、ヒマワリ、大豆、根/塊茎及び球茎野菜、ニンジン、ジャガイモ、サツ マイモ、ビーツ、ショウガ、西洋ワサビ、ダイコン、朝鮮人参、カブ、サトウキビ、テン サイ、草(Grass)又は芝草(Turf grass)の種子を含む、付記17に記 載の植物種子。 【0175】 (付記23) 前記植物は、大豆又はコーンの種子を含み、 前記植物の成長の利益は、収量の増加により示される、 付記17に記載の植物種子。 【0176】 (付記24) 植物の成長に利益をもたらす及び/又は植物における病原体感染に対する保護を与える のに適切な量で存在する、微生物学的、生物学的又は化学的な、殺虫剤、殺真菌剤、殺線 虫剤、殺細菌剤、除草剤、植物抽出物、植物成長調整剤又は肥料のうちの1つ又は組み合 わせを更に含む、付記17に記載の植物種子。 【0177】 (付記25) 前記殺虫剤は、ビフェントリンを含む、付記24に記載の植物種子。 【0178】 (付記26) 植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法であって、 当該方法は、 ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Baci llus velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物 学的に純粋な培養物、及び、 ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacill us subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的 に純粋な培養物、 を含む組成物を、植物の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌に送達することを含み、 前記組成物の送達は、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらす、 方法。 【0179】 (付記27) 植物の成長及び/又は植物の健康への前記利益は、収量の増加、苗木の活力の改善、根 の発達の改善、植物の成長の改善、植物の健康の改善、外観の改善、植物病原体に対する 抵抗性の改善、病原体感染の減少又はそれらの組み合わせを含む、付記26に記載の方法 。 【0180】 (付記28) 前記植物病原体は、昆虫、線虫、植物病原性真菌又は植物病原性細菌のうちの1つ又は 組み合わせを含む、付記27に記載の方法。 【0181】 (56) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 (付記29) 前記植物病原体は、植物真菌病原体、植物細菌病原体、さび病菌、ボトリチス属種(Bo trytis spp.)、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)、ボトリチス・スクアモサ (Botrytis squamosa)、エルウィニア属種(Erwinia spp.)、エルウィニア・カロトボ ラ(Erwinia carotovora)、エルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)、ディケ ヤ属種(Dickeya spp.)、ディケヤ・ダダンチイ(Dickeya dadantii)、ディケヤ・ソラ ニ(Dickeya solani)、アグロバクテリウム属種(Agrobacterium spp.)、アグロバクテ リウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)、キサントモナス属種(Xanth omonas spp.)、キサントモナス・アクソノポディス(Xanthomonas axonopodis)、キサ ントモナス・カンペストリス・パソバー・カロテ(Xanthomonas campestris pv. carotae )、キサントモナス・プルニ(Xanthomonas pruni)、キサントモナス・アルボリコラ(X anthomonas arboricola)、キサントモナス・オリゼ・パソバー・オリゼ(Xanthomonas o ryzae pv. oryzae)、キシレラ属種(Xylella spp.)、キシレラ・ファスチディオーサ( Xylella fastidiosa)、カンジダタス属種(Candidatus spp.)、カンジダタス・リベリ バクター(Candidatus liberibacter)、フザリウム属種(Fusarium spp.)、フザリウム ・コルモラム(Fusarium colmorum)、フザリウム・グラミネアラム(Fusarium graminea rum)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、フザリウム・オキシスポ ラムf属種キューベンセ(Fusarium oxysporum f. sp. Cubense)、フザリウム・オキシ スポラムf属種リコペルシシ(Fusarium oxysporum f. sp. Lycopersici)、フザリウム ・ビルグリフォルメ(Fusarium virguliforme)、スクレロチニア属種(Sclerotinia spp .)、スクレロチニア・スクレロチオラム(Sclerotinia sclerotiorum)、スクレロチニ ア・マイナー(Sclerotinia minor)、スクレロチニア・ホメオカルパ(Sclerotinia hom eocarpa)、セルコスポラ/セルコスポリディウム属種(Cercospora/Cercosporidium spp .)、ウンシヌラ属種(Uncinula spp.)、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)( うどんこ病菌)、ポドスフェラ属種(Podosphaera spp.)(うどんこ病菌)、ポドスフェ ラ・ロイコトリカ(Podosphaera leucotricha)、ポドスフェラ・クランデスチン(Podos phaera clandestine)、ホモプシス属種(Phomopsis spp.)、ホモプシス・ビチコラ(Ph omopsis viticola)、アルテルナリア属種(Alternaria spp.)、アルテルナリア・テヌ イッシマ(Alternaria tenuissima)、アルテルナリア・ポーリ(Alternaria porri)、 アルテルナリア・アルテルナート(Alternaria alternate)、アルテルナリア・ソラニ( Alternaria solani)、アルテルナリア・テヌイス(Alternaria tenuis)、シュードモナ ス属種(Pseudomonas spp.)、シュードモナス・シリンゲ・パソバー・トマト(Pseudomo nas syringae pv. Tomato)、フィトフトラ属種(Phytophthora spp.)、フィトフトラ・ インフェスタンス(Phytophthora infestans)、フィトフトラ・パラシチカ(Phytophtho ra parasitica)、フィトフトラ・ソジェ(Phytophthora sojae)、フィトフトラ・カプ シシ(Phytophthora capsici)、フィトフトラ・シナモン(Phytophthora cinnamon)、 フィトフトラ・フラガリエ(Phytophthora fragariae)、フィトフトラ属種(Phytophtho ra spp.)、フィトフトラ・ラモラム(Phytophthora ramorum)、フィトフトラ・パルミ バラ(Phytophthora palmivara)、フィトフトラ・ニコチアネ(Phytophthora nicotiana e)、ファコプソラ属種(Phakopsora spp.)、ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pac hyrhizi)、ファコプソラ・メイボミエ(Phakopsora meibomiae)、アスペルギルス属種 (Aspergillus spp.)、アスペルギルス・フラバス(Aspergillus flavus)、アスペルギ ルス・ニガー(Aspergillus niger)、ウロマイセス属種(Uromyces spp.)、ウロマイセ ス・アペンディキュラタス(Uromyces appendiculatus)、クラドスポリウム属種(Clado sporium spp.)、クラドスポリウム・ヘルバラム(Cladosporium herbarum)、リゾプス 属種(Rhizopus spp.)、リゾプス・アリザス(Rhizopus arrhizus)、ペニシリウム属種 (Penicillium spp.)、リゾクトニア属種(Rhizoctonia spp.)、リゾクトニア・ソラニ (Rhizoctonia solani)、リゾクトニア・ゼエ(Rhizoctonia zeae)、リゾクトニア・オ リゼ(Rhizoctonia oryzae)、リゾクトニア・カリテ(Rhizoctonia caritae)、リゾク トニア・セレアリス(Rhizoctonia cerealis)、リゾクトニア・クロコラム(Rhizoctoni (57) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 a crocorum)、リゾクトニア・フラガリエ(Rhizoctonia fragariae)、リゾクトニア・ ラミコラ(Rhizoctonia ramicola)、リゾクトニア・ルビ(Rhizoctonia rubi)、リゾク トニア・レグミニコラ(Rhizoctonia leguminicola)、マクロフォミナ・ファソリナ(Ma crophomina phaseolina)、マグナオルテ・オリゼ(Magnaorthe oryzae)、マイコスフェ レラ属種(Mycosphaerella spp.)、マイコスフェレラ・グラミノコラ(Mycosphaerella graminocola)、マイコスフェレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)(ブ ラックシガトガ病)、マイコスフェレラ・ポミ(Mycosphaerella pomi)、マイコスフェ レラ・シトリ(Mycosphaerella citri)、マグナポルテ属種(Magnaporthe spp.)、マグ ナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)、モニリニア属種(Monilinia spp.)、モニ リニア・フルチコラ(Monilinia fruticola)、モニリニア・バクシニイコリムボシ(Mon ilinia vacciniicorymbosi)、モニリニア・ラクサ(Monilinia laxa)、コレトトリカム 属種(Colletotrichum spp.)、コレトトリカム・ゴレオスポリオデス(Colletotrichum gloeosporiodes)、コレトトリカム・アクタタム(Colletotrichumacutatum)、コレト トリカム・カンジダム(Colletotrichum Candidum)、ディアポルテ属種(Diaporthe spp .)、ディアポルテ・シトリ(Diaporthe citri)、コリネスポラ属種(Corynespora spp. )、コリネスポラ・カッシイコラ(Corynespora Cassiicola)、ギムノスポランギウム属 種(Gymnosporangium spp.)、ギムノスポランギウム・ジュニペリ-バージニアネ(Gymn osporangium juniperi-virginianae)、シゾチリウム属種(Schizothyrium spp.)、シゾ チリウム・ポミ(Schizothyrium pomi)、ゴレオデス属種(Gloeodes spp.)、ゴレオデ ス・ポミゲナ(Gloeodes pomigena)、ボトリオスフェリア属種(Botryosphaeria spp.) 、ボトリオスフェリア・ドチデア(Botryosphaeria dothidea)、ネオファブラエア属種 (Neofabraea spp.)、ウィルソノマイセス属種(Wilsonomyces spp.)、ウィルソノマイ セス・カルポフィラス(Wilsonomyces carpophilus)、スフェロテカ属種(Sphaerotheca spp.)、スフェロテカ・マキュラリス(Sphaerotheca macularis)、スフェロテカ・パ ンノサ(Sphaerotheca pannosa)、エリシフェ属種(Erysiphe spp.)、スタゴノスポラ 属種(Stagonospora spp.)、スタゴノスポラ・ノドラム(Stagonospora nodorum)、ピ チウム属種(Pythium spp.)、ピチウム・ウルチマム(Pythium ultimum)、ピチウム・ アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)、ピチウム・イレギュラウム(Pythium irregularum)、ピチウム・ウロサム(Pythium ulosum)、ピチウム・ルトリアリウム(P ythium lutriarium)、ピチウム・シルバチウム(Pythium sylvatium)、ベンチュリア属 種(Venturia spp.)、ベンチュリア・イネキュアリス(Venturia inaequalis)、バーチ シリウム属種(Verticillium spp.)、ウスチラゴ属種(Ustilago spp.)、ウスチラゴ・ ヌーダ(Ustilago nuda)、ウスチラゴ・マイディス(Ustilago maydis)、ウスチラゴ・ サイタミネア(Ustilago scitaminea)、クラビセプス属種(Claviceps spp.)、クラビ セプス・ププレア(Claviceps puprrea)、ティレチア属種(Tilletia spp.)、ティレチ ア・トリチシ(Tilletia tritici)、ティレチア・ラエビス(Tilletia laevis)、ティ レチア・ホリド(Tilletia horrid)、ティレチア・コントロベルサ(Tilletia controve rsa)、フォーマ属種(Phoma spp.)、フォーマ・グリシニコラ(Phoma glycinicola)、 フォーマ・エキシグア(Phoma exigua)、フォーマ・リンガム(Phoma lingam)、コクリ オボラス・サチバス(Cocliobolus sativus)、ガエウマノマイセス・ガミニス(Gaeuman omyces gaminis)、コレトトリカム属種(Colleototricum spp.)、リコスポリウム属種 (Rhychosporium spp.)、リコスポリウム・セカリス(Rhychosporium secalis)、ビオ ポラリス属種(Biopolaris spp.)、ヘルミントスポリウム属種(Helminthosporium spp. )、ヘルミントスポリウム・セカリス(Helminthosporium secalis)、ヘルミントスポリ ウム・マイディス(Helminthosporium maydis)、ヘルミントスポリウム・ソラニ(Helmi nthosporium solai)又はヘルミントスポリウム・トリチシ-レペンチス(Helminthospor ium tritici-repentis)のうちの1以上を含む、付記27に記載の方法。 【0182】 (付記30) 前記組成物は、液体、油分散体、粉剤、乾燥水和性粉末剤、展延性粒剤又は乾燥水和性 (58) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 粒剤の形態である、付記26に記載の方法。 【0183】 (付記31) 前記組成物は、液体の形態であり、 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、約1.0×108CFU/ mlから約1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する、 付記26に記載の方法。 【0184】 (付記32) 前記組成物は、粉剤、乾燥水和性粉末剤、展延性粒剤又は乾燥水和性粒剤の形態であり 、 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、約1.0×108CFU/ gから約1.0×1012CFU/gの量で存在する、 付記26に記載の方法。 【0185】 (付記33) 前記組成物は、油分散体の形態であり、 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、約1.0×108CFU/ mlから約1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する、 付記26に記載の方法。 【0186】 (付記34) 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301は、胞子又は栄養細胞の形態で存在す る、付記26に記載の方法。 【0187】 (付記35) 前記組成物は、担体、分散剤又は酵母抽出物のうちの1つ又は組み合わせを更に含む、 付記26に記載の方法。 【0188】 (付記36) 前記植物は、単子葉植物、双子葉植物、穀物、コーン、スイートコーン、ポップコーン 、シードコーン、サイレージコーン、フィールドコーン、米、小麦、大麦、ソルガム、ア スパラガス、ベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリー、ローガンベリー、ハ ックルベリー、クランベリー、グーズベリー、エルダーベリー、カラント、カンベリー( Caneberry)、ブッシュベリー、アブラナ科野菜、ブロッコリー、キャベツ、カ リフラワー、芽キャベツ、コラード、ケール、マスタードグリーン、コールラビ、ウリ科 野菜、キュウリ、カンタロープ、メロン、マスクメロン、スカッシュ、スイカ、カボチャ 、ナス、球根野菜、玉ネギ、ニンニク、エシャロット、柑橘類、オレンジ、グレープフル ーツ、レモン、タンジェリン、タンジェロ、ブンタン、フルーツ野菜、ペッパー、トマト 、グラウンドチェリー、トマティロ、オクラ、ブドウ、ハーブ/スパイス、葉野菜、レタ ス、セロリ、ホウレン草、パセリ、ラディッキオ、マメ科植物/野菜(多肉の乾燥した豆 (bean)及び鞘に入った豆(pea))、インゲン豆(又はソラ豆)、サヤインゲン 、スナップ豆、シェルビーンズ、大豆、ドライビーンズ、ガルバンゾー豆、リマ豆、エン ドウ豆、ヒヨコ豆、スプリットピー、レンズ豆、油糧種子作物、キャノーラ、キャスター 、ココナッツ、綿、亜麻、オイルパーム、オリーブ、ピーナッツ、菜種、ベニバナ、ゴマ 、ヒマワリ、大豆、ナシ状果類、リンゴ、クラブアップル、ナシ、マルメロ、サンザシ( (59) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 Mayhaw)、根/塊茎及び球茎野菜、ニンジン、ジャガイモ、サツマイモ、キャッサ バ(Cassave)、ビーツ、ショウガ、西洋ワサビ、ダイコン、朝鮮人参、カブ、核 果類、アプリコット、チェリー、ネクタリン、桃、プラム、プルーン、イチゴ、ツリーナ ッツ、アーモンド、ピスタチオ、ピーカン、クルミ、ハシバミ、クリ(Chestnut )、カシュー、ブナ(Beechnut)、バタグルミ(Butternut)、マカダ ミア、キウイ、バナナ、(ブルー)アガペ、草(Grass)、芝草(Turf gra ss)、観葉植物、ポインセチア、広葉樹の伐採片(Hardwood cutting s)、クリ、オーク、カエデ、サトウキビ又はテンサイを含む、付記26に記載の方法。 【0189】 (付記37) 前記植物は、大豆又はコーンを含み、 前記植物の成長の利益は、収量の増加により示される、 付記26に記載の方法。 【0190】 (付記38) 前記組成物は、植物の成長に利益をもたらす及び/又は植物における病原体感染に対す る保護を与えるのに適切な量で存在する、微生物学的、生物学的又は化学的な、殺虫剤、 殺真菌剤、殺線虫剤、殺細菌剤、除草剤、植物抽出物、植物成長調整剤又は肥料のうちの 1つ又は組み合わせを更に含む、付記26に記載の方法。 【0191】 (付記39) 前記殺虫剤は、ビフェントリンを含む、付記38に記載の方法。 【0192】 (付記40) 前記組成物は、液体肥料と相溶性を有する製剤中にある、付記39に記載の方法。 【0193】 (付記41) 前記組成物は、水和ケイ酸アルミニウム-マグネシウム及び少なくとも1つの分散剤を 更に含む、付記39に記載の方法。 【0194】 (付記42) 前記ビフェントリン殺虫剤は、0.1g/mlから0.2g/mlの範囲の濃度で存在 する、付記39に記載の方法。 【0195】 (付記43) 前記ビフェントリン殺虫剤は、約0.1715g/mlの濃度で存在する、付記39に 記載の方法。 【0196】 (付記44) 植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法であって、 当該方法は、 ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Baci llus velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物 学的に純粋な培養物を含む第1の組成物、及び、 ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacill us subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的 に純粋な培養物を含む第2の組成物、 の組み合わせを、植物の種子、植物の根又は植物の周囲の土壌に送達することを含み、 前記組み合わせの送達は、植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらす、 方法。 (60) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 【0197】 (付記45) 植物の成長及び/又は植物の健康への前記利益は、収量の増加、苗木の活力の改善、根 の発達の改善、植物の成長の改善、植物の健康の改善、外観の改善、植物病原体に対する 抵抗性の改善、病原体感染の減少又はそれらの組み合わせを含む、付記44に記載の方法 。 【0198】 (付記46) 前記植物病原体は、昆虫、線虫、植物病原性真菌又は植物病原性細菌のうちの1つ又は 組み合わせを含む、付記45に記載の方法。 【0199】 (付記47) 前記植物病原体は、植物真菌病原体、植物細菌病原体、さび病菌、ボトリチス属種(Bo trytis spp.)、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)、ボトリチス・スクアモサ (Botrytis squamosa)、エルウィニア属種(Erwinia spp.)、エルウィニア・カロトボ ラ(Erwinia carotovora)、エルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)、ディケ ヤ属種(Dickeya spp.)、ディケヤ・ダダンチイ(Dickeya dadantii)、ディケヤ・ソラ ニ(Dickeya solani)、アグロバクテリウム属種(Agrobacterium spp.)、アグロバクテ リウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)、キサントモナス属種(Xanth omonas spp.)、キサントモナス・アクソノポディス(Xanthomonas axonopodis)、キサ ントモナス・カンペストリス・パソバー・カロテ(Xanthomonas campestris pv. carotae )、キサントモナス・プルニ(Xanthomonas pruni)、キサントモナス・アルボリコラ(X anthomonas arboricola)、キサントモナス・オリゼ・パソバー・オリゼ(Xanthomonas o ryzae pv. oryzae)、キシレラ属種(Xylella spp.)、キシレラ・ファスチディオーサ( Xylella fastidiosa)、カンジダタス属種(Candidatus spp.)、カンジダタス・リベリ バクター(Candidatus liberibacter)、フザリウム属種(Fusarium spp.)、フザリウム ・コルモラム(Fusarium colmorum)、フザリウム・グラミネアラム(Fusarium graminea rum)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、フザリウム・オキシスポ ラムf属種キューベンセ(Fusarium oxysporum f. sp. Cubense)、フザリウム・オキシ スポラムf属種リコペルシシ(Fusarium oxysporum f. sp. Lycopersici)、フザリウム ・ビルグリフォルメ(Fusarium virguliforme)、スクレロチニア属種(Sclerotinia spp .)、スクレロチニア・スクレロチオラム(Sclerotinia sclerotiorum)、スクレロチニ ア・マイナー(Sclerotinia minor)、スクレロチニア・ホメオカルパ(Sclerotinia hom eocarpa)、セルコスポラ/セルコスポリディウム属種(Cercospora/Cercosporidium spp .)、ウンシヌラ属種(Uncinula spp.)、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)( うどんこ病菌)、ポドスフェラ属種(Podosphaera spp.)(うどんこ病菌)、ポドスフェ ラ・ロイコトリカ(Podosphaera leucotricha)、ポドスフェラ・クランデスチン(Podos phaera clandestine)、ホモプシス属種(Phomopsis spp.)、ホモプシス・ビチコラ(Ph omopsis viticola)、アルテルナリア属種(Alternaria spp.)、アルテルナリア・テヌ イッシマ(Alternaria tenuissima)、アルテルナリア・ポーリ(Alternaria porri)、 アルテルナリア・アルテルナート(Alternaria alternate)、アルテルナリア・ソラニ( Alternaria solani)、アルテルナリア・テヌイス(Alternaria tenuis)、シュードモナ ス属種(Pseudomonas spp.)、シュードモナス・シリンゲ・パソバー・トマト(Pseudomo nas syringae pv. Tomato)、フィトフトラ属種(Phytophthora spp.)、フィトフトラ・ インフェスタンス(Phytophthora infestans)、フィトフトラ・パラシチカ(Phytophtho ra parasitica)、フィトフトラ・ソジェ(Phytophthora sojae)、フィトフトラ・カプ シシ(Phytophthora capsici)、フィトフトラ・シナモン(Phytophthora cinnamon)、 フィトフトラ・フラガリエ(Phytophthora fragariae)、フィトフトラ属種(Phytophtho ra spp.)、フィトフトラ・ラモラム(Phytophthora ramorum)、フィトフトラ・パルミ バラ(Phytophthora palmivara)、フィトフトラ・ニコチアネ(Phytophthora nicotiana (61) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 e)、ファコプソラ属種(Phakopsora spp.)、ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pac hyrhizi)、ファコプソラ・メイボミエ(Phakopsora meibomiae)、アスペルギルス属種 (Aspergillus spp.)、アスペルギルス・フラバス(Aspergillus flavus)、アスペルギ ルス・ニガー(Aspergillus niger)、ウロマイセス属種(Uromyces spp.)、ウロマイセ ス・アペンディキュラタス(Uromyces appendiculatus)、クラドスポリウム属種(Clado sporium spp.)、クラドスポリウム・ヘルバラム(Cladosporium herbarum)、リゾプス 属種(Rhizopus spp.)、リゾプス・アリザス(Rhizopus arrhizus)、ペニシリウム属種 (Penicillium spp.)、リゾクトニア属種(Rhizoctonia spp.)、リゾクトニア・ソラニ (Rhizoctonia solani)、リゾクトニア・ゼエ(Rhizoctonia zeae)、リゾクトニア・オ リゼ(Rhizoctonia oryzae)、リゾクトニア・カリテ(Rhizoctonia caritae)、リゾク トニア・セレアリス(Rhizoctonia cerealis)、リゾクトニア・クロコラム(Rhizoctoni a crocorum)、リゾクトニア・フラガリエ(Rhizoctonia fragariae)、リゾクトニア・ ラミコラ(Rhizoctonia ramicola)、リゾクトニア・ルビ(Rhizoctonia rubi)、リゾク トニア・レグミニコラ(Rhizoctonia leguminicola)、マクロフォミナ・ファソリナ(Ma crophomina phaseolina)、マグナオルテ・オリゼ(Magnaorthe oryzae)、マイコスフェレラ属種(Mycosphaerella spp.)、マイコスフェレラ・グラミノコラ(Mycosphaerella graminocola)、マイコスフェレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)(ブ ラックシガトガ病)、マイコスフェレラ・ポミ(Mycosphaerella pomi)、マイコスフェ レラ・シトリ(Mycosphaerella citri)、マグナポルテ属種(Magnaporthe spp.)、マグ ナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)、モニリニア属種(Monilinia spp.)、モニリ ニア・フルチコラ(Monilinia fruticola)、モニリニア・バクシニイコリムボシ(Monil inia vacciniicorymbosi)、モニリニア・ラクサ(Monilinia laxa)、コレトトリカム属 種(Colletotrichum spp.)、コレトトリカム・ゴレオスポリオデス(Colletotrichum gl oeosporiodes)、コレトトリカム・アクタタム(Colletotrichum acutatum)、コレトト リカム・カンジダム(Colletotrichum Candidum)、ディアポルテ属種(Diaporthe spp. )、ディアポルテ・シトリ(Diaporthe citri)、コリネスポラ属種(Corynespora spp. )、コリネスポラ・カッシイコラ(Corynespora Cassiicola)、ギムノスポランギウム属 種(Gymnosporangium spp.)、ギムノスポランギウム・ジュニペリ-バージニアネ(Gymn osporangium juniperi-virginianae)、シゾチリウム属種(Schizothyrium spp.)、シゾ チリウム・ポミ(Schizothyrium pomi)、ゴレオデス属種(Gloeodes spp.)、ゴレオデ ス・ポミゲナ(Gloeodes pomigena)、ボトリオスフェリア属種(Botryosphaeria spp.) 、ボトリオスフェリア・ドチデア(Botryosphaeria dothidea)、ネオファブラエア属種 (Neofabraea spp.)、ウィルソノマイセス属種(Wilsonomyces spp.)、ウィルソノマイ セス・カルポフィラス(Wilsonomyces carpophilus)、スフェロテカ属種(Sphaerotheca spp.)、スフェロテカ・マキュラリス(Sphaerotheca macularis)、スフェロテカ・パ ンノサ(Sphaerotheca pannosa)、エリシフェ属種(Erysiphe spp.)、スタゴノスポラ 属種(Stagonospora spp.)、スタゴノスポラ・ノドラム(Stagonospora nodorum)、ピ チウム属種(Pythium spp.)、ピチウム・ウルチマム(Pythium ultimum)、ピチウム・ アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)、ピチウム・イレギュラウム(Pythium irregularum)、ピチウム・ウロサム(Pythium ulosum)、ピチウム・ルトリアリウム(P ythium lutriarium)、ピチウム・シルバチウム(Pythium sylvatium)、ベンチュリア属 種(Venturia spp.)、ベンチュリア・イネキュアリス(Venturia inaequalis)、バーチ シリウム属種(Verticillium spp.)、ウスチラゴ属種(Ustilago spp.)、ウスチラゴ・ ヌーダ(Ustilago nuda)、ウスチラゴ・マイディス(Ustilago maydis)、ウスチラゴ・ サイタミネア(Ustilago scitaminea)、クラビセプス属種(Claviceps spp.)、クラビ セプス・ププレア(Claviceps puprrea)、ティレチア属種(Tilletia spp.)、ティレチ ア・トリチシ(Tilletia tritici)、ティレチア・ラエビス(Tilletia laevis)、ティ レチア・ホリド(Tilletia horrid)、ティレチア・コントロベルサ(Tilletia controve rsa)、フォーマ属種(Phoma spp.)、フォーマ・グリシニコラ(Phoma glycinicola)、 フォーマ・エキシグア(Phoma exigua)、フォーマ・リンガム(Phoma lingam)、コクリ (62) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 オボラス・サチバス(Cocliobolus sativus)、ガエウマノマイセス・ガミニス(Gaeuman omyces gaminis)、コレトトリカム属種(Colleototricum spp.)、リコスポリウム属種 (Rhychosporium spp.)、リコスポリウム・セカリス(Rhychosporium secalis)、ビオ ポラリス属種(Biopolaris spp.)、ヘルミントスポリウム属種(Helminthosporium spp. )、ヘルミントスポリウム・セカリス(Helminthosporium secalis)、ヘルミントスポリ ウム・マイディス(Helminthosporium maydis)、ヘルミントスポリウム・ソラニ(Helmi nthosporium solai)又はヘルミントスポリウム・トリチシ-レペンチス(Helminthospor ium tritici-repentis)のうちの1以上を含む、付記45に記載の方法。 【0200】 (付記48) 前記第1の組成物及び前記第2の組成物は、液体、油分散体、粉剤、乾燥水和性粉末剤 、展延性粒剤又は乾燥水和性粒剤の形態である、付記44に記載の方法。 【0201】 (付記49) 前記第1の組成物及び前記第2の組成物は、液体の形態であり、 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、約1.0×108CFU/ mlから約1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する、 付記44に記載の方法。 【0202】 (付記50) 前記第1の組成物及び前記第2の組成物は、粉剤、乾燥水和性粉末剤、展延性粒剤又は 乾燥水和性粒剤の形態であり、 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、約1.0×108CFU/ gから約1.0×1012CFU/gの量で存在する、 付記44に記載の方法。 【0203】 (付記51) 前記第1の組成物及び前記第2の組成物は、油分散体の形態であり、 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301は、約1.0×108CFU/mlか ら約1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する、 付記44に記載の方法。 【0204】 (付記52) 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、胞子又は栄養細胞の形態で 存在する、付記44に記載の方法。 【0205】 (付記53) 前記第1の組成物及び前記第2の組成物は、担体、分散剤又は酵母抽出物のうちの1つ 又は組み合わせを更に含む、付記44に記載の方法。 【0206】 (付記54) 前記植物は、単子葉植物、双子葉植物、穀物、コーン、スイートコーン、ポップコーン 、シードコーン、サイレージコーン、フィールドコーン、米、小麦、大麦、ソルガム、ア スパラガス、ベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリー、ローガンベリー、ハ ックルベリー、クランベリー、グーズベリー、エルダーベリー、カラント、カンベリー( Caneberry)、ブッシュベリー、アブラナ科野菜、ブロッコリー、キャベツ、カ (63) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 リフラワー、芽キャベツ、コラード、ケール、マスタードグリーン、コールラビ、ウリ科 野菜、キュウリ、カンタロープ、メロン、マスクメロン、スカッシュ、スイカ、カボチャ 、ナス、球根野菜、玉ネギ、ニンニク、エシャロット、柑橘類、オレンジ、グレープフル ーツ、レモン、タンジェリン、タンジェロ、ブンタン、フルーツ野菜、ペッパー、トマト 、グラウンドチェリー、トマティロ、オクラ、ブドウ、ハーブ/スパイス、葉野菜、レタ ス、セロリ、ホウレン草、パセリ、ラディッキオ、マメ科植物/野菜(多肉の乾燥した豆 (bean)及び鞘に入った豆(pea))、インゲン豆(又はソラ豆)、サヤインゲン 、スナップ豆、シェルビーンズ、大豆、ドライビーンズ、ガルバンゾー豆、リマ豆、エン ドウ豆、ヒヨコ豆、スプリットピー、レンズ豆、油糧種子作物、キャノーラ、キャスター 、ココナッツ、綿、亜麻、オイルパーム、オリーブ、ピーナッツ、菜種、ベニバナ、ゴマ 、ヒマワリ、大豆、ナシ状果類、リンゴ、クラブアップル、ナシ、マルメロ、サンザシ( Mayhaw)、根/塊茎及び球茎野菜、ニンジン、ジャガイモ、サツマイモ、キャッサ バ(Cassave)、ビーツ、ショウガ、西洋ワサビ、ダイコン、朝鮮人参、カブ、核 果類、アプリコット、チェリー、ネクタリン、桃、プラム、プルーン、イチゴ、ツリーナ ッツ、アーモンド、ピスタチオ、ピーカン、クルミ、ハシバミ、クリ(Chestnut )、カシュー、ブナ(Beechnut)、バタグルミ(Butternut)、マカダ ミア、キウイ、バナナ、(ブルー)アガペ、草(Grass)、芝草(Turf gra ss)、観葉植物、ポインセチア、広葉樹の伐採片(Hardwood cutting s)、クリ、オーク、カエデ、サトウキビ又はテンサイを含む、付記44に記載の方法。 【0207】 (付記55) 前記植物は、大豆又はコーンを含み、 前記植物の成長の利益は、収量の増加により示される、 付記44に記載の方法。 【0208】 (付記56) 前記第1の組成物及び前記第2の組成物の1つ又は両方は、植物の成長に利益をもたら す及び/又は植物における病原体感染に対する保護を与えるのに適切な量で存在する、微 生物学的、生物学的又は化学的な、殺虫剤、殺真菌剤、殺線虫剤、殺細菌剤、除草剤、植 物抽出物、植物成長調整剤又は肥料のうちの1つ又は組み合わせを更に含む、付記44に 記載の方法。 【0209】 (付記57) 前記殺虫剤は、ビフェントリンを含む、付記56に記載の方法。 【0210】 (付記58) 前記組成物は、液体肥料と相溶性を有する製剤中にある、付記57に記載の方法。 【0211】 (付記59) 前記組成物は、水和ケイ酸アルミニウム-マグネシウム及び少なくとも1つの分散剤を 更に含む、付記57に記載の方法。 【0212】 (付記60) 前記ビフェントリン殺虫剤は、0.1g/mlから0.2g/mlの範囲の濃度で存在 する、付記57に記載の方法。 【0213】 (付記61) 前記ビフェントリン殺虫剤は、約0.1715g/mlの濃度で存在する、付記57に 記載の方法。 【0214】 (64) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 (付記62) 植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための方法であって、当該方法は、 適切な成長培地中に植物の種子を植え付けることを含み、 前記種子は、 ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Baci llus velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物 学的に純粋な培養物の胞子、及び、 ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacill us subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的 に純粋な培養物の胞子、 を含む組成物で被覆されており、 前記バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及び前記バチルス ・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477は、植物の成長及び/又は植物の健康 に利益をもたらすのに適切な量で存在する、 方法。 【0215】 (付記63) 植物の成長及び/又は植物の健康への前記利益は、収量の増加、苗木の活力の改善、根 の発達の改善、植物の成長の改善、植物の健康の改善、外観の改善、植物病原体に対する 抵抗性の改善、病原体感染の減少又はそれらの組み合わせを含む、付記62に記載の方法 。 【0216】 (付記64) 前記植物病原体は、昆虫、線虫、植物病原性真菌又は植物病原性細菌のうちの1つ又は 組み合わせを含む、付記63に記載の方法。 【0217】 (付記65) 前記植物病原体は、植物真菌病原体、植物細菌病原体、さび病菌、ボトリチス属種(Bo trytis spp.)、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)、ボトリチス・スクアモサ (Botrytis squamosa)、エルウィニア属種(Erwinia spp.)、エルウィニア・カロトボ ラ(Erwinia carotovora)、エルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)、フザリ ウム属種(Fusarium spp.)、フザリウム・コルモラム(Fusarium colmorum)、フザリウ ム・グラミネアラム(Fusarium graminearum)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、フザリウム・オキシスポラムf属種キューベンセ(Fusarium oxysporum f . sp. Cubense)、フザリウム・オキシスポラムf属種リコペルシシ(Fusarium oxysporu m f. sp. Lycopersici)、フザリウム・ビルグリフォルメ(Fusarium virguliforme)、 キサントモナス属種(Xanthomonas spp.)、キサントモナス・アクソノポディス(Xantho monas axonopodis)、キサントモナス・カンペストリス・パソバー・カロテ(Xanthomona s campestris pv. carotae)、キサントモナス・プルニ(Xanthomonas pruni)、キサン トモナス・アルボリコラ(Xanthomonas arboricola)、キサントモナス・オリゼ・パソバ ー・オリゼ(Xanthomonas oryzae pv. oryzae)、シュードモナス属種(Pseudomonas spp .)、シュードモナス・シリンゲ・パソバー・トマト(Pseudomonas syringae pv. Tomato )、フィトフトラ属種(Phytophthora spp.)、フィトフトラ・インフェスタンス(Phyto phthora infestans)、フィトフトラ・パラシチカ(Phytophthora parasitica)、フィト フトラ・ソジェ(Phytophthora sojae)、フィトフトラ・カプシシ(Phytophthora capsi ci)、フィトフトラ・シナモン(Phytophthora cinnamon)、フィトフトラ・フラガリエ (Phytophthora fragariae)、フィトフトラ属種(Phytophthora spp.)、フィトフトラ ・ラモラム(Phytophthora ramorum)、フィトフトラ・パルミバラ(Phytophthora palmi vara)、フィトフトラ・ニコチアネ(Phytophthora nicotianae)、リゾクトニア属種(R hizoctonia spp.)、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)、リゾクトニア・ゼ (65) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 エ(Rhizoctonia zeae)、リゾクトニア・オリゼ(Rhizoctonia oryzae)、リゾクトニア ・カリテ(Rhizoctonia caritae)、リゾクトニア・セレアリス(Rhizoctonia cerealis )、リゾクトニア・クロコラム(Rhizoctonia crocorum)、リゾクトニア・フラガリエ( Rhizoctonia fragariae)、リゾクトニア・ラミコラ(Rhizoctonia ramicola)、リゾク トニア・ルビ(Rhizoctonia rubi)、リゾクトニア・レグミニコラ(Rhizoctonia legumi nicola)、マクロフォミナ・ファソリナ(Macrophomina phaseolina)、マグナオルテ・ オリゼ(Magnaorthe oryzae)、ピチウム属種(Pythium spp.)、ピチウム・ウルチマム (Pythium ultimum)、ピチウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)、ピ チウム・イレギュラウム(Pythium irregularum)、ピチウム・ウロサム(Pythium ulosu m)、ピチウム・ルトリアリウム(Pythium lutriarium)、ピチウム・シルバチウム(Pyt hium sylvatium)、ウスチラゴ属種(Ustilago spp.)、ウスチラゴ・ヌーダ(Ustilago nuda)、ウスチラゴ・マイディス(Ustilago maydis)、ウスチラゴ・サイタミネア(Ust ilago scitaminea)、クラビセプス属種(Claviceps spp.)、クラビセプス・ププレア( Claviceps puprrea)、ティレチア属種(Tilletia spp.)、ティレチア・トリチシ(Till etia tritici)、ティレチア・ラエビス(Tilletia laevis)、ティレチア・ホリド(Til letia horrid)、ティレチア・コントロベルサ(Tilletia controversa)、フォーマ属種 (Phoma spp.)、フォーマ・グリシニコラ(Phoma glycinicola)、フォーマ・エキシグ ア(Phoma exigua)、フォーマ・リンガム(Phoma lingam)、コクリオボラス・サチバス (Cocliobolus sativus)、ガエウマノマイセス・ガミニス(Gaeumanomycesgaminis)又 はコレトトリカム属種(Colleototricum spp.)のうちの1以上を含む、付記63に記載 の方法。 【0218】 (付記66) 前記組成物は、植物の成長に利益をもたらす及び/又は感受性植物における病原体感染 に対する保護を与えるのに適切な量で存在する、微生物学的、生物学的又は化学的な、殺 虫剤、殺真菌剤、殺線虫剤、殺細菌剤、除草剤、植物抽出物、植物成長調整剤又は肥料の うちの1つ又は組み合わせを更に含む、付記62に記載の方法。 【0219】 (付記67) 前記殺虫剤は、ビフェントリンを含む、付記66に記載の方法。 【0220】 (付記68) 前記バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477及び前記バチルス・ベ レゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301の各々は、約1.0×102CFU/ 種子から約1.0×109CFU/種子の範囲の量で存在する、付記62に記載の方法。 【0221】 (付記69) 前記植物の種子は、単子葉植物、双子葉植物、穀物、コーン、スイートコーン、ポップ コーン、シードコーン、サイレージコーン、フィールドコーン、米、小麦、大麦、ソルガ ム、アブラナ科野菜、ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、芽キャベツ、コラード、 ケール、マスタードグリーン、コールラビ、球根野菜、玉ネギ、ニンニク、エシャロット 、フルーツ野菜、ペッパー、トマト、グラウンドチェリー、トマティロ、オクラ、ブドウ 、ハーブ/スパイス、ウリ科野菜、キュウリ、カンタロープ、メロン、マスクメロン、ス カッシュ、スイカ、カボチャ、ナス、葉野菜、レタス、セロリ、ホウレン草、パセリ、ラ ディッキオ、マメ科植物/野菜(多肉の乾燥した豆(bean)及び鞘に入った豆(pe a))、インゲン豆(又はソラ豆)、サヤインゲン、スナップ豆、シェルビーンズ、大豆 、ドライビーンズ、ガルバンゾー豆、リマ豆、エンドウ豆、ヒヨコ豆、スプリットピー、 レンズ豆、油糧種子作物、キャノーラ、キャスター、綿、亜麻、ピーナッツ、菜種、ベニ バナ、ゴマ、ヒマワリ、大豆、根/塊茎及び球茎野菜、ニンジン、ジャガイモ、サツマイ モ、ビーツ、ショウガ、西洋ワサビ、ダイコン、朝鮮人参、カブ、サトウキビ、テンサイ (66) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 、草(Grass)又は芝草(Turf grass)の種子を含む、付記62に記載の 方法。 【0222】 (付記70) 前記植物の種子は、大豆又はコーンを含み、 前記植物の成長の利益は、収量の増加により示される、 付記62に記載の方法。 【0223】 (付記71) 植物の成長に利益をもたらすための組成物であって、 ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacill us velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学 的に純粋な培養物、 ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に 純粋な培養物、及び、 ビフェントリン殺虫剤、を含む、 組成物。 【0224】 (付記72) 植物の成長に利益をもたらすための組成物であって、 ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacill us velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学 的に純粋な培養物、 ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に 純粋な培養物、及び、 ビフェントリン殺虫剤、を含み、 当該組成物は、液体肥料と相溶性を有する製剤中にある、 組成物。 【0225】 (付記73) 前記組成物は、水和ケイ酸アルミニウム-マグネシウム及び少なくとも1つの分散剤を 更に含む、付記72に記載の組成物。 【0226】 (付記74) 前記ビフェントリン殺虫剤は、0.1g/mlから0.2g/mlの範囲の濃度で存在 する、付記72に記載の組成物。 【0227】 (付記75) 前記ビフェントリン殺虫剤は、約0.1715g/mlの濃度で存在する、付記72に 記載の組成物。 【0228】 (付記76) 植物の成長に利益をもたらすための組成物であって、 ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacill us velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学 的に純粋な培養物、 ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に (67) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 40 50 純粋な培養物、及び、 ルピナス・アルブス・ドーセ(Lupinus albus doce)由来の抽出物、BLADポリペプ チド又はBLADポリペプチドの断片のうちの1つ又は組み合わせを含む殺真菌剤、を含 む、 組成物。 【0229】 (付記77) 前記組成物は、前記BLADポリペプチド又は前記BLADポリペプチドの断片を約2 0%含む、付記76に記載の組成物。 【0230】 (付記78) 植物の成長及び/又は植物の健康に利益をもたらすための組成物で被覆された植物種子 であって、 前記組成物は、 ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacill us velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学 的に純粋な培養物の胞子、 ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に 純粋な培養物の胞子、及び、 ビフェントリン殺虫剤、を含む、 植物種子。 【0231】 (付記79) ATCC番号PTA-121165として寄託されたバチルス・ベレゼンシス(Bacill us velezensis)RTI301又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学 的に純粋な培養物、及び、ATCC番号PTA-121167として寄託されたバチルス ・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)(Bacillus amyloliquefaciens)RTI477 又はその全ての同定特徴を有するその突然変異体の生物学的に純粋な培養物を含む第1の 組成物、 微生物学的、生物学的又は化学的な、殺虫剤、殺真菌剤、殺線虫剤、殺細菌剤、除草剤 、植物抽出物、植物成長調整剤又は肥料のうちの1つ又は組み合わせを含む第2の組成物 、並びに、 植物の枝葉、植物の樹皮、植物の果実、植物の花、植物の種子、植物の根、植物の切断 片、植物の移植片、植物のカルス組織、植物の周囲の土壌若しくは成長培地、土壌若しく は成長培地中に植物の種子を播種する前の土壌若しくは成長培地、又は、土壌若しくは成 長培地中に植物、植物切断片、植物移植片若しくは植物カルス組織を植え付ける前の土壌 若しくは成長培地に、前記第1の組成物及び前記第2の組成物の組み合わせを、植物の成 長に利益をもたらすのに適切な量で送達するための説明書、を含み、 前記第1の組成物及び前記第2の組成物は、別々に包装されている、 製品。 【0232】 (付記80) 前記殺虫剤は、ピレスロイド、ビフェントリン、テフルトリン、ゼータ-シペルメトリ ン、有機リン酸塩、クロルエトキシホス、クロルピリホス、テブピリンホス、シフルトリ ン、フィプロール、フィプロニル、ニコチノイド又はクロチアニジンのうちの1つ又は組 み合わせである、付記79に記載の製品。 【0233】 (付記81) 前記殺虫剤は、ビフェントリンを含む、付記80に記載の製品。 (68) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 【0234】 (付記82) 前記第2の組成物は、液体肥料と相溶性を有する製剤中にある、付記81に記載の製品 。 【0235】 (付記83) 前記第1の組成物は、担体、分散剤又は酵母抽出物のうちの1つ又は組み合わせを更に 含む、付記79に記載の製品。 【0236】 (付記84) 前記第1の組成物は、液体、粉剤、展延性粒剤、乾燥水和性粉末剤又は乾燥水和性粒剤 の形態である、付記79に記載の製品。 【0237】 (付記85) 前記第1の組成物は、液体の形態であり、 前記バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及び前記バチルス ・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の各々は、約1.0×108CFU/ mlから約1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する、 付記79に記載の製品。 【0238】 (付記86) 前記第1の組成物は、粉剤、乾燥水和性粉末剤、展延性粒剤又は乾燥水和性粒剤の形態 であり、 前記バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及び前記バチルス ・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の各々は、約1.0×108CFU/ gから約1.0×1012CFU/gの量で存在する、 付記79に記載の製品。 【0239】 (付記87) 前記第1の組成物は、油分散液の形態であり、 前記バチルス・ベレゼンシス(Bacillus velezensis)RTI301及び前記バチルス ・サブチリス(Bacillus subtilis)RTI477の各々は、約1.0×108CFU/ mlから約1.0×1012CFU/mlの濃度で存在する、 付記79に記載の製品。 (69) JP 6758296 B2 2020.9.23 【図1】 【図2A】 【図2B】 【図3A】 【図3B】 (70) JP 6758296 B2 2020.9.23 【図4A】 【図4B】 【図5A】 【図5B】 【図6】 (71) JP 6758296 B2 2020.9.23 【配列表】 0006758296000001.app (72) JP 6758296 B2 2020.9.23 10 20 30 フロントページの続き (51)Int.Cl. FI A01P 7/04 (2006.01) A01P 7/04 A01P 21/00 (2006.01) A01P 21/00 A01N 25/00 (2006.01) A01N 25/00 102 A01G 7/00 (2006.01) A01G 7/00 605Z A01C 1/06 (2006.01) A01C 1/06 Z C12N 1/20 (2006.01) C12N 1/20 E C07K 14/415 (2006.01) C07K 14/415 (72)発明者 タガビ、サフィヤ アメリカ合衆国 27517 ノースカロライナ州 チャペルヒル レジェンドオークスドライブ 95 (72)発明者 ファンデルレリー、ダニエル アメリカ合衆国 27517 ノースカロライナ州 チャペルヒル レジェンドオークスドライブ 95 (72)発明者 マックロード、ロデリック カナダ ABT1K6J6 レスブリッジ レーコタクレスウエスト181 (72)発明者 ブロスト、ケビン ロナルド ジョン カナダ ABT2C3YZ カルガリー リバーサイドサークルスィー136 (72)発明者 キビー、ジョン エドワード カナダ ONN1L1K9 グェルフ パインリッジドライブ33 審査官 山本 吾一 (56)参考文献 国際公開第2012/063824(WO,A1) Indian J. Microbiol.,2013年,53(4),pp.447-452 (58)調査した分野(Int.Cl.,DB名) A01N CAplus(STN) biblio-graphic-data claims description drawings reference-file-article overflow